星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

LOST IN TIME 『さぁ、旅を始めよう』特別試聴会@下北沢 風知空知

ライブでもないのに、しかも前日参加できるお知らせが来たという条件で、遠くから東京へ飛んでっちゃうのは「よっぽどのヒマ人か、よっぽどロストが好きか」らしい。


もちろん後者ですヨ、えへん!(えらいのか?)



朝起きたら雨が降っていた。でも神戸空港に着くころには空が明るくなってきた。


飛行機の中から見た空はとてもきれいだった。

大嫌いな飛行機だけど、こんなきれいな雲が見られるならまた乗ってもいいかなと、ほんのちょっとだけ思った。


羽田に着いたらまだ雨降り。それでもモノレール〜山手線に乗り継いで渋谷に着くと雨が上がっていた。


遅い昼食をすませ、kanaさんと風知空知に着いたのは15時前。

受付をする風知空知のバルコニーにはストーブが置かれていたけど、雲の切れ間から差し込む光で暑いくらいだった。


お客さん何人くらいいたかな。40〜45人?

受付でパンフレットみたいなのをもらった。



開いてみるとなんとそこには『さぁ、旅を始めよう』の収録曲全曲の歌詞が書かれていた。

発売前にこんなのもらっちゃっていいのかな?とても嬉しいけど。


その歌詞を見ながら、海北くんの解説を聞いた。


曲ができたいきさつや曲への想いを語る海北くんは、いくら話しても話し足りない感じだった。時間に制限がなかったら、きっと朝までだって話してくれたに違いない。

ときには「説教してるみたいですか?大丈夫ですか?」と尋ねてみたり、熱くなりすぎそうな海北くんを、隣にいた源ちゃんがいい味出して和らげていた。

ナイスコンビネーション!(笑)



話してくれたすべてをここに書くわけにはいかないからちょっとだけ。


「最後の一球」という曲は去年の夏の高校野球を見ていて感動してできた曲、と言われていた。同じものを見て同じように感動しても、曲を作るひとはこんな素敵な表現ができるのか、と驚いた。


「26」は、等身大に生きようということが言われて、みんな縮こまってしまっているんじゃないか、ときには背伸びしたっていい、背伸びしても自分の背丈は変わらない、という思いで書いた曲、と。


それから・・・・あ、こんなじゃ全部書いてしまいそうだからやめとこ。


前後半7曲ずつ、解説のあとその曲を聴いた。


どの曲も本当に素晴らしくて、今までのアルバムよりメッセージ色が強いと感じた。


「告白」は、ライブで聴いたときはラブソングだと思っていたけど、「昔からロストを見てくれているひとたちに贈る曲」と言われて改めて歌詞を読みながら聴くと、最初に聴いたときの印象とずいぶん違って聴こえた。そしてますますこの曲が好きになった。


ラストの「まだ故郷へは帰れない」。

眼を閉じて聴いているとなぜか亡くなった患者さんの顔が浮かんできてしまい泣いてしまった。

手術に行く前の夜に、「大変な仕事やけどがんばりな。おれも明日がんばってくるわ」と言っていたひと。手術室から戻って来られなかった。


“忘れかけてた君の声が 遠く背中を押す”

という歌詞を聴いて、いろんなひとに支えられて生きているんだなあ、と思ったり。

CD聴いてこれだから、ライブで聴くと号泣してしまいそうだ。気をつけよう。



「有名になりたい・・・とは違いますね。たくさんのひとに曲を届けたい」と言われる海北くんには、今まで以上に力強さを感じた。

そして「うちの親父はチャーミングなんです」と笑って話された。そんな海北くんのほうがチャーミングだと思った。


最後はふたりで生演奏。「背中のバラッド」「然様ならば」の2曲。

予想していなかったからこれは嬉しかった。がんばってここまで来たことへのご褒美をもらった気分だった。

1時間半の予定が1時間もオーバーして終わったら18時過ぎ。

どっぷり音楽と向かい合うことができ、とても素敵な濃い時間だった。



試聴会のあとそのまま風知空知に残りkanaさんと夕食を食べて、帰りは新幹線で神戸へ。

ライブじゃないから迷ったけど参加できてよかった。



海北くん、源ちゃんありがとう。

スタッフのみなさまありがとう。

特に追加で試聴会を計画してくださった方、感謝です。


そしてdaimasさん、ありがとうございました。

歳を取ってからかかるハシカは重症ですから、もう治らないかもです。でも幸せなハシカです。