星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 小谷美紗子Trio TOUR2009冬@心斎橋クラブクアトロ(1/25)


小谷美紗子さんのライブは、100s山口寛雄さん(Bs.)と玉田豊夢さん(Drs.)がサポートされている。


100sのファンの人も来るんかな?」という次男の言葉にちょっとドッキリしたわたし(笑)



小谷美紗子さんの曲に初めて出会ったのは、SOUTH BLOWのライブのとき。

SEで流された曲が気になって、肝心のサウスのライブになかなか集中できなかった。

その曲が小谷さんの“見せかけ社会”



そして、LOST IN TIMEの時計ツアーのライブが京都・磔磔で行われたときのゲストが小谷さんだった。

正確に言うと、このライブのときに小谷さんの声を聴いて、サウスのSEでかかっている曲を唄っている人だ!と思ったのだった。


海北くんも昔から小谷さんの大ファンだったそうで、アンコールで小谷さんとセッションをした。

“眠りのうた”と“羽化”

(詳しくはこちら→http://d.hatena.ne.jp/firesign0916/20060318/p1


いつかは小谷さんのワンマンに行きたい、と思っていたが機会がなく、今回初めてのワンマン。


きっかけは、次男の「小谷さんのライブに行きたい」のひとこと。

次男が小谷美紗子を聴いていることにびっくりしたけど、なぜだか嬉しかった。




16時半開場、17時半開演という早さに焦りながらクアトロへ。


(下にセットリストがあります。ご注意を)








もうずいぶん100sのライブを観ていないので、ステージにトムさんとヒロさんが登場したときにはドキドキした(笑)


小谷さんの唄は、以前観たときよりずっと力強く、攻めのピアノ(なんじゃそりゃ)

思わず身体を揺らしたら、周りの人たちも小さく踊っていた。



何曲か一気に演奏して、ちょっと間が空いた時に前のほうのお客さんが何か言ったらしく、

「出た!大阪は必ず話しかけてくるお客さんがいるのよね」(笑)

「・・・もう少し唄ってから喋ります」と。




リリースもしていないのにツアーをやろうと言うことになった、だからいつもと同じことやってちゃ申し訳ないので未発表曲やカバーをやります、と。

まずやったのは、『off you go』の頃にできた曲で、アルバムに入れようとしたけどボツになった曲。

スタッフに、「範囲が個人的すぎる」と言われたそうだ。


“世田谷通り〜♪”というフレーズがある失恋の唄。個人的かな?




続けてやはり未発表の“うわのそら”

バイオリンとかオーケストラとかをきちんとつけてやりたかったので発表しなかったけれど、トリオでやってみたらいい感じだったのでやることにした、そうだ。

「悪女に振り回される男の子の気持ちを描いた唄」と説明された。

切ない歌詞がよかったです。




続いてAZUMIというシンガーのカバーで“ホワイトソング”


これがめっちゃよかった!

思わずAZUMIさんのHPに行ってみた。(http://azumisroom.at.infoseek.co.jp/menu.htm

オリジナル、聴いてみたい。





「曲以外の話、しましたっけ?」

してない(笑)


「じゃあ・・・・メンバー紹介しよっかな?」


それは「話」じゃないんじゃあ・・・



「最近いつ会っても挨拶もしなくなりました(笑)

他のことはともかく、ベースはピカ一の山口寛雄!」


お、おだにさん!?(笑)


小谷さんから「何か喋って」と言われても、首を横に振り何も喋ってくれなかったヒロさん。




トムさんは「天才ドラマー!」と紹介された。

2日前に名古屋でライブをやって、昨日小谷さんは大阪入りしたけど、ふたりは別の仕事で横浜アリーナへ。

斉藤和義さんのバックで叩いてきたトムさん、「和義さんに似すぎ!」と言われているとか。確かに(笑)



ふたりとも上手いのはわかっていたけど、本当に凄い演奏だった。

何度かヒロさんのベースを弾く指に見惚れてしまった。





「クライマックスに向かって元気にいきます!・・・元気に悲しい唄をやります」(笑)

そう言って始まった“Who”


歌詞が沁みた。


小谷さんの声は鮮明で美しく、たとえ初めて聴いた曲でも言葉がしっかり心に響く。




アンコールで小谷さんは、「わかりやすい言葉で愛を唄いたい」と言われた。

「愛はまず家族への愛」、家族の愛が原点。

おばあちゃんが自分をとてもわかりやすく愛してくれた。


最近、少々のことでは「痛い」と言わないおばあちゃんが、腰が痛くて歩けないらしい。

でも電話で話したら、

「大丈夫だよ、平気平気。それより美紗子のライブに行けないのが残念だよ」

と言われたそうだ。すでに涙目のわたし。小谷さんも。



ライブでは何度かやっているけど音源になっていない“手紙”という曲をそのMCのあとに。

途中、泣いて歌詞が途切れた。



曲が終わって最後に、「いつも泣いちゃうオダニミサコでした」と照れくさそうにご挨拶された小谷さん。


小柄な身体からどうしてあんな凄い声が出るんだろう。



終演後外に出たら、「癒された」とぽつんと次男がつぶやいた。

彼は“Blink of stars”が一番好きなのだそうだ。




「わかりやすい言葉で愛を唄いたい」

「愛はまず家族への愛」

そう言われる小谷さんが大好きになった。<セットリスト>


01.Quarternote
02.Out
03.YOU
04.アイシテイルノニ
05.嘆きの雪
06.Blink of stars
07.(未発表曲)
08.うわのそら(未発表曲)
09.ホワイトソング(AZUMIのカバー曲)
10.Who
11.still have us
12.消えろ
13.(新曲)


En

01.手紙