星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

嘆きの壁に向かい 何を思えばいいんだろう

心の軋む音がする。

目を閉じようか、耳を塞ごうか。

 

片足を病気で失くし、もう片方も切断。

‘片方だけでも残してください’

その願いは叶わなかった。

 

傷が痛むうちはいい。

薬で和らげることができるもの。

心の痛みに気づいたら、

いったい何が効くのだろう。

 

人工呼吸器につながれて、

じっと天井を見つめるひと。

声も出せず文字盤をさす指も疲れてしまった。

それでも目が合えば微笑んで、

「お・は・よ・う」って唇が言う。

もっと前に出会えたなら、

いっぱい話ができたかな。

あなたの好きなうたは何?

 

かんじんなときは

いつだってひとり。

いつだって最後は、

たったひとりの闘い。

 

わたしに

耐えられるだろうか。

あなたの手を握る資格があるだろうか。

今だってホラ、

目を閉じて、耳を塞いで、

逃げ出したいと思ってる。

 

何かをしてあげたい、なんて

思っちゃいけない。

自分にできることはなんだろうって

考えるんだ。

 

“大丈夫 誰もが生きていけるさ”

 

その言葉に会いたくて

わたしは今日も「ライン」を聴く。

 

 

今日の1曲:ライン/LOST IN TIME