星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 「fun time HOLIDAY×FLYING POSTMAN PRESS」@大阪BIG CAT(1/12)

出演:UNISON SQUARE GARDEN /メレンゲ/a flood of circle /THE NOVEMBERS


今年初のBIG CAT。


去年のミナホで観れなかったTHE NOVEMBERSを観るために行った。

“こわれる”がもう一度生で聴きたい、そのためだけに行った。


ニゾンa flood of circleも初めて観るバンド。

そしてメレンゲは、初めて観たときの印象があまりよくなくて(メレンゲファンのみなさん、ごめんなさい!)。


前日の東京日帰りで疲れていたこともあり、ノベンバーズが終わったら下がってまったり観ようと思っていたけど・・・


それはもう大間違いだった。



どのバンドもすごくいいライブをやってくれて、踊ったり拳を上げたり、感動してほろっとしたり。



一番よかったのはメレンゲでした。






開場が16時30分と早かったのでお客さんの出足が遅くて、200番台でもかなり前に行けた。


大阪での初ライブとあって、一緒になった友人と新年の挨拶をしあったり、まさか来られているとは思わなかった東京の方と再会したり、開場から開演まで30分しかなかったのであっという間に時間が過ぎた。


今日はユニゾンの企画イベントということなので、トリはもちろんユニゾン

他の3バンドはどの順で出てくるのだろうと予想しながら待った。



a flood of circle



友人にもらった2曲入りのシングルをちらっと聴いてきたものの、まだバンド名もすらっと言えない状態。


ライブが始まったらわたしの斜め後ろにいた女の子ふたりが大ファンのようで、小柄な身体を精一杯伸ばして前の長身のお兄さんの間から覗いて拳をあげていたので、わたしの前の場所を譲った。

やっぱり大好きな人に聴かせてあげたいもんね。


ボーカルさんはかなりしゃがれ声。でも力強くて圧倒されて、どんどん引き込まれていった。

ライブの雰囲気がちょっとTHE BACK HORNみたい、と思った。



段々とテンションが上がってきて、わたしも彼女たちと一緒に飛んだり踊ったりして楽しかった。


いいな、と思った曲が何曲かあって、その女の子に曲名を教えてもらった。

1曲は“ロシナンテ

あとでCDを買って聴いたら、もう1曲は“Red Dirt Boogie”という曲だった。



ライブ後にもらったフライヤーに、「21歳」と書いてあってびっくりした。

そんなに若かったのか!!

ライブパフォーマンスも落ち着いててもっとキャリアのあるバンドだと思ったのに。


次に関西でライブがあったら行ってしまうかも。

いや、これ以上好きなバンドを増やしちゃダメだから、と自分に言い聞かせた。





THE NOVEMBERS


01.ア_-オ
02.Ariequin
03.(新曲)
04.ガムシロップ
05.こわれる
06.白痴




小林くんは黒シャツ。

前日の渋谷でライブを観た友人から、小林くんの髪型はストレートパーマかただの寝癖か見極めるように、と言われたが、どちらかわからず。


BIG CATくらいの大きなステージで観るのは初めてだったので、とても気持ちよかった。

でも彼らの鋭いナイフみたいな音と小林くんのこわれっぷりは、もっと小さいハコのほうが似合うと思った(ごめん)


去年名古屋のRe:mixで、1曲め“こわれる”から“Ariequin”の流れがトリハダもんだったので、今日のセトリはおとなしすぎ、と思った(これまた勝手にごめん)

でも新曲、よかった。次のアルバムが楽しみだ。



ライブ後、物販で4/29のワンマン@ファンダンゴのチケットを売っていると聞いて買いに走った。


でもその前に本当はこれ↓に行きたい。

09/2/16 (月) 十三ファンダンゴ
mudy on the 昨晩 「kidnie olympic TOUR」

mudy on the 昨晩MY WAY MY LOVE/STAN/THE NOVEMBERS


行きたいけど月曜日でノベンバには間に合わない気がするのでぐっとがまんしている最中(笑)




メレンゲ



01.カメレオン
02.午後の海
03.スターフルーツ
04.再会のテーマ
05.絵本
06.夕凪


(セットリストはアッコさんからいただきました。ありがとう!)






メレンゲを初めて観たのは3年前の3月。

そのときの日記はこれ→http://d.hatena.ne.jp/firesign0916/20060322/p1


仕事が終わって豪雨の中ライブハウスに駆けつけ、息があがった状態でライブが始まったせいもあって、最後までノリきれなかった。(あとで聞いた話ではクボくんの体調もいまいちだったらしい)


それでなんとなくメレンゲとは疎遠になってしまったが、周りにはメレンゲが好きな友人がたくさんいて、なんとなく悔しい思いがしていた。その良さがわからない自分が悔しかった。


だからもう1回じっくりライブが観たいと思っているうちに活動が止まってしまい、そのために鬱々とした気持ちを友人がブログに書いているのを読むだけの日々が続いた。


復活されたのは去年のいつだっけ?

友人が遠征してライブ観て、本当に嬉しかった気持ちが書かれている日記を読んで、あまり知らないわたしまで嬉しくなった。


チャンスがあれば観たい!と思う気持ちはそれでも続いていて、それがやっと今日。リベンジだ!(違う気が・・)

と言っても、他のふたつも知らないバンドだったので、ノベンバが出なかったら来なかったかもしれないけど。



大阪でのライブは2年ぶりとのことで、メレンゲ観るのが久しぶりで緊張している別の友人と並んではじまりを待っていたら、わたしまで緊張してきた。



メンバー登場。

クボくん、あんな顔だっけ?と隣の友人が言うほど久しぶりなんだね。


何曲か歌ってクボくんのMC。


「大阪は2年ぶりです。ずっとやりたかったけど、なかなか来れなくて・・・

ニゾンのメンバーが若い頃に僕らのライブをよく観にきてくれていたそうで、それで今回呼んでもらいました」



そのあと、しばらく活動が止まっていたときの話をされて、

「解散するか」「やっぱりやろっか」・・・


「解散するか、やっぱりギリギリやろっか、になりました」と。



ああ、ギリギリだったのか。

クボくんの口から「解散」の言葉を聞いてドキドキした。

でも「やろっか」になってほっとした。



「久しぶりにみんなの前に立って歌うとき、どんな顔したらいいんだろ」

と考えた末にできた曲、と紹介された“再会のテーマ”


クボくんがアコギで、間に少しだけドラムが絡んで、切々と歌う声を聴いていたら胸が熱くなった。


左隣の女の子が、涙を流して鼻をすする音が聞こえた。

斜め前の男の子が、手のひらで涙をぬぐっているのが見えた。



昔からメレンゲが好きだったひとには、何よりも嬉しい、大切な曲になるのだろうな。




曲が終わり、言葉も少なく「新曲やります」とぼそっと言われて始まった次の曲。


あとでタイトルを聞いたら“絵本”という曲らしい。


その曲を聴きながら、気付いたらわたしも泣いていた。



 描きかけのこの絵本 読む人もいない
 終わりの無いふざけたストーリー
 キミに読ませたいな
 なんてことを 本気でついさ
 思ってしまう夜




歌詞が、メレンゲをずっと待っていたひとに宛てたラブレターみたいに聴こえたんだよ。


初めて聴いた曲で泣いたなんて初めての経験で、自分でも驚いた。



疎遠だったのに(笑)、こりゃあ、前からのファンだったら号泣モンだな、


なんて斜に構えてみても、涙は止まらなかった。





気持ちの伝わるいいライブだった。


クボくんの声にすっかりやられてしまったよ。


初対面の印象と全然違う。ごめんね。







メレンゲのライブが終わって、気持ちを切り替えるためにロビーを出てドリンクを飲んだ。


そこでも「お久しぶり」の友人に会ったが、彼女も目が赤かった。



紙コップを捨てて、大きく深呼吸をしてもう一度フロアに入った。

そこにはノベンバ好きの友人が数人いたので、少し話をしているうちにトリのユニゾンのライブが始まった。

前には行かず、後ろで観ることにした。





UNISON SQUARE GARDEN


01.クローバー
02.水と雨について
03.サンポサキマイライフ
04.WINDOW 開ける
05.マスターボリューム
06.ガリレオのショーケース
07.フルカラープログラム


En.

08.2月、白昼の流れ星と飛行機雲
09.センチメンタルピリオド



ライブ後、物販のところにセトリを書いた紙が貼ってあった。

なんて親切なんでしょう!(笑)




後ろで観ていてもとっても楽しいライブで、前のほうで跳ねている若いひとたちを見ながら、一緒に踊りまくった。

明るくて気持ちのいいライブだった。


ニゾンにとって、大阪で初の自主企画だったそうだけど、素敵なバンドを呼んでくれてありがとう。


音楽の素晴らしさが再確認できて、とても楽しいイベントでした。




好きなバンドをこれ以上増やしてはいけないけど、

今年もますますライブハウス通いをしそうな自分と、

ちょっとばかし常識的な自分との戦いが、

また始まったのを実感した2日間でした。