神戸ホエールとは:
神戸・三宮にあるSTAR CLUBからVARIT.まで、ひとつの線を中心に建つ7軒のライブハウスをネットし「丸1日神戸のアーティストとライブを楽しもう!」というイベント。
なのであります。
7軒のライブハウスとは、STAR CLUB / MERSEY BEAT / BACK BEAT / URBAN SQUARE / ART HOUSE / BLUE PORT / VARIT.
数日前の天気予報では雨降りかと心配されたが、雨は朝方だけでよく晴れた気持ちのいい天気になった。
まずは開会式。
東側のSTAR CLUB(スタクラ)と西側のART HOUSEの2箇所で開かれるらしい。
そりゃもう、松原さんの名調子を聞きに行かなくちゃ、と、まずはスタクラへ。
開場時間直前に着いたら長蛇の列で、あと少しで入場というときに開会式が始まっちゃった。
もらったリストバンド。これが上等な紙?でできていて、端っこについているテープを剥がしたら両面テープ。それを反対側にくっつける。
もしかしてフェスでつけてもらうやつより安上がり?(笑)でも意外と丈夫だった。
ステージ上には松原店長のほかに、ワタナベフラワーのVo.さん、セックスマシーンの森田くん、Natural Punch Drunkerの村上さん、!wagero!のシュウさん、そしてあとひとり鳥の帽子をかぶっている知らない人(笑)の6人。
そしてM-1か!?と思わせる軽妙な喋りで笑わせてくれた。
どうやら開会宣言するはずだったらしい(笑)
特にセックスマシーンの森田くんは、このあとBLUE PORTでトップバッターで出演するので焦り気味。
松原さんに「昨日の電話で(開会式の出席を)OKするからや〜」と突っ込まれていて、他の人たちには「間に合う間に合う」「大丈夫、5分で精神統一できる!」と言われていた。
「BLUE PORTが最初から開演が遅れたら、他の6箇所も遅れて行くから大変だ」と松原さんに言われ、
「なんで?」とわからなかった森田くん、「そんなこともわからんのか〜」とさらに突っ込まれた。
さすがに時間が押してきたので、森田くんだけ先に退場。フロアの真ん中を突っ切りお客さんに見送られてBLUE PORTへ。
なぜかキックボードに乗って去る森田くん(笑)
そして、「神戸ホエールは模倣です」(笑)
とか、誰かが言った下ネタに「お客さん引いてるやん。昼間っから」と誰かが返せば、
「目を閉じれば夜」(笑)
と言ったり、やっぱりM-1やん(笑)
このあとアルカラを観るつもりだったけど、マイミクさんのバンドが出演しているコンテストを観るため神戸ホエールを抜け出しウィンターランドへ。
[HOTLINE2008 関西ファイナル@神戸ウィンターランド]
こちらは某楽器店がプロデュースする、音楽の新しい才能を発掘するための、ライブにこだわった日本最大級のアマチュアバンドコンテスト、だそうだ。その関西ファイナルで、優勝したバンドは全国大会に出場できるんだって。
お目当てのバンドの出演時間が15:50ということで、スタクラからウィンターランドまでダッシュ。
これがなかなかキツイ。登り坂だし。三宮を東から北西に向かって対角線上を登るようなもん。
ウィンターランドに入ると、一組目のバンドが始まっていた。
フロアは椅子席ですでにいっぱい。最後列には背の高い椅子とテーブル、関係者、というより審査員席?
お客さんは入場時に投票用紙を渡され、全部のバンドをチェックするようになっている。
お客さんの中には年配の方もおられて、おそらくバンドメンバーの身内の方と思われる人も。
いつものライブに比べて、ピリピリした緊張感がある反面、見守って聴いている雰囲気もあって、空気が違う。
こういう空気の中、ライブやるのって緊張するだろうな。
一組目は女性ボーカルで、めちゃ歌がうまかった。
一バンド二曲、終わったら次のバンドが準備している間、司会者のインタビューを受けるという流れらしい。
◇ALL NUDE FASHION
01.タイムマシーンはいらない
02.白い悪魔と黒い天使
実際にお会いしたことはないけれど、ネットでメンバーさんと知り合って、時々HPで試聴をしていてライブを観るチャンスをうかがっていた。
やっぱりライブはいい。
メンバー4人とも、とっても楽しそうに演奏しておられて、お客さんの反応もよかったと思う。
2曲目を聴きながら、がんばってるなあ、と感じて胸がじ〜ん、と。すっかり母気分?(笑)
あとのインタビューで、「コンテストを忘れて楽しく演奏できました!」と言われていたのが印象的。
いい結果が出るといいね。
このままウィンターランドにいたい気分になったが、そういうわけにもいかない。
なんで神戸ホエールと同じ日に同じ神戸でやるのかなあ!
ウィンターランドを出てVARIT.へ向かう。
最初はスタクラから順に西へ向かおうかと思ったけど、予定変更。西から東へ流れて行くことにした。
こういうイベントは、観たいバンドがカブったり間に合わなかったりするから、それで焦っても楽しくない。
肩の力を抜いて、ゆっくりまわることにした。
◆Tear Smilo@神戸VARIT.
若いっ!(笑)
Vo.さん、高校生くらいに見えるよ?
ベースが女の子の4人編成。
曲の世界観が、RADに少し似てる?あ、「似てる」は褒め言葉じゃないのかな・・・
Vo.声が澄んでいて独特の雰囲気がある。歌詞が詩的。
「この世界は終わらないよ この世界は終わらせないよ」って歌詞の1曲目(“Nayth day”という曲らしい)と、“6”という曲がよかった。
“What This”もやったね。全部で6曲くらい?
1曲目でVo.のギターの弦が切れちゃって、張り替えている間ドラムの子ががんばってMCしてて、チューニングをし直している間ちょっとパニックになってたので、心の中で「慌てないで」ってつぶやいた。思わず声に出しちゃってたかもしれない。
あとで音源見に行ったけど、売ってくれる人がいなくて買えなかった。残念。
◆Natural Punch Drunker@神戸VARIT.
Tear Smiloのあとではベテランの雰囲気さえ漂う・・・ってベテランだよね。来年10周年。
さすがのライブだった。気持ちいい。
わたしの隣の女の方が、ノリノリで(死語?)踊っておられるのはいいんだけど、揺れ幅が大きくて彼女の挙げた手が何度もわたしの目に当たりそうになってヒヤヒヤした。それをよけて身体をずらしたのに、いつもわたしの顔の前に彼女の手があるのはなぜ?(笑)
最後まで観たかったが、BLUE PORTに行きたかったので、ライブの2/3を観て外に出た。(一バンド持ち時間30分)
夕暮れ時で風が冷たくなってきた。BLUE PORTまで早足で歩いた。
◆ははの気まぐれ@BLUE PORT
TOMOVSKYのバンドバージョン、バンドトモフのときに初めてははの気まぐれを観て、一度彼らのライブが観たかった。
彼らのHPの日記に、
「明日は、神戸ホエールとか!たくさんバンドが出るみたいですが、僕らはシュシュッとやります。風になります。カマイタチ。えがったら遊びに来てください。」
風になってました(笑)
さすがに演奏うまい!“あのこをちょうだい!!”のような楽しい曲や、初めて聴いたがっつりロックな曲、さすがにうまいなあ、と聴いていたが、曲が終わってからの松尾さんの「はいどーも〜」とか「ありがとうございま〜す」がゆるすぎて腰がくだけそうになる(笑)
まあ、それも魅力?
3曲目に聴いた曲が気になって、終わってから物販のスタッフさんに尋ねたら、どうやら新曲らしい。
それでしかたがないので(おい)一番新しいアルバムを買っていたら、メンバーさんが引き上げてこられた。(物販の横に楽屋の入り口がある)
CDを買っているわたしを見て、みなさんステキな笑顔で「ありがとうございます!」と言ってくださった。
最後に引き上げてこられた松尾さんをつかまえて3曲目のタイトルを教えてもらった。
“甲斐性なしよ 永遠に”
え?そんな曲だったっけか?(笑)
そのあと近くの立ち食い蕎麦屋に入ったら、“Stand By Me”が流れていた。
いい気分。
ここから東に行こうか西に行こうか迷ったが、「行ったことないライブハウスに入る」というのが最初の目標だったので、東に向かうことにした。靴底が今日1日でずいぶん擦り減った気がする。
初めて来たライブハウス、MERSEY BEATとBACK BEAT。同じビル内にあるので、「ああこれでもう歩かなくていい」と思っちゃった。
まずBACK BEAT。ビルの1階。
中は狭くてキャパ70人くらい?
天井が高くてミラーボールあり。スピーカーも頭上にあり、フロアの中ほどにきれいなモニターがついていた。
◆umder50@BACK BEAT
奈良出身の4人組。奈良といえばlostageを思い出す。
背の高いベースボーカルさん。といえば・・・・
真ん中にベース、両側にギター、後ろにドラム。ありそうでないポジション。
ボーカルさんの声がステキだった。左側のギターのひと、オトコマエ(え)
“赤い飛行機”という曲がすごく良かった。音源あったのかな?物販見ればよかったな。
このあと4階にあるMERSEY BEATへ。
ここも天井が高くて小さいミラーボールあり。
キャパは150人くらいかな?
ステージの幅が意外に広くていい感じ。
◆シリカ@MERSEY BEAT
3ピースのバンド。
とにかくかっこいい!神戸のバンドだって!?
全員1987年生まれだって!ああ若い・・・
ドラムの安田くん、踊っているように見えた。よくあんなんで叩けるなあ。
ドラムの器材の位置が全体に低いように見えた。
左にベース、右にギターの三角形。3ピースだから当たり前なんだけど、めちゃ新鮮に見えた。
またライブ観てみたい。
◆片山ブレイカーズ &ザ☆ロケンローパーティ@MERSEY BEAT
そのまま残って初の片ブレ。
20:05から開演の予定だったのに、19:55には始まっちゃった。
あとから来たお客さん慌ててた。(そりゃそうや)
知らなかったけど、京都のバンドなんだね。
全国ツアーまわって明日がファイナル、地元磔磔でだって。
60s・70sのR&R、かっこいい!思わず踊りたくなる。
Vo.片山さんの笑顔がこれまたかわいい!
「神戸ホエール、遅くまで残ってくれてありがとう!
マージービートを選んでくれてありがとう!」
と何度も言っておられた。
右側のギターの人が気になります(笑)
アンコールで2曲やっておしまい。気持ちよく汗をかいた。ありがとう。
帰り道、風に吹かれながら今日聴いた音楽、聴けなかった音楽に思いをはせた。
たくさんのバンドが真剣に音楽を奏でて、それを聴ける幸せをかみ締めた。
模倣でもなんでもいい、このイベントを開いてくださった皆様、ありがとうございました!とても楽しかったです。