星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 LOST IN TIME ワンマン「動き出したバスに乗って、僕らは靴紐を結び直す」@恵比寿LIQUIDROOM(11/18)


行くつもりはなかったんだけど・・・

12/4の神戸ライブに行けないこともあって、どうしても見ておきたくなった。


開演時間が早いのと、恵比寿なら品川に近いので日帰りでなんとかなるだろうと思ったのもあって。



えーっと長いです(笑)



恵比寿に思ったより早く着いたので、まずLIQUIDROOMの場所の確認。


大きな歩道橋があったので登ってみた。

“ルーム”っていうからもっと小さいハコを想像していたがそうじゃなかった。


歩道橋から見る夕陽。


開場まで時間があったのでどうしようかな、と思いながら歩道橋をぐるっと回り、4箇所ある階段のひとつを降りようとしたら、下から登ってくる二人連れがあった。


通り道を空けようと階段の隅に寄ったら「あ!リンコさん!」との声が。


・・・・?


ハラチャン!?


今日ここに来られることを知っていたので、さっきメールを送ったばかりだった。

まさかこんなところでばったり会えるとは。数秒違ったらすれ違いになっていたね。まさに運命的な出会い?


神奈川から来られたというお友達のsaku2さんと3人で、時間つぶしに近所のカフェへ。


そこでロスト話で盛り上がっていたらアッコさんからメール。


「リンコさん、リキッドルームに行かれたことありますか?友達がリキッドの入り口がわからないって言ってて・・」

即行アッコさんに電話。今リキッドルームの近くにいると言ったら「えーーーー!!!」って。びっくりさせてごめんね(汗)


そのあとそのお友達よしよしちゃんとも初めてお会いできたし、なんとトイレの前で仙台から来られたエリリンにも遭遇できた。思わずトイレの前でハグ。わたしたちって・・・(笑)


開場前の1時間くらいでいろんなひとに出会えて嬉しかった。

ロストのライブに来るたびに知り合いが増えていくね。



LIQUIDROOMは1階がライブハウスで、2階にロッカーとカフェがあった。(タワレコのカフェ?)

開場前にロッカーに荷物が入れられるし、屋内で待てるので楽だ。

そしてライブハウスはキャパ900人くらいらしい。天井が低くて後ろのほうは段になっているせいか、それほど広く感じない。ステージが高くて見やすそうだし、大阪のシャングリラとBIG CATを足して2で割ったような感じだった。


チケットを遅くに取ったので後ろのほうの番号だったけど、ハラチャンのおかげで三井くんと海北くんの間の6列目くらいに行けた。

ベースの有江さんの前は男の子多し。


saku2さんと3人で喋っていたらあっという間に開演に。



<セットリスト>


01.手紙
02.線路の上
03.列車
04.最後の一球
05.はじまり
06.柊
07.教会通り
08.一つだけ
09.通り雨
10.雨が上がって
11.青春の欠片
12.ココロノウタ
13.鼓動
14.26
15.告白
16.海はいま
17.旅立ち前夜
18.誕生(新曲)


En1

01.田舎の生活(スピッツのカバー)
02.羽化


En2

03.約束
04.ヒカリ




●2曲目に『線路の上』がきて「おっ」と思う。

前半はMCは少なめで三井りっちゃんの紹介をまず。


三井くんの笑顔が好きで、今日はまん前で見れて嬉しい。

「前からロストのファン」と言われるだけあって、ライブを重ねるごとにしっくりして何より三井くん自身が楽しそう。

いまだに前のえのもっちゃんと比較している人や「前のロストの音のほうが好き」っていう人がいるけど、それはえのもっちゃんにも失礼だと思う。もう新しい世界でがんばっておられるのに、そっちを応援すべきじゃない?とも思ったり。


●「今日は曲いっぱいやります。(拍手〜)
棒立ちだとしんどいよ。身体を揺らしたり・・あ、でも隣のひとがこぶしを挙げてるから挙げとこう、ってのはなしね」(笑)


●海北くん、声がよく出てて(声が大きいってことじゃなくてね)、彼の想いがまっすぐ伝わってきた。1曲1曲本当にていねいに心を込めて歌っておられた。


そのせいかどうか、MCは噛み噛み(笑)有江さんがニヤニヤしたり突っ込み入れたりフォローしたりされていて、温かい感じのライブだった。


●コール&レスポンス。だいぶ慣れた?(笑)

「コール&レスポンス、いいんですよー、これ(笑)
昔からロストを知っているひとは・・・っていうか僕自身もびっくりしています」

まだとまどうひともいたみたいだけど、コール&レスポンスのあとお客さんの雰囲気も柔らかくなった感じがした。


●「なんのリリースもないけど、どうしても・・・どうしてもライブがやりたくなって、6箇所しかないけどライブができました・・」

「ライブがやりたい」っていう言葉をつぶやくように言われて、痛いくらい気持ちが伝わってきた。

そうだよね、いろんな街を旅して唄って、その街のひとと話をして、いろんなひとの想いを受け止めてまた曲ができて・・・そういうのがロストのスタイルだったもんね。

わたしも早く近くに唄いに来てくれないかな、バンドが大所帯になると小回りきかなくなるのかな、とやきもきしていたけど、一番ライブがやりたかったのは海北くんたちだよね。

そんな胸のうちを思うと切なくなった。



●まだ音源化されていない『青春の欠片』『海はいま』そしてこのツアーで初めて聴いた『誕生』

今日はじっくり聴けた。最初聴いたとき、今までの曲とちょっと違うのかな、と思っていたけど、歌詞を聴くとやっぱり海北くんのうただった。当たり前だけど・・・嬉しくなった。

『誕生』は特にいいね。早く音源にしてほしい。



●1回目のアンコール。「三井くんが持っているのはギターに見えますが弦の本数が違います」と楽器の名前を教えてくれたけど・・・忘れちゃった。民族楽器のようだった。

「せっかくこれがあるのでこれに合う曲を、とセッションしてみましたが、この曲がいいと」


『田舎の生活』


京都ライブのときは気づかなかったよ〜

弾き終わった三井くんの笑顔がかわいかった(こればっか 笑)



●「有江さんがいいことを言ってくれました。自分の家はVOLAだけど、VOLAとロストは渡り廊下で繋がっているんだ。だからいつでも来れるんだよ、って」


兄貴〜〜〜(泣)

海北くんの隣で照れくさそうに笑っていた有江さんが一段と輝いて見えた。

有江さんの存在が、どんなに海北くんと源ちゃんを支えてくれていることか。

アルバム『さぁ、旅を始めよう』の付録のDVDのインタビューでもふたりが有江さんのことを話されていた。思い出して泣きそうになった。


そのあとで海北くんが武将くんとえのもっちゃんのことも話されて、みんな大きくうなずいていたよね。文字にしちゃうと誤解されそうなので書かないけど(前に経験ずみ)、そういうふうに言えるようになったんだなあ、と思ってまた泣けてきた。



●Wアンコール。


「年が明けたら本格的にレコーディングに入ります。次はそれを持ってツアーに回ります!

それを約束して・・・『約束』を」


●最後に・・・『ヒカリ』

イントロが始まった瞬間鳥肌が立った。

心を込めて唄うってこういうことなんだな。

うまい表現ができないけど、今日聴いた『ヒカリ』は一生忘れられないと思う。




そして・・・・実は一番書きたかったのはこのあとで、それはライブにほとんど関係ないことなのですが・・


『告白』の前のMCで海北くんが言われた言葉。


「いろんなことがあったのに・・・いや・・・あったから・・
一緒に唄ってくれたり、今日ここに来てくれたことにお礼を言わなくちゃと・・心を込めて唄います」


いろんなこと・・・


えのもっちゃんの脱退?

5月の野音のあとネットで荒れたこと?

おそらくみんな含めてだろうか・・


野音のあとここのアクセス数が一気に増えて、何が起こっているかわからなくて、オフィシャルのBBSや某掲示板が荒れて海北くんが叩かれて。

掲示板にここのことが書かれていたのでアクセス数が増えた理由はわかった。


ライブの様子を詳しく書いてしまったのが悪かった?

もちろん自分のこんなちっぽけなブログが何かに影響したなんて思うのは思い上がりだろうけど、ぞっとした。



今思い返してみても、海北くんが叩かれる理由は何ひとつ見あたらない。

言葉っていろんな意味を持つでしょう?

勝手に解釈して尾ひれをつけて拡大していって180度違った方向に向かって行っていた。


ネット社会の怖さを知って、ブログやめちゃおうか、とか、もうロストのことは書いちゃいけないんだ、と思いしばらく書けなかった。


でも一番口惜しかったのは、あの野音で生の海北くんの言葉を聞いてきちんと伝わっていたのに、曲解していくひとたちを止められなかったこと。


口惜しくて腹立たしくて情けなかった。


誰よりも驚いたのは海北くんだっただろうし、つらかったと思う。


それでもきちんと対応して、わたしたちの元に届ける曲を作って、「ライブをやりたい」って思ってくれて・・・

お礼を言うのはわたしのほうです。本当にありがとう。

そう伝えたいけどチャンスがないね・・・




あー、またこんなこと書いてたらいろいろネタにされるのかな。


でも自分で見て、聴いて、感じたことを言葉にして何が悪い?

と開き直ったり。




この日のライブで気づいたことがひとつある。


わたしは「海北大輔」という人間が好きだから、彼の作る音楽が好きなんだ。


だからバンドのスタイルが変わろうと、誰がなんと批判しようと、好きでいられるんだよ。


いまさら?

わたしが若かったら照れくさくてここまで書けなくて、胸の奥にしまっておくと思う。



この日のリキッドルームにいた何人かのひとたちは、きっとわたしと同じ想いのひとがいたはず。

今回のツアーには行けなくて、音源を大事に聴いているひとたちの中にもきっといるはず。


ラストの『ヒカリ』を聴いているときに、たくさんのひとの想いの渦が見えた気がした。



そんなことを思いながらリキッドを出るとすでに20時半すぎ。


最終の新幹線に乗るために駅までダッシュして、余韻が台無しに(笑)




なんとか飛び乗った新幹線の窓から見えた上弦の月

とてもきれいだった。

わたしも誰かに、心を込めて何かをしなくちゃ、と思った。






この日お会いできたみなさま、お疲れさまでした。きっとまたお会いしましょうね。