海北くん弾語り@Apple Store Shinsaibashi
今日は本当は行かないつもりだった。
まだえのもっちゃんのこと引きずっちゃってて・・・・
当人たちはとっくに始動しているだろうにね、わたしってバカみたい。
それで台風が上陸したらそれを理由にやめちゃおうと思っていた。
当日・・・・台風どっかに行っちゃった・・・・
それで「行かないかも」って言ってたkanaさんに「やっぱり行くよー」とメールした。
※注)いつにもまして長いです
久しぶりの大阪。19:00からなのに、16:30に心斎橋に着いちゃった。
はやる気持ちが抑えられない?いや、場所がわからんかったのよ。
地図を見たらBIG CATに行く途中にあるビル。そんなんあったっけ?
見ようとしないとそこにあるものにも気づかないんだー、なんて哲学的なこと(?)考えながら改札を出て7番出口へ向かった。
「この長い階段がきらいやねん」とぶつぶつ言いながら上るわたしを、ふたりの男の人が追い越して行った。ひとりの人の手にはギターケース。
なぜか海北くんを連想して、「昨日は名古屋だったよな。もう着いたかな」とふと思う。
そのわたしの横をすり抜けて階段を上っていく背の高い男の人がもうひとり。
・・・・・!!!!!
か、海北くん!!
あんなにキライな階段を駆け上がる。(走れるやん)
地上に出ると、海北くんとスタッフらしき男性ふたりがあたりを見回しておられて、3人と目が合ったわたしは「あ!あの・・」と何か言おうと焦る。
海「や、こんにちは!」
私「あー、わたしも来たんです!」(すでに日本語になっていない)
にこっと微笑む海北くん。
私「あの、場所わかりますか?直行されるんですか?わたしもわからなくて・・」
スタッフさん「僕らもわからないけど、多分この通りにあると思いますよ。僕らは寄り道して行きますけど」
よく考えたらわたしのほうが地元やん。冷静になるとめちゃ恥ずかしい会話。
とりあえず3人の後ろをついていくとそのビルはすぐわかった。やっぱりBIG CATへの曲がり角にあった。
海北くんに気づいたファンの子に話しかけられて、少し会話してから3人は横断歩道を渡って寄り道しに(?)行かれた。
17:00からAIさんの出演するイベントもあるらしくて、少し腹ごしらえしてからお店の2階に上がるとすでに終盤。お店のスタッフのiPodの説明をAIさんも一緒に聞いておられて最後に新曲をワンフレーズアカペラで唄ってイベント終了。最初に何曲か唄われたかどうかは不明。
そのあとお店の人に海北くんが唄う場所を聞いて、その付近でスタンバイ。
わたしと同じように待っている女の子が5〜6人いて、その子たちと話をしながら時間をつぶしているうちにkanaさん到着。相変わらず元気そう。
1時間20分くらいも前から待っていたので最初人が少なくて、他の女の子たちと「人少ないね」と言っていたのに、いつの間にかいっぱいになっていた。
18:50、海北くん登場。音合わせをしてそのままライブを始めるとのこと。
野音以来、えのもっちゃん脱退後初めて海北くんのナマの声を聴く。2列目にいて、もう穴が開くほど彼の顔を見つめてしまった。(怖かったかも?)
ギターを爪弾きながら、「お騒がせしましたがー、僕は元気です〜♪」とメロディーに乗せて唄ってくれたときは、思わず涙ぐんでしまったよ。まだ始まってないのにヤバい!と慌てた。でも・・・ちょっと痩せたね。<セットリスト>
01.旅立ち前夜
02.されど犬走る
03.背中のバラード
04.カッターナイフ
05.まだ故郷へは帰れない
新曲が多いのも気にならないくらい、海北くんの唄の力に引きつけられた。時々高音が裏返ったり、「あ、間違えた」と照れ笑いする場面もあったけど、歌詞がどんどん心の中に入ってくるの。
“旅立ち前夜”は18歳の頃作った曲で、10月にリリースされる予定。
「今だから唄える、今しか唄えない曲です。18歳の頃作ったこの曲に、今の僕が背中を押されています」
もう、きっと凄く好きになる曲だ、って感じた。
“背中のバラード”は親父さんやその世代の人に向けての曲。
「あなたが僕の答え。僕もいつか答えになれるよう・・・・」(うろ覚えです)みたいな歌詞で、聴きながらsyrup16gのライブの最後に聴いた曲を思い出した。(やはりお父さんへの曲)
男の人にとって親父の背中っていうのは大きな存在なんだろうね。
“カッターナイフ”は・・・・メッセージ色が強い、というか今までの曲になかった歌詞で、ちょっとびっくりした。
“まだ故郷へは帰れない”の前のMCは、この前のJAPANのインタビューで言われていたことだよね。
「自分がどこから来たのかわからなければ、これからどこに行けばいいのかわからない」
「あなたはどこから来ましたか。そしてどこへ向かおうとしていますか」
海北くんの声はますます凄みを増して全身から心を搾り出すように唄って、1曲1曲すべての音が消えるまで拍手もできなかった。
今は優しいラブソングは唄えない、そう言っていたね。
短い時間だったけど、わずか5曲だったけど、今日のライブで海北くんの声を聴いて、彼がこれから歌で伝えたいものが少しわかったような気がした。
ほんの少しだけど・・・・錯覚かもしれないけど・・・・でも今日あなたに会えてよかった、と思った。
やさしい笑顔の奥に秘めた激しく熱いものを、確かに感じたよ。
これからあなたが歩いて行く道を、ずっと見ているよ。