初めて髭ちゃんのライブを見たのは2006年8月、磔磔であったセカイイチとの2マン。
それから去年9月のRUSH BALL。
そして10月のFM802のイベント。
10月のライブがすごーく楽しくて、次は絶対ワンマンに行こうと決めていた。
ライブの前にいっぱいひっかけて行こう、と開場前からアッコさんと待ち合わせした。
ライブ前にアルコールを飲むなんて初めてかも。
でも髭ちゃんには似合いそう。
で、なんで「ちゃん」がつくんやろ。かわいいから?(笑)
先行物販でタオルとキーホルダーを買って、そら。さん、mikiさんとも久しぶりにお会いして、カクテル飲んで、テンションが上がってきた。
仕事終わりで飛んできた(と思われる)MIRUさんも到着されたみたい。(会えなくてごめん)
開場。
須藤さん前の2つ目のブロックへ。
なんとなくモッシュゾーン?初ワンマンなので様子がいまいちわからない。
若い女の子と、20歳〜もちょっと上くらいの男の子が多かった。
ステージには薄い幕が張ってあった。なんとか人の動きがわかるくらいの。
そして開演。客電が落ちる。
やっぱり強〜い押しが来た。
ステージの幕越しに、5人のシルエットが見えた。
<セットリスト>
01.白い薔薇が白い薔薇であるように
02.ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク
03.ギルティーは罪な奴
04.ドーナツに死す
05.王様はロバのいうとおり
06.黒にそめろ
07.MR.アメリカ
08.B級プロパガンダ
09.GOO
10.君のあふれる音
11.ダブリン
12.せってん
13.vs ハワイアン
14.ブラッディー・マリー、気をつけろ!
15.髭は赤、ベートーヴェンは黒
16.溺れる猿が藁をもつかむ
17.ロックンロールと五人の囚人
18.ダーティーな世界
19.ハートのキング
En
01.寄生虫×ベイビー×ゴー!
02.(新曲)
03.マヌケなクインテット
(中盤は記憶が怪しいです。“ロックンロール〜”と“ダーティーな世界”の間にも1曲あったかも)
薄い幕が張られたまま“白い薔薇が白い薔薇であるように”が始まった。
照明も薄暗いまま。
どんどん盛り上がってさらにモッシュが激しくなって、気づいたら幕が落ちていた。(落ちたのか上がったのかもわからなかった・・・)
須藤さんが黄色いパーカーを着てフードをかぶっているのが見えた。
7曲目?くらいまでMCなしで突っ走る。
激しい押しに、左腰を柵にしたたか打ちつけた。
後ろから来た背の高い男の子がふたりわたしの前に来たときは、さすがにちょっと下がろうかなと思ったけど、すぐに2列目の柵をくぐって最前ブロックに行ってくれたので視界もよくなり、そのままそこにとどまることにした。
だって須藤さんの表情がよく見えて、5人がバッチリ見えるんだもん。
だんだんその場所に慣れて来て、窮屈ながらも踊れるようになってきた。こうなりゃこっちのもん!
“ギルティーは罪な奴 ”でめっちゃ燃えた(笑)
みんなが口々にメンバーの名前を呼ぶと、
「ありがとう、たくさん名前あるから全部呼ぶの大変でしょ、5人いるからね。
お返しにこの歌を歌うよ」
“君のあふれる音”、初めて聴いたけどよかった〜
“ダブリン”を演奏中、急にキョロキョロした須藤さん。ギターを置いてステージから消えた。
“ダブリン”の間奏は続く。
しばらくして須藤さん脚立をかついで登場(笑)
ツインドラムの真ん中後方に脚立を立てて、上まで登ってポーズ。
そしてマイクを持ち、“ダブリン”を歌った。
「私ダブリン♪、君もダブリンだろ?」っておもしろい須藤ワールド♪
あの楽しいインストの曲が“vs ハワイアン”?
どんどん変わるリズムにみんな楽しそうに乗っかってた。
メンバーも楽しそうだった。
ドラムのコテイスイさん、最後には頭でシンバル叩こうとしてて思わず笑っちゃった。
女の子が「おおきに〜!」と叫ぶと須藤さん、
「大阪に来て初めて覚えた言葉が“おおきに”だよ」(笑)
男の子が「まいど〜!」と叫ぶと、
「2番目が“まいどー”だ」(笑)
さらに誰かが何かを叫ぶと、
「・・・・終わらなくなるからやめるよ」(爆)
どの曲だったかみんなのテンションが上がってダイブが発生!
柵を隔てた左隣の男の子が妙な動きをしていたのでチラ見した。
彼もダイブがしたいらしい。
目が合ったので左手人差し指で天井を指差して「飛ぶの?」と尋ねると、「うんうん」とうなずいた。
なので周りの子と一緒に飛ばせてあげました。スタッフさんごめんなさい(笑)
「クソみたいな下らない世界から僕たちの世界に来なよ。
たとえそれがダーティな世界だとしても」
“ダーティーな世界”はヤバかった。
ああいう状態を陶酔っていうのかな。
このままずっと続けばいいと思った(死んじゃうけど)
「ここに来て嬉しいか、嬉しくないかなんて僕に選択の余地はないよ。
すぐに嬉しいってわかったよ。」
「ありがとう。君たちに向けて作った曲だよ。ほんとだよ。」
本編ラストの“ハートのキング”
モッシュで汗びっしょりになって息が弾んでいたけど、この曲が始まってからはじっと聴き入ってしまった。
あれれ?なんだか泣きそうになったよ。
須藤さんの声がとても優しかった。
表情までよく見えた。笑顔がきれいだった。
初めて磔磔で見たとき「変なひとっ」って思ったのは内緒(笑)
アンコール。
まずもうひとりのドラムのフィリポさんが登場。
須藤さんの赤い花のついたマイクで「ありがと〜」と。
そして宮川くんと斉藤さんが登場して3人で“寄生虫×ベイビー×ゴー!”のイントロを始めた。
待っていると、須藤さんがコテイスイさんにロープでぐるぐる巻きにされて登場。
口には黒いガムテープが貼られている。
なぜか須藤さんにロープを巻いているコテイスイさんの口にもガムテープ。
コテイスイさんにガムテープをはがしてもらった須藤さん、
「みんなが待ってくれている間に僕らは捕らえられてしまった」
そして「亀甲縛りだよ」って(笑)
須藤さん、体をくねらせロープを解くとそのロープの片方をお客さんに投げつけ、
ステージ左から自分のマイクの前あたりのお客さんまでの何人かにロープを握らせて、
「具体的な繋がりだよ、僕と君たちとの」
もう片方のロープは自分の右腕に巻き付けて、「あまり引っ張らないで。ギターが弾けないから」(笑)と。
そして“寄生虫×ベイビー×ゴー!”をロープを巻いた右手でギターを弾きながら歌う須藤さん。
どう見ても変態な集団(笑)
「みんな今まで僕たちは抽象的に繋がってると思ってただろ?
僕もそうだよ!抽象的に繋がってると思ってたよ!
でもこれで今日僕たちは抽象的じゃなく具体的に繋がったんだよ〜」
ライブ後も頭の中で「抽象的・具体的」な言葉がしばらくぐるぐるしていた(笑)
そして「新曲やります」と。大きな歓声。
「ママが作ってくれたジュ〜ス♪」
歌い終わって、「タイトルはまだないよ」(笑)
「未来が見えるほうがいいでしょ。
だから二日前に作ったんだ。速攻!」(と右手を上げる)
「新曲をやらないのは失礼だと思ってさ」
須藤さんの言葉は彼独特の間があって笑いにぼやかされてしまうけど、話している瞳は真剣だった。
ああ、そうなのか。
髭のライブは、独特の世界観と不思議キャラでとっても楽しく弾けたライブだけど、須藤さんの音楽に対する誠実さが伝わってきて、なんとなくわかったような気がした。
みんな安心してはしゃげるんだよね。
最後の最後に「感謝でいっぱいです」と何やらもどかしそうに目を細めて言われていた須藤さん。
言葉を探したけどうまく言えないっていう感じだった。
おしゃれで素敵だけど、実は不器用なひとなのかな?
楽しかったよ。こちらこそありがとう!
ライブ前に買ったキーホルダー。
ちょっと素敵で使うのもったいない(笑)
終演は9時過ぎ。
須藤さん、このあと10時からのラジオの生放送に息を切らして駆けつけた、と思われる。
あー、ラジオを持ってきたらよかった!
と思ったけど、それは後の祭りってやつ。