星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

あなたに出会えてよかった

深夜明けのひどい顔とぼんやりした頭で長男の高校に行った。

下級生は遠足(!)とかでしーんとした学校。受験生だけが懇談会。

本当に大学受験って複雑。昔はもっとシンプルだったらしいけど、推薦にセンター試験に一般入試、A入試、B入試????

お世辞にも教育熱心と言えないわたしは何回説明を聞いても覚えられない。(息子の教室に行くにも校内で迷子になって、息子に迎えにきてもらったし)

私立の男子校で、昔からのスポーツ校。数年前にできたばかりの特進のクラスはまだ実績がないため、先生方も熱心だ。特に長男の担任の先生は、校内一の熱血先生。

高校受験のとき、本当は行きたい公立があったけど無理だと言われて、(言葉は悪いけど)すべりどめのつもりで受けた高校。特進っていったらすごく思われるけど、実は国語しかできない長男は配点の妙で受かったと思う。(文系は国語の配点が大きかった)

それで、受験のときの先生や学校の雰囲気が気に入ってしまって、結局そこしか受けなかった。今のクラス、専願で受けた子は少なくて、ほとんど公立に落ちた子が入学してきたらしい。

担任の先生が入学式のあとの(親子一緒の)HRで保護者に向かって言われた言葉。「僕の仕事は、まずこの子たちの公立コンプレックスを拭い取ることです。卒業のときにはここに来てよかったって思わせて見せます。」

そう言い切る先生に、みんなあんぐり。そして3年間、有言実行。まだ結果はわからないけど、「結果がすべて」みたいな特進のクラスで、「結果だけがすべてじゃない。頑張った事実が大切なんだ」と思わせてくれる先生だ。今日も懇談会のあとの帰り道、「あの先生に会えてよかったね」と息子と言いながら帰った。

 

わたしなんて、0歳のときから子どもたちを保育園に預けて働いてきて、ほとんど子育てしていないダメ母だ。それでも(成績はともかく 笑)真っ当に育ってくれたのは、出会ったひとたちのおかげだなあ、としみじみ思った。

漫画『家裁の人』(毛利甚八作・魚戸おさむ画/小学館)で桑田判事が、「問題を起こして家庭裁判所に来る子どもたちが特別なわけじゃない。出会うタイミングが違うだけです。あの子たちは若芽のときに冬を過ごしているんです」と言っていた。

誰かと何かと出会うタイミングなんて自分でコントロールできるもんじゃないけど、あとで考えると「あのときあの人に出会わなければ人生変わったかも」と思えることがあるよね。全然気づかず過ぎてゆくこともあるだろうし。

でも、ひとでも花でも虫でも音楽でも、「出会えてよかった、ありがとう」ってたくさん思えるほうが、きっといい人生なんだろうな。

 

“出会ったひと 友達 旅人やライバル

 ジョン・レノン キャロル・キング かけがえのない家族 恋人

 あなたに会えてよかった あなたと話せてよかった

 僕を悩ませたり喜ばせたり 僕を怒らせたり 励ましたりしてくれて

 本当に心からありがとう”

親子ねこ

 

今日の1曲:神通力/セカイイチ

 

写真:ねこの写真(ぽちさんHP)http://www1.odn.ne.jp/~chv63930/





コメント プレイバック

1. Posted by るみ 2005年10月06日 23:19
 私も私立大志望でセンター受けまーす。いい雰囲気の学校でいいですね。
 今日服装検査でスカート丈を定規ではかられました。
 まったく意味わかんない。
 こんなこともあるけど、大好きな音楽を聴くとそんなのどーでもよくなる。
 だって音楽と素敵なひとたちが周りにはいますもんねー。


2. Posted by Rinko 2005年10月07日 00:36
るみさん>スカート丈を定規・・・そうか、まだそんなことやっている学校があるんですね。服装の乱れ=心の乱れってやつですか?(笑)
そう、素敵な出会いはいっぱいある。それを糧にして、お互いがんばりましょう。(私が受験するんじゃないけど 笑)