まだ出会ったことのない人の 笑い声を作ってゆく
早くも2月がやってきましたね。
このままあっという間に時が過ぎて行くんだろうかと思うと、怖いような切ないような。
最近気になってよく聴いている曲。
ストレイテナー“Lightning”
久しぶりにテナーのライブに行きたくなってきました。
そして今お気に入りの本、と言っても漫画。
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『別冊 花とゆめ』に何度か掲載された漫画がコミックス化されたようです。
今回初めて読んだのですが、全編を覆っている空気感と淡々とした語り口に惹きつけられてしまいました。
オーストラリア・メルボルンの路面電車「シティーサークルトラム」をモデルにした「環状白馬線」、そこで働いている車掌の英(はなぶさ)さんと、その路面電車の中で出会う乗客たちとの物語です。
あまり詳しく書くとアレなんですが、さらっと描かれていて見落としそうなところにキラキラ光るものが落ちているような漫画です。
ひとつだけ心に残ったシーンをあげます。
昔白馬線で働いていた男の人が、その頃お世話になった「英さん」(主人公の英さんの育ての親)に会いにやってきましたが、すでに亡くなっていたことを知ったシーン。
気落ちした男が、変わっていく街を見ながら主人公の英さんと語り合います。
男「何も変わらないはずないのにな」
英「降りねぇ人はいねぇからな。電車と同じだ」
男「(亡くなった)英さんのことか?この世は電車で 英さんは先に降りたって訳か」
英「出会いは別れと同じだけあるが 一番多いのは“出会わない”だ
自分が乗る前に降りた人たちや 自分が降りた後乗る人たちにゃ会えねぇ
一緒に時を過ごせるのは 乗り合わせた人だけだ
ほんの少しでも乗り合わせたなら
幸運だ」
自分が生まれてから死ぬまで、出会える人はほんのわずか。
だから、出会えた奇跡に感謝しよう、と思いました。
そのようなエピソードが淡々と綴られていきます。
この本のレビューを書いたある読者の方が、“読んでいてMr.Childrenの『彩り』の歌詞を思い出しました”と表現されていて、よく知らない曲だったので歌詞を読んでみましたが、「なるほど」と思いました。
ちなみにわたしより先に読んだ次男も、「なんか、うまく言えんけど、良かったわ」と言っていました。
久々に人にお薦めしたい漫画です。
というわけで、これまた久々にこちらを更新しました。
http://blog.goo.ne.jp/firesign0916/e/8b8ff5db2b508cda6a811f3fd635a66f
2年半ぶり。開店休業状態だったです。
タイトル曲:彩り/Mr.Children