星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 ひとつの季節の終わり

夕べ、次男が小学生のとき所属していたサッカーチームの同窓会があった。同窓会といっても飲んだり食べたりじゃなく、そこはサッカー小僧の集まり、フットサルコートを借りてボールを蹴る。
 
 
みんな受験勉強のあとで身体がなまってるから最初は動きが硬かったけど、走っているうちに徐々にほぐれてきてスピードが上がってきた。
 
 
このチームは、高額な会費を集めて指導するクラブチームではなく、保護者とボランティアのコーチが運営していて、子どもたちは近隣の5つの小学校から集まってきている。それでももう30年近くの歴史がある。コーチといってもここのOBだったり、昔子どもがお世話になってて自分もサッカーにハマッてしまったお父さんだったりする。
 
 
チームは学年ごとに分かれていて複数のコーチがいるんだけど、次男のチームをメインで教えてくれていたコーチは、小学2年で入団したときまだ大学生だった。それから6年生の終わりまで、土曜日の練習、日・祝日の試合や遠征などにほんとにお世話になった。デートもせず、よくこの悪ガキたちの相手をしてくれたものだ。コーチがなかなか結婚できないのも、この子たちのせいです。ごめんなさい。
 
 
 
ゴール
 
さてフットサル。子どもがサッカーに関わるまで、私はフットサルなるものの知識がなかった。そして初めて見たときも、ミニサッカーだと思っていた。ところがちがうんだよね、これが。
 
 
サッカーより小さめのコートとゴール、5人1チーム、ルールにもいろいろ違いがある。オフサイドなし、スローインなし、スライディングは禁止などなど。オフサイドルールがないからサッカーより点が入りやすく、展開が速いので見ていておもしろい。
 
 
校区の関係で、卒団後中学校は2つに分かれてしまった。部活でサッカーやってた子、クラブチームのジュニアユースでサッカーやってた子いろいろで、久しぶりに同じピッチに立ったのに、どんどんパスが繋がるんだ。すごいね。小さいときに叩き込まれたことは身体が覚えてるんだね。
 
 
 
コーチに怒られて泣きながらボールを追ってた子も、練習がきつくてもうやめたいって言ってた子も、スタメンからはずされてベンチで唇を噛みながら仲間の試合を見ていた子も、みんな笑顔でボールを追っている。
 
 
お母さん、お父さんたちも同窓会。思い出話に花を咲かせる。背が伸びて、顔立ちも少年からおにいさんになってきた。久しぶりに会って誰かわからなかった子も、幼い頃の面影を残したままの子もいる。いつのまにかほとんどの子が親の背丈を越している。
 
 
 
これからは、ますます会えなくなるね。ボールとお別れする子もいるんだろうね。
 
 
「また3年後に会いましょう」
そのときにもみんな胸張って会おうね。素敵な笑顔をみせてね。
 
 
 
<今日のBGM> My Song/syrup16g