そしてその身を どうするんだ
自分が立てたアンテナに、何が引っかかるかわかんないよね。
1年前に「オンリーロンリーグローリー」を聴いたときに、その唄いだしにノックアウトされた。
“そしてその身を どうするんだ 本当の孤独に気づいたんだろう”
曲としては一番好きってわけじゃないけど、この最初の歌詞に負けました(笑)
“状況はどうだい 僕は僕に尋ねる 旅の始まりを 今も思い出せるかい”
「ロストマン」もいいねえ。幕張で本編のラストにこの曲を聴いたとき、なぜか泣き叫びたくなったよ。
歌詞に限らず、小説でも同じ。
“小雨が靄のようにけぶる夕方、両国橋を西から東へ、さぶが泣きながら渡っていた”
山本周五郎さんの「さぶ」。難しい言葉や凝った言葉なんてひとつもないのに、心の中に情景がばーっと浮かんでくるの。学生時代に読んだのに、(大昔!)今でも忘れられない。
すぐに感動してしまう自分が、ずいぶん安っぽいなあ、なんて思うこともあるんだけど。感動するたびに皺が1本増えていくような気がするんだけど。
動いてしまう心は止められないよねえ。
今日の1曲:オンリーロンリーグローリー/BUMP OF CHICKEN