星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

飛べなくても 不安じゃない


プロフィールのイラストをいただいたヨシマサさんのところから、また素敵なイラストをいただいてきた。ありがとうございます!



あの916から3日も経つのに、記憶は薄れるどころかますます鮮明になって、今日になってあるシーンを思い出して泣けてきた。


そして前の日記で、そのシーンが全然書けてないことに気づいた。




それは“Funny Bunny”のシーン。


シャンパンで乾杯したあと始まったこの曲。

最近はサビ部分をシンガロングしたり、拳を上げたりするひとが多くなってきた。
それは人それぞれで好きなように聴いたらいいんだけど・・・


この日は1番のサビに入る部分でさわおさんがマイクから離れて、「歌ってくれ!」とみんなにアピール。

熱中症状態になっているバスターズも、最後の力を振り絞って大声で歌う。



 キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ
 風の強い日を選んで 走ってきた



このときわたしは、それまで真ん中の前方にいたけれど、柱のあたりまで下がっていた。

そして、ライブ中盤からさわおさんの希望によりステージのライトが60%(?)落とされ、逆に客側のライトが明るかったせいもあって、ピロウズとバスターズの両方が同じようによく見えた。


ほとんどのバスターズが拳を上に突き上げ、全力で歌っていた。


ピロウズのメンバーに向かって伸びているたくさんの腕がめちゃくちゃ綺麗で、思わず身震いして自分の腕が上げれなかった。



うまく言えないけど、あの光景をステージから見たら、もっと感動するだろうな、と思った。




そういえば今回のツアーで、特に後半戦になってからさわおさんが、


「ライブっていいな!」

「ライブハウスって、ほんとに楽しいな!」


って何度も言われているのを聞いた。




19年バンドを続けてきた今、心の底からそう言えるって、凄いことだと思う。



曲を作ってアルバム出してツアーしての繰り返しの中で、明らかにライブの動員数が増えていて、バンドの調子がいいからかもしれないし、

ツアーの途中で出演したたくさんのフェスで味わった、アウェイ感のせいかもしれないけれど。


今の自分がいる場所が好きだ、って言えるのは本当にうらやましいよ。





 飛べなくても不安じゃない 地面は続いているんだ
 好きな場所へ行こう キミなら それが出来る



自分が信じて歩いてきた道を、決して順調ではなかったけれど胸を張って歩いてきた道を、これからも歩き続けるよ、って歌うピロウズが大好きだ。



そしてきっと同じように感じてライブハウスへ足を運ぶバスターズとの一体感は、音楽が音楽だけで終わらない感動を与えてくれるよね?




もらった感動を、うまく言葉にできない自分がもどかしい。


あの日の光景を宝箱に閉じ込めておいて、時々取り出して眺めることができたらいいのに。


いつまでもキラキラ光る大切なもの。








タイトル曲:Funny Bunny/the pillows