星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 忘れかけてた君の声が 遠く背中を押す

楽しいことばかりは続かないもので、とても仲がよかった患者さんが亡くなられた。



「手術室から生きて帰れる可能性は50%」と言われた手術を、悩んだ末に受けられた結果だった。


わたしたち看護師に、「いつもありがとう。大変な仕事だけどがんばりや!」と声をかけてくださるだけでなく、同室の患者さんの調子が悪いときには励ましたり身の回りのお世話までされていた、とても優しい方だった。


精一杯生きて、闘った結果だから・・・・今頃「俺、がんばったやろ?」って笑っておられるに違いない。





以前ある人から、「自分の母親も医療職で、患者さんが亡くなるのを見ても平然としていて、どうしてそんなだろうと思う」というコメントをいただいたとき、「お母さんだって平気なわけじゃない。きっと長年の経験から、心にフタをすることを覚えられたんだと思う」という意味のお返事をしたことがある。




今回ばかりは、フタをするのに失敗しました。






そんなとき、偶然LOST IN TIMEの新曲“まだ故郷へは帰れない”のPVを観た。



・・・・海北くんひとり?



曲は切なくて・・・・LOST IN TIMEらしいのか、らしくないのかそんなことはどうでもいい。



聴きながら泣いてしまったよ。





いろいろあるけど、生きているわたしたちが、がんばらなくちゃ。






タイトル:まだ故郷へは帰れない/LOST IN TIME