音速ラインpresents「ビールっ腹☆ナイト」〜OTODAMA'08掛け湯編〜@大阪BIGCAT
出演:音速ライン/スネオヘアー/LOST IN TIME/OA:藤井・大久保
ロストが大阪に!
いつ以来だろう。
ライブ自体は去年の12月にAXで観たスペシャ列伝が最後。
その前の関西は、確か同じ12月上旬の神戸ウィンターランド。(行けなかった)
そこから数えても8ヶ月ぶり。
そして最近は時々海北くんがベースを弾いているらしい。
もしそうなら・・・・2006年4月の野音以来。2年以上前?
妙に緊張しながらBIGCATへ。
ロストつながりの友人とわいわい喋りながら開演を待ったが、緊張が解けない。なんでわたしが(笑)
「OA:藤井・大久保」ってことで音速のふたりが登場。
手にはビールジョッキ(笑)、ふたりとも作務衣(甚平ともいう)着て、まったりした雰囲気。
今日に限らずいつもこんな感じ、とは音速に詳しい友人談。
東京では何回か『ビールナイト』のイベントをやっているが大阪では初めてで、同じじゃアレなんで大阪は『ビールっ腹☆ナイト』にしたそうだ。
第1回ビールっ腹☆ナイト!(笑)
「今日は大好きなバンドに来てもらえて嬉しいです」とか、
「ほろ酔い気分でまったりと・・・だから、歌詞間違えた!とかは言わないでいてくれたら楽しめます・・・ボクが」
と、藤井さん。
本当に甚平さんがお似合い(笑)
OAと言っても歌はなくて、前説とお楽しみ抽選会だった(はずれた・・・)
01.スカート
02.言いたいことはいつも
03.ナロウカーヴ
04.SEASON
05.ワルツ
06.打ち上げ花火
(セットリストはいただきものです。Sさんありがとう!)
バンドメンバーに続いて登場したスネオさん・・・?
え?サングラスにちょっぴり太った?からか、最初誰かわからなかった・・・
まるでそのスジのひと(笑)
サングラスはメンバーさんからの借り物。
「音速がダラダラと、上がりも下がりもしない話をしてるから、出てきにくかったんだよ!」(笑)
スネオさん、今日大阪に来たとき、電車の中に乗車券を忘れて降りてしまったとか。
それで改札にいた「JRのスタッフに」に事情を説明したら、
“ここではできませんので、相談室に行ってください”と言われ、
そっちの受付に行っても、“本来なら切符を再購入してもらうんですけど・・・まあ、いいです今日は。今度からは気をつけてね”と上から目線で言われて腹が立った、と。
「それで、ボク、スネオヘアーと、JRのスタッフのどっちが悪いかオーディエンスに決めてもらえと言われたんだ」
と言って、どちらが悪いかを拍手で決めた。
わずかにJRスタッフの勝ち(笑)
スネオさんスネながら、「ボクが悪いんだね。反省します・・・(お客さんのほうを指して)キミたちとは絶対バンドは組めない!!」(爆)
2曲目のあとで即興で、“JRの受付の人、ごめんなさい”の歌を歌ってくれた(なんじゃそりゃ)
あと、「BIG CATは大きい猫なんだね」と両手をグーにして前に突き出し、「にゃ〜お」と鳴きまねしたり、
「大きい猫だから前足も凄いんだよ。片方の前足の上に人が5人乗れるんだ」と謎のMC(笑)
MCで爆笑、曲でうっとりさせられた。そのギャップはさすがだ(え)
01.誰かはいらない
02.告白
03.はじまり
04.証し
05.希望(新曲)
06.翼
07.トライアングル(新曲)
08.昨日の事
スネオヘアーのライブが終わってセットチェンジの様子を見ていたら左側のマイクの背が高くて、
ああ、やっぱり。海北くん、今日もベースなんだな、と思ってドキドキしてきた。
見るとロストのメンバー3人とも出てきて自分でセッティング中。
一瞬「ここはファンダンゴか?」と錯覚する。
そのくらいそういう姿を見るのが久しぶりのように思えた。
隣に立っていた友人が、「緊張して胃が痛くなってきた・・」と言うので、
「しっかり見なさい!」なんて言って肩を叩いたが、わたしのほうこそ手が震えていた。
きっと東京や東北のライブに行けなくて悔しい思いをしていた関西のロストファンは、みんな同じ気持ちだったに違いない。
ねえねえ、どれだけみんなが待っていたと思う?
って、準備している海北くんに言いに行きたくなった。
“誰かはいらない”から始まると思わなかったし、意外な、でも嬉しい曲が続き、そのたび「え!」とか「わ〜」とか隣の友人と反応してしまったので、近くの人はウザかったと思う。この場を借りてお詫びします。ごめんなさい。
とにかく海北くんのベースが・・・凄かった。
ベースの音で泣いたのは初めてかもしれない。
ただただ圧倒されて、飛び散る汗を見ていた。
三井くんが時々伸び上がって気持ちよさそうにギターを弾いているのが見えた。
源ちゃんは背伸びしないと見えなかったが、ニコニコしながら叩いていて、いつもの源ちゃんだった。
何の流れでそうなったのか忘れたけど、
「言葉はただの音の波だから・・・いいんだよ。
想いは目に見えないものだから」
と海北くんが言った。
今日のロストがやってくれた1曲1曲には想いが乗っていて、ちゃんとわたしたちに届いたよ、と言いたかった。
あとで東京から来られていた方も、「ここ最近のライブでは一番よかった、声も凄く出ていた」と言われていたが、
声がよく通って響いてきた。わたしの好きな、海北くんの声。
11/19に新しいシングルを出すと、そしてその後アルバムを作りながら、来年の春頃にはツアーに回りたいな、と嬉しい言葉。
最後に“昨日の事”
まさかこの曲が聴けるとは思えなかった。
うまく言葉にはならないけれど、3人の音が、海北くんの声が、全身を包んでくれているようだった。
夢を見ているようで、夢なら覚めないで、と思った。
ロストのライブが終わると脱力してしまい、一旦扉の外に出た。
見事にロスト友達がみんな同じように外に出てきた(笑)
みんな緊張していたのかな?
その友達や初めて会った方もいらした中で、わたしはひとり何か喋っていたように思う。
喋っていないと泣きそうだったんです。ごめんなさい。
長い間ライブが観れなくて、いいことや悪いことの情報が錯綜してモヤモヤしていたけど、
今日きちんと自分の目で見て、耳で聴いて、確かめることができてよかった。
ロストはロストだった。
これからバンドがどんな形になるのかはわからないけど、一緒に歩いていこうと思ったバンドに間違いなかったよ。
と、そんなことが言いたかったのに、うまく言えなかった。
扉の中から“Our Song”が聴こえてきたので中に戻った。
腑抜けになっていたので、後ろで見ることにした。
・Our Song
・旅ガラス
・みずいろの町
・ロレッタ
・半分花
・ヒトカケ
・逢いたい
・逢瀬川
En.街風
(こちらもいただきものです。曲順は怪しいそうです)
MCはほとんど覚えていません。ごめんなさい。
お客さんがめちゃ盛り上がっていて、藤井くんがとても気持ちよさそうに歌われていました。
アンコールで「意外とやっていない珍しい曲」と“街風”をやってくれたのが嬉しかった。
音速と出会ったのがこの曲。
最後に出演者全員ステージに呼ばれて勢ぞろい。みんなビールジョッキ持って登場。
源ちゃんは『ビールっ腹☆ナイト』の、というか、協賛?の某ビール会社のノボリを持って登場。
後ろにいたけどまた前に突っ込むわたしたち(笑)
みんなで乾杯ってことで、わたしたちはエアビールで乾杯。音頭はスネオさん。
酔っ払っておられたのか、この日のスネオさんはずっとテンション高かったように思う。
そして、出演者もお客さんも一緒に記念写真ってことで、音速のマネージャーさんが携帯を、清水音泉の田口さんがカメラを持ってステージへ。
さらに前に突っ込むわたしたち(笑)
端っこだから写ってないだろうけど、いい記念になった。・・・かな?(笑)
そしてシメの言葉を大久保くん・・・は藤井くんに託しマイクを手渡す。
藤井くんは・・・「どうやってシメたらいいの?あ?退場すればいいのかな?一本締め?」
藤井「そうだ!一本締め。と言ったら海北くん!お願いします!」
海北「えーっ!そんな・・・無茶ブリ!?」(爆)
「そ、それでは僭越ながら・・・」と一本締めの音頭を取る海北くんに、スネオさん「固い固い」って(笑)
「固いっすか?」と言いながらやりとおす海北くん。
「皆様のご健勝を祈ってお手を拝借・・・よお〜っ」
パン!
大団円〜!・・・なのか?(笑)
とても楽しいイベントでした。
ひとつ気になったのは、前説の藤井くんも歌詞間違いがどうとか言われていたし、
ロストのライブのときも海北くんが「若干名冷たい視線を感じるので、歌詞を間違えないようがんばりますっ」と言われていたこと。
だーれかがそういうプレッシャーを与えているのでしょうか?
ミュージシャンがそれを気にしてがんばるのはわかるけど、客目線でそこを責めるのは違うと思う。
正確な歌詞、正確な演奏、きれいに通る声、そんなものを求めるならCD聴いてりゃいいじゃん。
ライブの醍醐味は別んところにあるでしょ?
飛び散る汗や、楽器を弾くときの躍動感、バンドのメンバーがライブ中にアイコンタクトして演奏する様子、何かのアクシデントをプラスにするパワーとかね。
見当違いかもしれないけど、そんなことを思いました。
ライブ終了してロビーに出たら、物販に海北くんが。
列に並んで、言いたいこと一杯考えてたのに、順番が来て彼の前に立ったら頭が真っ白になってしまい、
結局「ありがとう」と「サインお願いできますか?」しか言えなかった・・・
でも会えてよかった。
ありがとうって言えてよかった。
うん、よかったよ。
帰りの電車の中で“昨日の事”を聴いていたら、涙が止まらなくて困ったけど。