星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 美しく咲かせるために

perakyonさんのブログで、とても素敵な話に出会った。
 
 
桜 花の雫詩人の大岡信さんが、桜染め専門家に会われたときの話。
とても美しいピンク色の生地をみつけたので、この色は何で出しているのですか?と尋ねた。「桜です」と言われるので桜の花からかと思ったら、桜の木の幹の皮をはいで煮出しているのだという。
 
 
 
大岡さんはそれを聞いて、花びらを美しく咲かせるために樹全体がピンクに染まっているのだ、それならわたしたちも美しい言葉を話すために、わたしたちの思いそのものが美しい考えで満ちていなければならない、ということに思い至ったそうだ。
 
 
美しい言葉というのは、ただ単に上品だとか綺麗な言葉使いだということではないだろう。相手の心にきちんと届く言葉、心に響く言葉のことだと思う。そういう言葉が自然に話せるようになるためには自分に何が足りないのか。何をしなければならないのか。
 
 
そんなことを考えるきっかけを与えていただいたperakyonさん、素敵なお話をありがとうございました。
 
 
 
 
昨日、次男の高校の入学式だった。
学ランからブレザーの制服に変わると急におとなっぽく見える。
400人の新入生たち。
 
 
サッカーの世界では、9〜12歳をゴールデンエイジと呼ぶ。神経回路が形成されていくときで、一生に一度だけ訪れる「即座の習得」が可能な時期だ。あらゆる動作を極めて、短期間に覚えることができる時期らしい。
 
 
13〜15歳はポストゴールデンエイジ。新たな技術を習得するのは不向きだけど、身に着けた技術をより強く、より速くできるようになる時期。
 
 
そして15歳の今から。どういう時期になるだろう。
これまでみたいな指導者はいないかもしれないし、自分ではもうおとなだと思っているひともいるだろうね。
 
 
でもほんとうに美しい色の花を咲かそうと思ったら、自分で根っこを養って、しっかりした幹を持ち、雨や風にも負けない枝を張らなければならないよ。
 
 
どんな花を咲かすのかは、これからの自分次第なんだ。
 
 

 
<今日のBGM> フロンティアーズthe pillows
 


コメント プレイバック

1.この記事を取り上げてくださって感謝です〜いつもRinkoさんの文章って、内容もさることながら、すっきりしていて読みやすいな、と思います。短く要点をついたさわやかな文体ですよね。わかりやすい要約と紹介に感謝!
Posted by perakyon at 2005年04月10日 00:16


2.ありがとうございます!perakyonさんが言われたかったことが表現できていたら嬉しいです。
Posted by Rinko at 2005年04月10日 00:53