星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 君が立つ地面はホラ 360度全て道なんだ

今のわたしの一番の迷いごとは、息子たちの将来にどこまで口を挟むかってこと。

「口を挟む」っていうのはいい言葉とは思えないけどね。高3と高1。親に口を出されるのは嫌だろうけど、金を出すのはこっちのわけで。

そもそも、息子たちを今まで育ててきた、なんて偉そうなことは言えない。生後6ヶ月から保育園で1日の半分を過ごし、小学校に上がってからは学童保育に通っていた息子たち。

わたし、自慢じゃないけどなーんもしてない。気づいたらお箸を持って食べていて、トイレにひとりで行っていた。先生や友達に育てられたようなもん。わたしはただ、彼らのまわりでおろおろしてただけ。

 

職場には先輩看護師さんがたくさんいて、こどもが小さい頃にいくつかアドバイスをもらった。

「仕事しててこどもに寂しい思いをさせて不憫だからって、その代償にやみくもにお金やモノを与えたらあかんよ。こどもはそんなことは望んでへんのやから」

「どんなに大きくなっても1日に1回くらいは、こどもをギュッと抱きしめてやりよ。大きくなったら嫌がるやろけど、そのくらいの気持ちが大事ってこと」

・・・・こどもが大きくなるにつれ、身に沁みた。簡単なようにみえて実はとっても難しいんだ。

 

で、こどもの将来について、無関心でもダメで過干渉でもダメ。

わたしが思うことは、こどもの未来はこどものもの、親が責任取れるわけじゃないってこと。普通に考えて絶対わたしのほうが先に死ぬだろうから。

実は自分のことでめいっぱいで、ひとにアドバイスする自信がないからそう言うんだけどね。だから、こどもの将来についていろいろ指示できるひとは、正直すごいなあって思う。

 

もし相談されたら全力で考える・・・・答えは出せないかもしれないけど。

「どこに行きたいかじゃなく、何をやりたいか」

それだけを確かめたらいい。

 

そうそう、以前脳外科のDrに聞いた話だけど、事故の被害者と、自損事故を起こしたひととが同じ程度の怪我だったならば、絶対自損事故のひとのほうが回復が早いんだって。自分で責任を負うしかないから。・・・・・だから自分で決めたなら失敗を恐れるな、って言いたいんだけど、事故と一緒にするな!って怒られるかな(笑)

 

どうせどの道に進んでも一度は後悔するんだ。だから歩く方向は自分で決めるのが一番。

今ならどっちにだって歩いていける。

 

今日の1曲:Stage of the ground/BUMP OF CHICKEN 




コメント プレイバック

1.子供が将来バンドでやっていきたいって言ったら…Rinkoさんはどう思われますか? うちの父母は怒って殴ってきました(笑) 翌日荷物まとめて家を出てから2年半は口を聞いてません。 弟が言うには今も許してくれないみたいです。
許してくれるとも思ってませんが〇| ̄|_
Posted by JO at 2005年08月21日 01:38


2.JOさん>いきなり難題を・・・(笑)
ある程度自分でもわかる分野なら、とりあえず実力のほどを確かめて(ライブに行くとか、演奏を聴くとか)、それから考える・・・かな。
それから3年とか5年とか期限を決めて、それでメドが立たなければ帰って来い、と言うと思います。ただ好きなだけでずるずるやっていてメシが食えるほど甘くない、けど夢を無理やり捨てさせて他の仕事に就いても身が入らないのではないかと。だから執行猶予つけます。
Posted by Rinko at 2005年08月21日 01:47


3.Rinkoさん、親は、子供に何を望んでるんでしょうか?
うちは、何言っても否定されたんですよ。「そんなの成功できるのは一握りの人だ」とか。で、そうやって考えてるうちにほんとにやりたいことじゃなかったような気がしてきちゃったりして今は何も無いです。それでも貫くほどやりたいことじゃなかったなら仕方ないのかもしれないけど。
今は、親に迷惑かけないようにって国立目指していいとこ就職して・・・ってかなり夢無いんですよ。
でもこれで人生終わるのかな〜とか思ってしまって。

JOさんかっこいいですね。そこまでしても貫くって、かなりすごいことだと思う。
Posted by ちこ at 2005年08月21日 09:56


4.私は今までの人生、たとえ自分で決めた道だったとしても、壁が出来たり、挫けそうになったとき、必ずといっていいほどそこから逃げ出してきたように思えます。
また、その逃げ道として親にすがって今まで生きてきたんじゃないかって…。恥ずかしいけれど、私は私が決めた道にきちんと自分で責任を取ることも出来ない恥ずかしい人間なんだよなぁ、って…。
「自分で決めたなら失敗を恐れるな」って言葉を見て、私の腐った心に喝を入れられたような気になりました。
しっかりしなきゃだめですね。
Rinkoさん、喝を入れてくださってどうもありがとうございました!
Posted by ソラマメ at 2005年08月21日 20:42


5.ちこさん>親が子どもに望むものって、その親の人生観が出るんじゃないでしょうか。人生観っていう表現がおおげさだとしたら、人生に対するモノサシとでもいうか。自分自身が自分のモノサシで生きてきたひとなら、子どもにも自分のモノサシを持つように望むでしょうし、世間のモノサシで生きてきたなら、子どもにもそれを求めるのかな、と思いました。
ただ、どんなに理想や夢を持っていても経済的に苦しければ、それを捨てなければいけないときもあるかもしれません。そこで歯を食いしばって耐えれるひともいるでしょうけど、なかなか子どもにそこまでやってでも夢を追いなさいというのは、勇気が必要です。
結局親も迷えるひとりの人間だと思います。

ソラマメさん>いつもここに書いている言葉は自分に言い聞かせてるんですよ。だからお礼を言っていただくなんてとんでもないです。
Posted by Rinko at 2005年08月21日 20:57