sleepy.ab tour“fantasia”レコ発ワンマン@新宿MARZ(3/23)
半年ぶりのMARZ。
まさか再び新宿にやって来るとは夢にも思わず、ナナさんとの待ち合わせの前にMARZの場所を確認した。
目印にしていたたばこ自販機がなくなっているし、お店も変わっていてちょっと焦る。
そのあと無事ナナさんと出会えて受付でチケットを引き換えてから、彼女の宿泊するホテルへチェックインするためついて行った。
歌舞伎町の町並みをわが(?)大阪十三と比較しながら歩くわたしたちって・・・・ダンナが見たら腰を抜かすかも。
MARZに戻ったらすでに開場していて慌てて列に並んだ。そして成山くんのマイクの前あたりにスタンバイ。
ほっぺさん、すぎまるさんとも会えて、あとはショウさん。どんどん人が多くなってきたので探すのをあきらめた。きっとあとで会えるはず。
チケットはSOLD OUTだったらしく、男女比は4:6くらい?
スリーピーにとっては東京での初ワンマンらしい。緊張しながら開演を待った。
ステージには薄いスクリーンが下ろされている。
やがて“ユキムシ”の流れる中、スクリーンに幻想的な映像が映し出された。
アルバム『fantasia』のジャケ絵と同じ方のいろんな絵が次々と。もうそれだけで飲み込まれそうになった。
<セットリスト>
〜ユキムシ〜
01.なんとなく
02.ループ
03.四季ウタカタ
04.Mass Gymnastic Display
05.夢の花
06.Inside
07.写真
08.Palette
09.White
10.賛歌
11.遊泳スローモーション
12.arcadia
13.Spinal Code
14.メロディ
15.メリーゴーランド
En1
01.PAIN
02.Scene
En2
03.24
・スリーピーのライブは対バンしか観たことがなかったので、どんどん曲が続いて嬉しかった。(あたりまえやけど)
成山くんも「ワンマンですよ〜このあと誰も待っていない。しかも楽屋が広い(笑)」と言われていた。
・今回、スリーピー初の全国ツアーで福岡まで行って北上してきた。福岡に向かう途中、関門海峡を鳴門海峡と勘違いして、「やったー!鳴門海峡を越えたぞ!」と喜んでいて、MCでもまだ間違えててそれを言ったら、福岡のお客さんに怒られたそうだ。(あ、てんさんやろ! 笑)
・札幌の知り合いのバンドに誘われて初めてMARZに来たとき、田中くんは「近未来だ!fantasiaだ!と思いました」と。
「無理やり繋げたね!」と成山くんにつっこまれていた。
・4人は音楽専門学校時代の同級生でそれぞれ違うコースだったけど、バンドを組んで練習する時間がありそこで顔を合わせたそうだ。
お互い絶対一緒にはやらない!と思っていたそうで、成山くんいわく・・・・
「津波くんは当時ピンクの髪の毛で、耳には大量のピアスの穴がずらっと開いてて、目を合わさないでおこう、と。
ヒッくん(田中くん)は、金髪で髪の毛を立てていて、絶対話が合わないと思ってた。
山内くんはいつも民族衣装みたいな服を着ていて、“タバコ吸いに行かない?”って誘われたけど、“行かない!”って」(笑)
「でも専門学校卒業するときになって、これからひとりじゃ音楽を続けていく自信がなくて一緒にやろうよと」
なるほど。そしてここにスリーピーというバンドが存在しているのか。人生ってどっちに転がるかわからないものだなあ。
あ、今日の山内くんのシャツは紅葉柄、靴下は黒で、つま先に緑の耳・赤い目の白ウサギのアップリケがついていた。
あんなお茶目な靴下どこで買うんだろう・・・
・“写真”のときにマトリョミン(マトリョーシカの中にテルミンが入ってるやつらしい)の具合が悪くて山内くんがいろいろ触っていたら、スタッフさんが二人お手伝いに出て来られた。
山内くん、「いいです、いいです、自分でやりますから」と言われていたらしい。(あとで近くで聞いていた人に教えてもらった)
少し時間がかかったけど、お客さんみんな温かい目で見守っていた。
・バンドを組んだものの最初は1曲しかなくて、3年間その1曲だけを練習していたとか。それがアンコールでやった“PAIN”。
だから山内くんはこのソロを絶対間違わないんだそうだ。
実はわたしの目の前にカメラマンの女性の方がおられて、中盤まで彼女の動きとシャッターが気になってしょうがなかった。
目を閉じてじ〜んと聴き入っているところに「カシャッ」とシャッター音がして現実に引き戻されて、という感じ。お仕事だからしかたないけど。
“賛歌”のときには、「お願いですからシャッター切らないで!」と声をかけようかと真剣に考えた。(しなかったけど)
だからそんなことが気にならないくらい集中力を高めようと成山くんの顔をガン見した。「これは修行だ」と思った。
“遊泳スローモーション”からラストまでは鳥肌が立ちっぱなしだった。音の洪水に飲み込まれないように必死で泳いだ。
もう何回も聴いたはずの“メリーゴーランド”で泣きそうになった。
“Scene”と“24”のアウトロで山内くんが立ち上がってギターを弾かれた。(“24”は「17」のあと)
何度見ても興奮(?)する。
ライブで聴くのが念願だった“24”
始まった瞬間、「つ、ついに・・」と感激した。でも実際そんな程度のもんじゃなかった。
曲の終盤、成山くんが「1!」、「2!」と24までカウントしていくだけなのに総毛立って、気がつけば両手でこぶしを握り締め全身を硬直させて聴いていた。あれはどういう感情だろう。自分でも不思議。終わってから身体を弛緩させるまで声が出なかった。
ライブ終了後ショウさんと久々の再会。ほっぺさんは日帰りの予定のため千葉へ帰られた。(またお会いしましょう〜)
すぎまるさん経由でdollyさん(東京の方)、ゆみこさん(from札幌)と初めてお会いして、みんなで居酒屋さんへ。
スリーピーやシロップの話に花を咲かせながら、わたしはしつこいくらいゆみこさんに「札幌に行きたい!札幌に行きたい!」と言っていたような気がする。(ごめんなさい)
だってゆみこさんは、あの音源になったアコースティックライブに行かれたんだって!
会場が寒いのでお客さんにブランケットが配られて、それにくるまれて観たという札幌Artparkのライブ。
ああ、うらやましい・・・・
居酒屋さんを出て、飲み足りなさそうなすぎまるさんとどこかで飲もうと相談していたら、わたしたちが今出てきたお店からスリーピーのメンバーとスタッフさんが出て来られた。
同じお店で打ち上げだったのね。
最後に成山くんが出て来られるのを見たとき、酔っ払った勢いで抱きつきに行きたかったけど自制した(笑)
みんなとても楽しそうだったし、変に声かけてまた気を使わせたら申し訳ないもんね。えらいぞ、わたし。
もう次は札幌に行くしかないな。
飛行機が苦手なくせに札幌に行きたいというわたしに、誰か“どこでもドア”を!
愛もお金もいらないから。(お金は欲しいかも・・・)