星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 かさご presents こしらず@難波ROCKETS(1/25)

出演:sleepy.ab / about tess / nacell / word-min / エマグラム (DJ mai)

摩訶不思議なライブタイトル。(どうやらかさごさんというのは人名らしい。店長さん?)


深夜明けで(いつもどおり)一睡もしておらず、燃料補給(食事)しないと持ちそうにない。でも初めてのライブハウスだから道に迷うかもしれず、食事の時間がない。とりあえず難波ROCKETSに電話してみた。


お目当ては当然sleepy.abのわけで、何番目の登場かを教えてもらおうと。最近「それはお知らせできないんです」と断られることがほとんどなので、まあ、多分教えてもらえないだろうと思いながら恐る恐る尋ねたら、

「スリーピーさんは最後、5番目ですよ〜」

とスタッフのお兄さん。お礼を言って電話を切ろうとしたら、

「あ、もしもし!ですから9時半までに来られたら大丈夫ですよー」

とまで教えてくださった。


結局開演に間に合ったけど、その爽やかな応対にまだ見ぬ難波ROCKETSというライブハウスが大好きになった。(単純!)大切なのは「ひと」ってこと。



すでに砌さんが来られていて、あとでナナさんも到着。ミナホ以来sleepy.abのトリコになったわたしたちは、元々シロップ繋がりで知り合った3人。やはりツボが一緒なのかな?


開演を待っている間にライブ会場限定販売のCDや、3月のセカンドラインでのチケット、おまけに缶バッジまで買ってしまった。

メンバーの缶バッジはバラ売りなし、4個で350円。「バラ売りするとモメますからね」とはスタッフさん。おもろいやんか。


お目当て以外の対バンのバンドもしっかり近くで聴くのがポリシーだけど、今日は体調悪すぎた。目の下にクマ。立ち上がったらふわふわするので無理するとsleepy.abまで(約3時間後)持ちそうにない。申し訳ないけどパラパラ置かれた椅子に座ったままで開演を迎えた。大きな柱のカゲでステージが半分しか見えないので、モニターを見ながらの状態。



◆エマグラム


今の自分の位置が恨めしいくらいのいいライブだった。(立てよ!)


特に3曲目と6曲目(7曲目かも)のスローな曲がよかった。6曲目は(はっきり覚えていないけど)、“死というものを知らずにいたら、君と一緒に歩けたのに”みたいな歌詞。メロディがきれいで切なくなった。音源あったのかな・・・



◆nacell


遠目に見えるボーカルさんがかっこよかった。演奏もよかった。

今日の1・2曲目の「fight」と「足跡」収録の無料音源が物販のところに置いてあった。(もちろんもらってきた)



このあとセットチェンジのときにsleepy.abの成山くん(Vo)と田中くん(Ba)が物販のところに来られた。どうやら次のバンドのライブを観に出て来られた様子。話しかけたくてうずうずしたが(笑)きっかけがつかめず。

それでもライブが始まる直前に成山くんと目が合ったので、「大阪に来ていただいてありがとう」と声をかけたら微笑み返してくださった。「いつか関西でもワンマンやってくださいね!」とお願いしておいた。



about tess


すぎまるさんから「about tess、いいよ!」と聞いていて、楽しみにしていたバンド。

何番目に登場するかわからなかったが、ステージに6人が現れてチューニングし始めたときオーラを感じて座っていられなくなった。ナナさんと一緒に2列目に移動。


6人全員上下とも白づくめの服装。

わわわ、ツインギター、ツインドラム、ツインベース!


SEはドビュッシーの「月の光」。始まる前から緊張感高い。始まったら・・・・・


ガンガン疾走するインスト。MCは一言もなし。

エフェクト的な映像がバックに映し出されてなんつーのか・・・ヤバかっこいい!!(え)


表現できないくらい久々の感動。バンドの音だけでこんなに感動したのは初めてかもしれない。

こんな音聴いて棒立ちなんかではいられない。最前の女の子たち同様休みなく身体を揺らす。

これがなんていうバンドかわからないまま駆け抜けたと思ったら、最後の最後でバックに『about tess』の文字が。


・・・かっこよすぎ。呆然としたままライブ終了。眠気もしんどさも吹っ飛んだ。


彼らのライブの直前に、年配の女の方がスタッフさんに案内されて入って来られて、前のほうに用意された椅子に座られた。ライブが始まったら椅子の背もたれを持って立ち上がって、音楽に合わせて身体を小さく揺らして聴いておられた。

あとで少しお話を聞いたら、メンバーの一人のお母様だった。すごく感動したので、それを伝えたら嬉しそうに微笑まれた。ライブ後息子さんに会いに楽屋に向かわれたようだ。

後姿を見送りながら、いくつになっても親は子供のことが心配なんだなあ、と思った。そんな親の気持ちに子供は気づかず・・・親の心子知らず・・・って、え?(どこかで聞いたような・・)



◆word-min


これもインストのバンド。ギター・ベース・ドラム・キーボードの4人。

さっきのabout tessは演奏でぐいぐい引っ張っていって映像はおまけ、みたいな感じだったけど、こちらは映像に音をつけたというふうに思えるほどマッチしていておもしろかった。

最初はピノキオみたいなあやつり人形、それから虫や生き物、星、最後は喪黒福造の福笑いの映像だった。(文にしても意味わからんね)

ライブごとPVにしたらおもしろいだろうなと思った。




いよいよ待ちに待ったsleepy.abの登場。すでに午後10時近く。

アドレナリン出てるからしんどくない(笑)


ナナさん、砌さんと最前ど真ん中、ギターの山内くんのよく見える位置に移動。ここだと少し傾くと成山くんもばっちり見えるし、sleepy.abのライブ観るならここがベスト。

待っている間にアコースティック版の「メロディ」が流れて早くもうるうるしてくる。



sleepy.ab


<セットリスト>

01.なんとなく(新曲)
02.ループ(新曲)
03.palette
04.メリーゴーランド(新曲)
05.遊泳スローモーション
06.メロディ

en 四季ウタカタ


「palette」、ライブで聴くの初めてで嬉しかった。

3/7に新譜が出る前に、新曲聴いてほしかった、(田中くん)とのことで新曲3曲聴けて嬉しかった。


山内くんのギターは相変わらず凄まじく、「メリーゴーランド」のイントロではハモンドオルガンかと思えるような音が出ていて、ギターの音ちゃうやん、どーしてそんな音出せるんや、と舌を巻いた。


右隣にいた男の子が微動だにせず山内くんのギターを見つめていて、その気迫に負けそうだった。

スリッパで登場してパイプ椅子に座り、スリッパを脱いで指の分かれた靴下の足でエフェクター操作をしてギターを弾く山内くんの姿は、何度見ても衝撃的だ。


圧巻だったのは「遊泳スローモーション」。4人の演奏も成山くんの声もCDで聴く何倍も凄みがあって、曲の最後まで鳥肌が立っていた。


成山くんと田中くんが交互にMC。

田「昨日大阪に来て、成山くんはタコ焼きが気に入っておいしいおいしいって10個くらい食べたんですよ」


成「ソースがついていない、ダシで食べるやつ!おいしかったんですよー」


あ、それ、明石焼きって呼ぶねん!って言おうとしたけどやめた(笑)


次回ライブの告知のあと、

「ワンマンでなきゃイヤって言われる方は、ぜひ札幌か東京へどうぞ!」

と言う成山くんと目が合った。

それ、わたしに言ってる?誘ってる?(笑)



アンコールを求める拍手が始まった途端に飛び出してきたメンバー。

「拍手が鳴り止むのが怖いのですぐ出てきました(笑)」と成山くん。


「この企画を立ててくださったかさごさんにリクエストいただいた“四季ウタカタ”をやります」


これがもうほんとに・・・・


イントロのギターの美しさ!こんな美しい音、聴いたことない。

涙を堪えるのに必死だった。最後の音が消えるまで息を止めていたのはわたしだけじゃないと思う。

最後の1音が消えたとき、ライブハウスが大きなため息をつくのが聞こえた。

拍手の音で空気を揺らすのがもったいないくらいだった。


深い感動を残してライブ終了。

友人に頼まれた次回ライブのチケットを買おうとして、物販のところで小銭を床にぶちまけてしまった。気づいたら手が震えていた。

慌てて拾おうとしても焦るばかりだったけど、隣に並んでいた女の方と、知らない間にそばに来られていたドラムの津波くんが一緒に拾ってくださった。(恥)ありがとうございました!


再び物販に並んでpaletteTシャツを買って、メンバー全員にサインをいただいた。

そこにいるsleepy.abのひとりにサインをお願いしたら、必ず他のメンバーを呼びに行って走ってきてくださる。ほんまにええ人たちや〜(涙)


今日1日でめちゃお金使ってしまったような気がするけど気にしない♪(あかんやん)

それより3月の新宿MARZのワンマンになんとかして行けないか画策中。

だって誘われたもん。(・・・・・)