星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

夢の向こう


スリーピーと出会ってからの夢だった札幌ライブが終わってしまい、脱力の日々です(笑)


夢は見ているうちがいいのかなあ・・・



そんな感傷にひたるヒマもないほど現実は厳しくて、時間が飛ぶように過ぎている。



精神的にもキツくて、イライラ、トゲトゲしてしまう。



スリーピーの曲を聴いては「なんでこんなに綺麗な言葉が出てくるんだろう」とため息をつく。




いつの間にか桜がとても美しく咲いている。


ゆっくりお花見がしたいなあ・・・



毎年桜を見ると思い出す話がある。


ちょうど3年前に、ある人に教えてもらった話。


詩人の大岡信さんが、桜染めの専門家に会う機会があった。

えもいわれぬピンクに生地が染まっている。

そのひとに、この色は何から出すのですか?と聞くと、桜からです、との答えが。

やっぱり桜の花から色を出すのか、と大岡さん早合点すると実は違う。

桜の木の幹の皮を煮だした色なのだ。

しかも花を咲かせる寸前の木から、素晴らしいピンクがとれるという。



大岡さんはそれを聞いて、花びらを美しく咲かせるために樹全体がピンクに染まっているのだ、

それならわたしたちも美しい言葉を話すために、わたしたちの思いそのものが美しい考えで満ちていなければならない、

ということに思い至ったそうだ。

毎年桜を見るたびにこの話を思い出して自分を振り返る。


自分の思いが美しいかどうかということより、そんなことを考える余裕がない、とか、

役に立たない話だ、と自分が思っていないか自問自答する。





今年もまだ大丈夫。


1年ぶりにこの話を思い出し、3年前と同じように感動できた自分がいて、とても嬉しい。



また次の夢に向かって、毎日を大切に生きよう。