星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

the pillows PIED PIPER TOUR@Zepp Osaka(9/6)


ライブ中のMCって、ただの挨拶や曲紹介だけじゃなく、メンバーの普段の生活が垣間見えたり、人間性が滲み出たりする。


特にさわおさんの場合は、今の自分の気持ちや心情を語ってくれたり、これからの自分たちのことを話してくれたりする。

そしてそれは、ライブハウスの空気やその日のお客さんの雰囲気によっても変わるから、ライブのたびにどんな話をされるのか楽しみにしている。


7月のなんばHatchでは、夏フェスで感じたことや今の心情を話してくれて、その気持ちが『Fool on the planet』という曲に込められていて、聴きながら思わず涙してしまったひとも少なくなかったと思う。


だから、たかがMC、されどMC。ライブの流れをつくる大切なものだと思う。


それが今日のライブでは、一部の客(約5人くらい)の声や野次でぶち壊された。



明らかにさわおさんに絡んで欲しいだけの声かけ。

愛情のかけらも感じられない野次。



さわおさん、よくキレなかったな、いいライブしてくれたよなと思う反面、いっそキレたほうがよかったんじゃあ、とも思った。



どうやら2日前の名古屋も似た雰囲気だったらしい。もしかして同じ客?


さすがに大阪ではペットボトルの水を撒いて、ステージやPeeちゃんのギターを濡らす客はいなかったけど。



あんな客が増えるなら、もうライブには行きたくないな、とまで思った。


行くけどね(笑)




この下にいろいろ書いていますが、あくまでもわたし個人の感想です。

全然気にならなかったひと、ごめんなさい。



ネタバレもありです。





<セットリスト>


01.PIED PIPER
02.No Surrender
03.Mr.Droopy
04.Wake up! dodo
05.New Animal
06.バビロン天使の詩
07.Across the metropolis
08.Tokyo Bambi
09.Go! Go! Jupiter
10.インスタントミュージック
11.Midnight Down
12.Tokyo Zombie(The knock came at dead of night)
13.Last Holiday
14.白い夏と緑の自転車赤い髪と黒いギター
15.その未来は今
16.Ladybird girl
17.Purple Apple
18.That’s a wonderful world (song for Hermit)
19.パトリシア
20.Finger post of magic
21.WINNING COME BACK!
22.POISON ROCK’N’ROLL
23.Advice


En1
01.ONE LIFE
02.Skinny Blues


En2
03.Funny Bunny



整理番号がA58という素晴らしい数字だったので、若い友人NさんとPeeちゃんのマイクの前、2列目に行く。


いろいろお喋りしながら開演を待った。


開演10分前くらいから、ローディーさんによるチューニングが始まり、必殺モッシュゾーンにいるわたしたちは、靴紐を結び直したり、気合を入れ直したりしていた・・・が、まだチューニング中だというのにいきなり押しがくる。

周りのみんなも「え?」「なんで?」と。

おかげで転びそうになる。

どうやらあとから入って来た子たちが、無理やり前のブロックに入るために押したようだ。

モッシュゾーンに入るからには覚悟しているけど、ライトが落ちてSEが流れて、メンバーが登場して初めて「うおーー!」って押すんでしょ?

体勢を整えていないときに押されるのは危険だ。

今思えばこのときからお客さんの雰囲気がおかしかった。



●何曲か続けてやって、いつものようにさわおさん、

「久しぶりじゃないか!楽しい夜にしようぜ」


モッシュもさほど過酷ではなく、久しぶりに『バビロン天使の詩』が聴けて、『Across the metropolis』はじっくり聴いて、曲が終わってチューニングしているとき女の子がいきなり、

“次、何やるの〜”

と叫んだ。


はあ!?



さわお「・・・わかったほうが楽しめるタイプですか?(苦笑)」


「大阪、というか関西のひとって、東京嫌いだろ?」

うんうん、とうなずく。


「関西にいた友達が東京に行って1年くらいして、“〜じゃん!”とか言ったら怒るだろ?え・・っと“なんでや〜”?」



“なんでやねん!”(これは実はわたしが言った すんません)



「そうそう(笑)で、『Tokyo Bambi』ってタイトル聞いて、“ちっ”と舌打ちとかしなかった?」(笑)

でも『Osaka Bambi』ってのもねえ・・(笑)大阪に女でもいるのか?って思われそうだし」(爆)


わたしの二人後ろくらいの男の子A、“次、次!”



は?MC、ぶった切ったぞおまえ!!



さわお「・・・『Osaka Bambi』!」


おおっ、と盛り上ったものの、なんとも気持ち悪い・・・




●『Midnight Down』は、個人的に思い入れの強い曲。

去年の神戸のライブで、さわおさんの声が出なくて、3回歌いなおしても出なくて、バスターズ全員で歌って盛り上げた曲。


始まってとたん、「わっ!」と嬉しかったが、なぜか元気いい手拍子が。


・・・・・まあ、思い入れは個人的なもんやし・・・


さわおさんも手拍子が聞こえてちょっとびっくりした表情だった。

他にも『パトリシア』や『ファニバニ』で手拍子が・・・(さすがにすぐ消えた)



さわおさんのつけているイヤホンの調子が悪いのか、ギターのストラップがしっくりこないのか、何度かスタッフさんが出てこられてさわおさんの襟元で調整をされた。


それを見て女の子、“ブラジャーがはずれたの?”(笑)



これに答えてさわおさん両手で胸をさわりながら、

「そうなんだよ。今日はちゃんとつけてきたのに」(笑)


女の子“何カップ?”

「ん?Gだったけど、痩せてFカップになっちゃった」(爆)




男の子A“脱げ!!”


その言い方に周りの客、固まる。

さわおさんの顔色も変わった(ように見えた)

殺意を覚えるってこういうことか、とわたしは思った。



さわおさんギターを鳴らしながら下を向いて、「そんな乱暴に言われても・・」(←怒りを抑えているよう)


さわおさんが反応してくれたことでちょっとほっとして苦笑するほかの客。



男の子B「(笑いながら)脱いでくださーい」


男の子A「(笑いながら)お脱ぎになって〜〜」



しつこい!!


しかも明らかに茶化してる!!

「Fカップ」までは和やかな雰囲気だったのに。



さすがに彼らをスルーしたさわおさん、両手で自分の髪を整えて、前髪をひとつにまとめてセットし続け、それをPeeちゃんがステージの前方ギリギリに立って見ていて、さわおさんに「OK」サインを。


あ!美容師さんのOKが出たのね!(Peeちゃんには美容師免許あり)




このAとBはわたしの近くにいたので、「お脱ぎになって〜」まではっきり聞こえた。


1.振り向いて殴る

2.振り向いて蹴りを入れる

3.振り向いてガンを飛ばす


このどれもできなかったわたしを許してください(涙)


せめて、モッシュで押されたフリして足のひとつも踏んづけてやればよかった。今でも後悔。すご〜〜く後悔。


そうそう、Wアンコールのとき、メンバーがいつものようにビール片手に出てきたとき、わけのわからん「ビールコール」を始めたのも声からして多分、A。


もしかして名古屋の「さわおコール」をやったのと同一人物?


ライブ無視したただのお祭り男。

絶対バスターズって呼んでやらない!!




●客から“さわおさーん”“Peeちゃーん”などと名前を呼ばれるのは最近よくある光景だが、今日は男の子の声が圧倒的に多かった。


さわお「呼んでくれるの男ばっかだな」「男は黙ってろ」(笑)


一部の男の子、さらに“さわお〜”“結婚して〜!”


さわお「男は黙っとけ!って言ったろ?」(笑)



すると男の子Cが真顔で、

“どうしてダメなんですか!?”


はあーーーーー???

ここまで行くと笑える。

ばかじゃない!?


いや間違った、あほちゃう!?(笑)



さわお「(苦笑いしながら)まあ、いいけど・・・」






そんなこんなで、さわおさんが自分から話し出したのは終盤になってからだった。

客が声をかけちゃいけない、って言ってるんじゃないよ。

でも、先回りしてわけわからん声かけしてくれたおかげで、さわおさんが言いたかったこと、半分も言えなかった気がする。


あんたたちとさわおさんのやり取りを見にみたんじゃないよ。

さわおさんが何か言う→反応して客が答える→それに反応してさわおさんがまた話す、っていうほうが、みんな気持ちいいのに。

メンバーと客が呼吸を合わせるってのもライブでは大事なこと。ライブは一方的に与えられるものではなく鑑賞するものでもない。ハコにいるみんなで作り上げるものだと思うんだけど、違うかな。






とどめはアンコールでのモッシュのときのこと。

拳を上げようとすると何かが腕に当たって痛かった。

見るといつの間にか右隣に来ていた女の子の爪、ドラキュラみたいに長かった・・・


そんな爪してモッシュするなあーーー!!傷害罪で逮捕する!!







まるで散々なライブみたいだけど、大半のお客さんはフレンドリーでいつものバスターズだった。

大声でフルコーラス歌うヤツも幸い近くにいなかったし。



↓ここからは思い出せる限りのMC&ライブの様子。愚痴はおしまい(笑)



さわおさんの髪が少し短くなってすっきりしていた。今のほうが好き。



さわお「Peeちゃん、もうコンビニ行った?」


Pee「行きましたよ」


さわお「去年の大阪ライブのとき、Peeちゃんコンビニに行って、あれもこれもとカゴに詰めてレジに行ってお金を払おうとしたとき、財布を忘れたことに気づいたんだ。

・・・ここまではいいんだよ。でもPeeちゃん、そのとき店員に、“・・・だめ?”って言ったんだよ!」(爆)


さわお「そのときシンちゃんが(コンビニに)入ってきて、“何やってんの!?”」(笑)


さわお「俺が店員だったらぶん殴ってる」(笑)


隣でPeeちゃん笑いっぱなし。



メンバー紹介。

淳「大阪じゃなくて○○のコンビニの話なんですが・・・
入り口にリラックマのぬいぐるみが飾ってあったんです、非売品の。

店員さんに“だめ?”って言ったら“無理なんですよ〜。僕バイトなんで ”
それでも“だめ?”って言ってる・・・・Peeちゃんを見ました」(爆)


いっせいにみんなPeeちゃんを見ると・・・旗色悪いと思ったのか、Peeちゃんステージの端っこまで行って(隠れて?)恥ずかしそうに立ってた(笑)


さわお「(Peeちゃんを見て)リラックマ、ほしかったの?」

こっくりうなずくPeeちゃん。か、かわいい!!


さわお「俺が店員だったらぶん殴ってる」(笑)




さわお「そういえば熊本の居酒屋で、お相撲さんの名前が書いてある湯飲みも欲しがってたよね?あれ、もらったの?」


再びうなずくPeeちゃん。爆笑!


さわお「(客を見て)こんなオトナ、どうよ!?」(笑)


みんな、“好き”“好き〜”と。


さわお「・・・俺も好きだけど」(笑)



シン「(Peeちゃんを見て)Peeちゃんのギターは58万円!・・・だめ?」(笑)


必死で首を横に振るPeeちゃん。


シン「Peeちゃんはねえ、居酒屋でおいしい料理が出てきたらね、“シェフを呼んでください!”って言うんだよ!」(笑)



居酒屋でシェフ!


Peeちゃん、ステキすぎる〜(笑)

で、Peeちゃんがメンバー紹介のときなんて言ってたか忘れた〜(笑)



●本編ラストの『Advice』

曲の後半、さわおさん→Peeちゃん→淳くん→シンちゃん、の順にボーカル回し!

初めて見た!昔は時々やっていたらしいけど。


うまい下手は関係なく(え)、感動した。ちょっとうるっと・・





●「ツアーが始まって、新曲2曲できあがってる」

「俺がまた悲しい歌を作るようになっても、寂しい時はここに会いに来てくれか?」


もちろん!上がる拳。




●久しぶりに聴く『ONE LIFE』に胸が熱くなった。




●「俺たちバンド初めて19年。19年前にはまさかこんなに楽しい未来が待ってるなんて思ってもなかった」


「俺たちだって19年活動し続けても未来も明日もまだ分からないんだ!だから好きなことをやろうぜ、なあ!」


『Funny Bunny』

 キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ
 風の強い日を選んで 走ってきた



サビの大合唱に泣けた。





客が変わるならライブにもう行きたくない、と最初に書いたけど、それは間違い。

彼らが19年もの間積み上げてきたものが好きなのだから、客層が変わろうとイヤになれるはずない。



「好きなことをやろうぜ!」


この言葉の本当の意味がわかるバスターズでいたいな。





今日お会いできたみなさま、ありがとうございました。

遠征お疲れさま。