星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

ganja/acid presents PSYCHEDELIC BAR ganja 16th anniversary “真昼の廃人 真夜中のHIGH人”@BIG CAT(4/29)


大阪ミナミはアメリカ村にあるアンダーグラウンド(インディー)とオーバーグラウンド(メジャー)との《▲バミューダトライアングルパーク▼》

あるいは
《ストレンジハイブリッドスポット》サイケデリック!!! かつドローン!!! 尚且つポップでパンク!!!

[レゲエバー]でも[サイケトランス]の店でもなくしかもそれどころか『トゥルットゥー!!! NO! ドラッグ 脳内トリップ!!! I like コーヒー牛乳!!! トゥルットゥットゥットゥットゥー』

そんなまぎらわしくややこしい名前の[サイケデリックバー ganja]のアニバーサリーパーティーが[真昼の廃人 真夜中のHIGH人]

(ganja HPより http://pksp.jp/ganja15acid/


まったく理解できない(笑)
これはやはりお店に行ってみるべきかも・・・


とにかくそのお店の16周年記念イベント。

“special feauture the pillows”の言葉に惹かれてチケットを購入した。




1月の高円寺HIGHこけら落としライブ以来のピロウズ

次男にいたっては、去年7月のSETSTOCK以来。(受験生だったから去年は控えめに)


だからむしろ次男のほうがウキウキしていた。


わたしはといえば、1週間前から体調が悪く、この長いイベントに耐えられるかが心配だった。

それでもライブ2日前くらいから調子がよくなってきた。なんて都合のいい身体なんだろう、と自分でも感心した。






14時開場に合わせてBIG CATに向かう。



BIG CATは大阪ミナミのアメリカ村にあるライブハウス。次男は来るのは初めて。

あまり慣れたそぶりを見せてもまずいかな、と思いながらも、ついつい前をさっさと歩いてしまう。



着いたらMIRUさんに遭遇。飲み物を調達してから開場待ちの列に並ぶ。


時間が早いせいか、開場してもお客さんはまったりした雰囲気。



この日のみ発売?のTシャツを買ったり、ganjaのスタッフさんが造られたという怪しげなバスターくんの写メを撮ったり(スタッフさんのOKをもらって撮影)しながら開演を待った。


 

(↑Tシャツのバックプリント)



(↑サイケデリックバスターくん)



(以下、超長いです)



開演前にはステージの後ろのスクリーンに不思議なオリエンタルな感じの映像が映し出されて、そこに登場するバンドの名前が浮かんだり消えたり。ぼんやり見ているとバスターくんが何匹(何人?何頭?)も現れたりした。

お客さんはピロウズファンがほとんど?いろんなピロTの人がいた。



チケットには“14:00 open/start”と書いてあり開演時間は不明。

タイムテーブルをもらえると思ったが何もなく、ピロウズの他は5つくらいのバンドの名前が書いてあるポスターが貼ってあってそこにも“and more”と書かれているので、いったいいくつのバンドが出るのか、いつ始まっていつ終わるのか、まったく知らされなかった。

わかっているのはピロウズがトリだっていうことだけ。

途中入退場できるので、どこかでご飯も食べなくちゃ。



そんなことをぼんやり考えていたら15時前に客電が落ちて、誰かがステージに登場してきた。


・・・!!


黒い皮のパンツ1枚のおっちゃん!?



◆クリトリック・リス


それはクリトリック・リスのスギムラっていうボーカルさん。


38歳サラリーマン。
ganjaで飲んでいたとき「バンドやらへんか〜」と誘われ、ライブやるからって教えられたライブハウスに行ったら他のメンバーは誰も来ていなかった。

それでも「なんかやれ〜」と言われて結局この道に入ったらしい(ようわからん)


下ネタ満載のヒップホップ?

下ネタ満載のパンク?


まーよくわからんけど登場するなり「今日司会進行をつとめますクリトリック・リス」と言われ、お客さんみんなでずっこけた。


隣でギターを弾いていた人もメンバーさん?


スギムラくんの風貌を知りたい方は彼のブログへ。


あ!18禁です!←半分ウソ(笑)

http://star.ap.teacup.com/clitorick/


セットチェンジのたびに登場して1〜2曲歌って次のバンドを紹介して・・・のはずが、前半は紹介を忘れてて、途中でまとめて紹介していた。どこが司会進行やねん!(笑)


自分の小学生時代をネタにした歌詞(ほとんど自虐ネタ)がおもしろくて、大笑いしたり下ネタにちょっと引いたりして楽しんだ(?)




「みんなおれのこと気にしてへんやろ!去年はピーズやバースディとやってんぞ!」


えー!!うそ〜〜〜!とお客さん。


「ええもん。今日はピロウズに媚を売ったんねん!」(爆)


「38歳サラリーマン、明日9時から会議やぞ」(笑)


一番おもしろかったのは、ピーポーかじののネタと女番長ヨネハラのネタ。

小学校5年のときに、さんざん女番長ヨネハラにいじめ倒された話。(実はそれがヨネハラの愛情表現だったというオチ)


「これがアンダーグラウンドだ〜」って歌ってた。

ここに書くとそれだけで終わっちゃうので興味のある方は一度ライブへ。(宣伝?)


彼のブログには最後のほうでお客さんを写した写真がアップされていて、撮るときも「ブログに載せるから不倫の人は隠れて!」って。

本人にしかわからないけど、1枚目にはわたし、3枚目には次男が後ろのほうに写っていました(笑)



cryv


「クライフ」って読むのね〜

開演前にばったり出会った友人におすすめされたバンド。

フロントのふたり(ギター、ボーカル)が双子さんとか。


映像を駆使して疾走するサウンドはかっこよかった!

特に4曲目と5曲目がよかった。また聴きたくてあとで物販に行ったけど、売ってなくて残念。



◆shot film No.9


ギターの女の子が素敵だった。

演奏も安定感あり。


女の子のMCも天然系でかわいかった。

「普段はここの4分の1くらいのハコでやっていますがいっぱいになりません」(笑)

「最初、おおー!とテンションあがったけど、気づいてみると、かおかおかおかお・・・」(笑)


「鉄人さんの・・・なんていうのかオファー?差し金・・・じゃなくて・・・・」

このイベントに出演できてありがとう、と言いたかったみたいだけど、差し金って・・(笑)



いなかやろう

乍東十四雄


体調がまだ完全ではなかったので、途中で外に出て休憩。

ふたつのバンドが聴けなくて残念。

フロアから出てドリンクを引き換えているときに、いなかやろうが“ノーセルフコントロール”をカバーしているのが聴こえて思わず口ずさんだ。



◆neonsign


戻ってきたら、(おそらく)1曲目が始まったところだった。

3ピースのバンド。ボーカルのかっこいいお兄さんはベージュのカーディガン(なぜ?)

曲はいい感じでした。


後ろに映しだされたバンド名が“neonsigh”になっていて、

「フラーヤーも間違っていたのは気づいていたけどここまで・・・neonsigh”なら“ネオンのため息”ですよね?」(笑)


おかげでバンド名、バッチリ覚えたよ。



◆N'夙川ボーイズ


これも3ピースのバンド。怪しい(笑)

女の子はモデルみたいにスレンダーで、エキゾチックな顔立ち。

男の子のひとりはプレスリーのパロディみたいないでたち。

もうひとりは素肌に皮ジャン、サングラスは・・・あれ、絵?


全員がドラムもギターもやって、曲によってローテーションしてた。

インパクト強し。


「♪昨日の夜急に出演が決まった〜♪」

って歌ってたけど、ほんと?


最後にプレスリーイナバウアーしながらギター弾いて、皮ジャンはフロアにダイブしたけどお客さん受けきれず落下してた。


なんだかおもしろかった。HPはこちら→http://x30.peps.jp/nsukugawa/




◆Maher Shalal Hash Boz



陶芸家工藤冬里主催のバンドで、マヘル・シャラル・ハシュ・バズと読む。

不特定な編成で演奏をするそうで、この日は管楽器が入っていた。



ギターの音がとても温かで、もっと聴きたいと思ったら突然アウトロなしで終わってしまったり、不安定というか断片的な演奏が摩訶不思議だった。

譜面はあるがそのときの気分で曲が変わるのかな、と思ったり。

よくわからないまま終わった。





さあ、どうやら次はピロウズ

何せタイムスケジュールがわからないまま進んでいるので。




司会進行のクリトリック・リス スギムラくん再々々・・・登場。



「早くメインを出せー、はげ〜!!」とお客さんからヤジが飛ぶ。



他のお客さんから「かっこいいよ〜!」「がんばれ〜!」と今度は声援が。



スギムラ「世の中のはげも勇気づけられたことでしょう」

って、あんたのことやろ〜(笑)



最後のネタはう○こと赤白帽の歌。



おもしろかったけど・・・「ピロウズの前だから綺麗にシメたかったのに〜」と。

ほんまや!(笑)



う○こネタに気を奪われていたけど、ステージ後ろではしんちゃんがドラムの準備をされていた。



物販の横に置いてあったサイケデリックバスターくんが、小さい椅子に座らされてドラムの横に置かれた。



ステージ後ろのポールには、これまた邪悪な顔した(笑)ピンク色のデカいバスターくんの頭が吊るされた。(これはちょっと怖かった)




時計を見ると20時20分。開場から6時間以上が過ぎている。



よくがんばった(待った)ねー、バスターズ。



気づいたらいつのまにかお客さんはいっぱいになっていた。





the pillows



SEもなしにピロウズ登場。

メインの登場とあってだいぶ前詰めになっていたお客さんが、いっせいに前に突っ込む。




さわおさんは白地に紺?のボーダー。

他の3人はわたしが買ったこのイベントの特製Tシャツ色違い。

Peeちゃんは紫。よく似合う!




<セットリスト>



01.Good Morning Good News

02.Waiting At The Busstop

03.Wake up! dodo

04.Skinny Blues

05.Ladybird girl

06.Tokyo Bambi

07.Go! Go! Jupiter

08.Ninny

09.巴里の女性マリー

10.New Animal(新曲)

11.Blues Drive Monster

12.その未来は今



En

01.Mr.Droopy(新曲)

02.ROCK'N'ROLL SINNER




●「久しぶりじゃないか!」



「このイベント・・・すげえな〜〜〜」(笑)



“相当!”とお客さん。



「相当!!前にMr.Childrenと対バンやったとき、“俺たちアンダーグラウンドの匂いがするよな”と思ってたけど、全然全然」(笑)



「両親に安心して紹介できる彼氏、みたいな」(爆)




さわおさん、今日もご機嫌!




●お客さんからさわおさんの使っているギターはどこで買うのか?と聞かれて、



「ギターのことは真鍋くんに聞いて。僕が○○のギター買いたいって行ったら、真鍋くんお店に行ってそのギター何個か並べて握って、“これ。これがいい。ハイ!”って買ってきてくれるんだ。だから真鍋くんに買ってもらいな」(笑)




●お客さんが「さわおさーん」「Peeちゃーん」と口々に呼んでも、ピロウズのときは不快じゃないのはなぜ?(笑)

女の子が細い声で「さわお〜〜」と呼んだら、

「ん?おふくろか?」(笑)



「・・・うちのおふくろ・・・最近になってピロウズファンになったんだ(笑)

毎日ピロウズ聴いてて、特に好きなのは“日々のうた”と“smile”だって!

“smile”だけは聴いてほしくなかったのに・・」(笑)



お母さん、素敵!!




●「今日はganja16周年のお祝いということで。



ganjaのタケちゃんとはしんちゃんが一番長い付き合いで・・もう10年来。

俺は口を聞き始めて3年位かな?

タケちゃんは、本当はそうじゃないんだけどぱっと見たら怖い感じで・・(笑)

マエ(前科)があるみたいな」(笑)




「そのタケちゃんからリクエストがあったのでその曲を2曲やります。

この曲をリクエスト?って、イメージ違ってびっくりして・・・“Ninny”」



大きな拍手。



Ninny、久しぶり!





「もう1曲は“巴里のマリー”!」



悲鳴に似た歓声があちこちであがった。もちろんわたしも何か叫んじゃった。

タケちゃん、リクエストありがとう!!




●ベースの淳くんとさわおさんのギター、ふたりでスローな曲を弾き始めて・・



「・・・女番長ヨネハラは、あれからどうしているんだろう・・・・気になる・・」(爆)



大笑いしながら拍手!

さわおさん、スギムラくんのネタ、聞いてたの!?



「俺にはトラウマになるような小学生時代の思い出はない」(笑)



ちょっとスギムラ風にMC。



人のネタをアレンジするさわおさん(笑)




つい前日、NHKホールでTVの収録があったときのこと。

17組のアーティストの演奏を収録するということで、わずか2分のためにめっちゃ待たされた。

「よーし、一発やってやろう!」と思ったが、その日は超人気アイドルグループの出演で、そのファンで客席が埋め尽くされていた。

3000人だかのそのファンの前で“New Animal”をやったら、みんなぽかーんとしていた。




「僕の涙を 乾かせるのは 街にあふれる 優しい歌じゃない」



おーーー!と拍手。



「キミたちの顔を見て歌うことなんだ」



おーーーーー!と拳が上がる。



“New Animal”




初めて聴いたのに、サビの歌詞で泣きそうになった。

関西でやるの、初めてなのにいっせいに拳が上がった。




ピロウズ最高!!





“Blues Drive Monster”〜“その未来は今”と盛り上がって本編終了。






アンコールで出てきたさわおさん、お客さんに“バスターくん、かわいい?”と言われて、



「ganjaのスタッフが造ったってやつ?」と後ろを振り返る。




「・・・え!?」




本気で驚くさわおさん(笑)



吊るされたバスターくんに、そのとき初めて気づいたらしい。



「え?最初からあったの?(Peeちゃんに)気づいてた?」

うなずくPeeちゃん。



「しんちゃんは?」

しんちゃんもそのとき知って驚いている。




「淳は?」

知ってた、とうなずく淳くん。



気づくの遅い!とお客さんからブーイング(笑)



「僕ら(自分としんちゃん)はホラ、真ん中にいるから・・・・(と言い訳しかけて)

キミたちの顔を見ていたから気づかなかったんだよ!」



キザーー(笑)



自分で「うまいこと言ったな、オレ」というジェスチャーを淳くんにするさわおさん。




すべてのしぐさがかわいいさわおさん。(←惚れている?)




あとganjaにおめでとうメッセージを淳くんから順番に。

「お祝いだから、3人で(さわおさん以外)今日特製Tシャツ買って着てきました」(笑)



Peeちゃんも「3人で」を強調。



さわおさん「なんか微妙だな〜」と。



しんちゃん「ganjaは一見怖そうな店ですが、そんなことありません。(このイベントの)チケット買いに行って怖くて入れなかった人もあったとかですが・・・」

と雄弁なしんちゃん。



さわおさんに「長っ」と突っ込まれたしんちゃん、



「褒めようとしているのにうまくいかない例・・」(笑)



しんちゃんの気持ちは確かに受け取った!(笑)





そんなこんなでアンコールを2曲やって、終わってしまった。






あーーー、終わっちゃったよ・・・・



と、寂しがるヒマもなく、またまたスギムラくん登場(笑)




「明日会議だから途中で帰って寝ようと思ったのに・・・・さわおさんにヨネハラのこと言われて盛り上がっちゃった!

こうなりゃ打ち上げ行って朝まで飲むぞ〜〜!」(爆)




ほんっとに嬉しそうなスギムラくんだった。



わたしまで嬉しくなった。



さわおさん、いつから他のバンドのライブを見てたんだろう。



ネタ拾うのうまい!と言ってしまったらそれまでだけど、MCにも人柄って出るよね?




開場から終演まで7時間半のイベント、疲れたけど楽しかった!



次にピロウズに会えるのは6月。待ち遠しいよ。