星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 旅の思い出②〜木曽路

「ねえ、白樺を見に行かない?」と誘ってくれたのはせっちゃん。看護学校1年の10月。


せっちゃんと私ともうひとりの友人3人で、初めて旅らしい旅に出た。


馬籠に着き、藤村博物館を見学した後、妻籠に向けて旧中山道を歩く。逆コースで歩いてくる人とあいさつを交わしながら歩くこと3時間。元気よく出発したのに、最後のほうでは3人とも無言だった。歩いてみて気づいたんだけど、妻籠から歩くほうが絶対に楽!私たちのように馬籠から歩くと上り坂が多くて、きつかった。だから行き違う人のほうが多かったのか・・・


妻籠に着いて、目的のひとつである五平餅を食べる。お店が混んでて、せかされるように食べたので、残念ながらおいしかったかどうか覚えていない。「疲れたね〜」「足痛い〜」を繰り返すせっちゃん。どうやらせっちゃんにはこんなに歩く旅は向かなかったみたいで、帰るまでずっとぶつぶつ言ってた。・・・・計画を立てたのはせっちゃんなのに。




そのときちょっとだけ、「ひとりのほうが気楽かも」って思った。看護学校に入るまで、内弁慶でひとりでバスに乗るのも緊張していた私だから、まさかひとり旅をするなんてありえないよねーって内心で思いながら。





・・・・でも、今こうして考えてみると、私たち白樺を見に行ったんじゃなかったっけ?見た覚えがないんだけど。


初めて泊まったユースホステルは旅情庵ユース。ネーミングが素敵。<今日のBGM> 木曽は山の中/葛城ユキ



写真:Photo by (c)Tomo.Yun:ゆんフリー写真素材集より 白樺(北海道)