雛の思い出
今日は桃の節句。
夕方から職場でお雛祭のお茶会があった。
「結構なお点前でした」、なんて柄でもないけど、和菓子に惹かれて参加。
院内にひとつしかない和室に入ると、大きな雛飾りが。
それから雪洞(ぼんぼり)、屏風、菱餅、牛車(ぎっしゃ)、桜橘・・・・
この画像のように向かって左が男雛なのは関東風で、逆に置くのが京風だったっけ?
子どもに女の子がいないので、こんな風に近くで雛飾りを見るのは中学生のとき以来。
まだ幼い頃、祖母と一緒に蔵から出してきた箱をひとつひとつ開けて、お雛様を出して飾り付けていた。毎年のことなのに、三人官女や五人ばやしのそれぞれに持たせる道具がわからなくて困っていた。
飾るときは楽しいのだけれど、片付けるのが面倒で。
長いこと雛飾りを出しっぱなしにしていたら、その家の子は縁遠くなる、とかいう言い伝えがあったけど、めんどくさがりのわたしみたいなヤツを戒めるためにあったのかな。
一時期、祖母のお雛さまと、母のお雛様の両方を同じ雛壇に飾っていたときがあって(一番上に二組のお雛さま)、子供心に「こんなんしてお雛様のおうちの中、もめへんのかな」と思っていた。
おませかしら・・・・
ほんとのこというと、夜見るお雛様は怖かった。あの目でね、じっと見つめられているようで、今にも動き出しそうで。人形には魂が宿るっていうのは本当かもって思っていた。
お雛様の前を通るときは目を合わさないようにしたりして(笑)
今でも実家の蔵に、あのお雛様たちが眠っているはず。
出してもらえるの待ってるかな。
怖くて近づけないんやけど、あの人形たちどうしよう・・・・