「睡夢夜音 Vol.2」成山内ac.live(sleepy.ab)@京都SOLE CAFE(2/7)
出演:成山剛・山内憲介(sleepy.ab)
昨年11月に続いての、2回目のSOLE CAFEライブ。
前回がとても素敵だったので、限定45名様のこのライブ、予約開始日に絶対チケット取らなくちゃヤバイ!と思っていたのに、仕事真っ最中の15時に電話をするのは至難のワザで、4時間後に電話したらとっくにSOLD OUTだった。
この事実に(オーバーではなく)その夜なかなか寝付けなかった。もうショックでショックで。
それでいまさらながら、自分にとってスリーピーの存在がどれだけ大きいのかを改めて実感した次第。
それでもこうして行けたのは、「行きませんか?」と声をかけてくださった方があったからです。
本当にありがとうございます!
嬉しくて泣きそうになったのは本当の話。
当日は18時半からの開場なのに、18時にお店の前に着いたら早くも列ができていた。
寒いのに、みんな震えながら並んでいた。
前日も来られていた京都在住の空中ループの松井くんもチャリンコで駆けつけて、列の後ろに並ばれた。
愛されてるね、スリーピー。
お店に入ってずらっと並べられたイスの3列目右端に座って、隣に座った友人とお客さんウォッチングをしながら開演を待った。
ほとんどが若いお嬢さん。男性が少なかったので、「これはもう間違い探し(男性探し)ですね」と言う友人の言葉に大笑いした。(注・隣の友人は♂)
若いお嬢さん42名、男性3名、おばちゃんひとり(←これわたし)という感じでしょうか。ライブハウスならもっと男性も多いんだけどね。
ステージとなるスペースとお客さんの位置が近くて、慣れないと緊張するだろうけど、アットホームな感じが素敵なカフェライブ。
本当にここに来れてよかったな。と感謝の想いで胸がいっぱいになり、開演待ちの時から早くも涙ぐみそうになっていた。
そして、大きな拍手に迎えられて、静々とふたりがギターを手に登場。
アコースティックライブであろうと、山内くんのギターの準備は時間がかかる。
みんな静かに待った。
(↓すぐ下にセットリストあります)
<セットリスト>
01.自由の果て
02.幻想曲
03.アクアリウム
04.palette
05.メリーゴーランド
06.夢の花
〜休憩〜
07.メロディ
08.traveling fair
09.まっくら森の歌
10.写真
11.賛歌
En.ねむろ
受付のときから「今日は2部制です」と言われていたが、
まず最初に成山くんから、「前回のときに一気にやっちゃって、ノドが乾いたりトイレをがまんしていた人がおられたと思うので、今日は途中で休憩を入れます」と説明された。
そのあとすぐ曲が始まると思ったらMCが続いたので、山内くんんも「すぐ曲に入ると思ったのに」と。
成山「成山内はトークとライブです」(笑)
1曲目は何からだろうとあれこれ予想していたが、イントロが始まるなり「!」
“自由の果て”
昨年9月のコンカリーニョでのライブで、涙を堪えながら聴いたことを思い出した。
誰にもなれずに 振り返る日々に導かれて
君がいる そして僕がいる それだけ
というところでぶわっと涙があふれてきた。
やられた。1曲目に聴く曲ちゃうやろ〜と思い必死で涙を抑えた。
いつもなら聴いて癒されている曲に羽交い絞めされた感じになって、気づいたら両手を握り締めていた。
曲が終わってほっとした。なのに息つく間もなく次の曲。
“幻想曲”
ライブで聴くのは初めて。
アルバム『Face The Music』を聴きながら、この曲をライブで聴いたら鳥肌立つやろうな、と思っていた。
鳥肌どころじゃなく、息を止めて聴いていて、めまいがしてきた。
実際スタンディングで聴いていたら倒れてしまうんじゃないかと思うくらい、静かな曲なのに風圧を感じた。
曲が終わったら自然と大きなため息が出た。(実は深呼吸?)
成山「硬い始まりでしたが・・」(笑)
と、ここから始まるふたりのゆる〜〜いトークに、爆笑の連続。
なんだなんだこのギャップは?(笑)
成山「なんで成山内、って言うんだろうね?成山と山内・・・
そういえば前は眠眠団とも言ってたよね?神戸で」(と山内くんを見る)
山内「(話を振られると思っていなかった様子で)え?あ、うん。そうそう!眠眠っていう店があったもんね」(笑)
というふうに、二人のMCはずっとかみ合っているような、いないような(笑)
続いて新曲“アクアリウム”
アコースティックで聴くと、また違ったイメージになる。
山内くんのギターはいつものようにいろんな音が出ていたけど。
“palette”の間奏では山内くんがマトリョミンの照美さんを弾いて(弾くとは言わない?)、2番の歌詞にいくはずが成山くんが唄いださず、山内くんが怪訝な顔をして成山くんを見た。
成山「(マトリョミンを)立って弾いたら?後ろの人にも見えるよう。せっかく京都まで来たんだし。なんなら外に出て弾く?(笑)・・・つかまっちゃうね?」(爆)
山内くんにっこり笑ってマトリョミンを頭上に高く掲げてたっぷり演奏してくれた。大サービスや!(笑)
マトリョミンを操る山内くんは、やっぱり魔法使いに見える(←毎回言ってる)
そしてカリンバ登場。“メリーゴーランド”だ!
成山「山内が持っているのはカリンバと言います。弾いているところはゲームボーイやってるみたい!って書いてる人がいたけど」(ギクッ!)
このジャンボゲームボーイは、オルゴールみたいな綺麗な音が出ます。
聴いていると天国にいるみたいに気持ちよくなります。
『LIVE @Sapporo Concarino』
↑カリンバの音はこのCDで聴けます、ライブ会場とsleepy.abオフィシャル通販サイトのみの限定販売です。(何気に宣伝)
成山「ではこれで第1部終了です」
「えーーー!!」「まだトイレ行きたくない〜」(笑)
成山「え、早い?どうしよう・・・」(笑)
というみんなのリクエストでもう1曲、“夢の花”を。
それでも休憩タイムになったらトイレは長蛇の列でした(笑)
第2部。
“メロディ”
うん。(←何)
そして“traveling fair”
確か、成山内で聴くの初めてで、ライブでもあまりやらない曲。
昨年の月見ル君想フで初めて聴いたんじゃなかったかな。
ライブ後のアンケートに、“traveling fair”やってください!って何度か書いたことがある。
山内くんのギターが・・・めっちゃ良かった!(もっといい表現できないものか)
メロディが大好きな曲なのです。本当に綺麗で切ない曲。
そして、コンカリーニョで初めてカバーをやって好評だった“まっくら森の歌”
成山くんの声にぴったり合って、谷山浩子さんとはまた違った魅力がある。
谷山さんの影響を受けているのが“traveling fair”や“palette”だそうだ。
“しっぽのきもち”とかが好きだったそうで、ちょっとだけ成山くんが口ずさんでくれた。
「しっぽしっぽ しっぽよ〜♪」
・・・もっと聴きたかったです。(↓下に貼っちゃいました)
成山「パレットとか、みんなのうたで流れたら嬉しいよね?(山内くんを見る)」
山内「う、うん。いいよね」(笑)
後半山内くんのノリが悪いので、「話、聞いてない?」と言う成山くんに、
山内「無茶振りされたら話さなくていいから、ってさっき事務所の人に言われたもん」(爆)
か、かわいい!!(失礼?)
曲の合間に長めのMC。
成山「京都に早目に着いたから、清水寺に行ってきました。
そこでアー写、撮りました、成山内の」
「えーー!すごい!」と言うみんなに、
成山「・・・記念写真ですけど、ただの」(笑)
清水寺でおみくじを引いたら、成山くんは「半吉」だったとか?(中吉と同じ?)
山内くんは危ない目にあっても、9割は無事、って書いてあったそうだ。
成山「そういえば山内、よく車に轢かれるよね?俺が知ってるだけでも3回あるよ。前にもここで言ったけど(→詳しくはこちらhttp://d.hatena.ne.jp/firesign0916/20081105/p1)
犬に吠えられたときと・・・」(笑)
山内「今年も1回あったんだ。友達の車を降りて、じゃあね、って言ったけど忘れ物に気づいてもう1回乗ろうとしたら車が動いて・・・」
会場から「きゃ〜〜」と小さい悲鳴。
山内「気づいたら足の上に乗ってて」
成山「タイヤが!?商売道具じゃないの?足」(笑)
山内「痛かったけど・・・大丈夫だった」
成山「おみくじのおかげだね」(笑)
山内「うん、だからあと8回は大丈夫」
成山「・・・なんで?」
山内「だって9割は大丈夫だからあと8回」(爆)
10回も車に轢かれる気!?
って、そういう意味じゃないやろーーー!!(笑)
成山「昨日のライブで“ドレミ”って新曲やったんだけど・・・めちゃくちゃ緊張した!
自分で作った曲なのに今までと違って・・・
後ろ向いて水飲むときも、手が震えてこぼれて服も濡れちゃって。目立つシャツじゃなくてよかったけど」
みんな緊張してたんだろうか。あまりその緊張がお互いに(メンバー間で)伝わらないよね。と話された。
大阪でのライブは次は4/10。
成山「そのときには新曲ばっかりやります!」
えーーー!(山内くんもえー!って顔して成山くんを見た)
成山「・・・というくらいの意気込みで」(笑)
ちょっとほっとした。
新曲を聴くのは嬉しいけど、新曲ばかりじゃあ置いてきぼりになっちゃうよ。
このあとも関西人も真っ青のボケ・ツッコミが続きました(笑)
“写真”が終わって「あと1曲です」に、大ブーイング。
「じゃあ、質問コーナー!」となって、3人のお客さんからの質問が。
「3月に札幌に行きますが何着ていったらいい?」
→山内先生のお答え「長靴が便利です。いろんな色のあるし」(笑)
「成山くんはその声を維持するのに何か工夫されていますか」
→成山「シーチキンのオイルがいいらしい。でも食べ過ぎると楽屋では不評で。匂いがね。お前はネコか!って」(笑)
「お二人が影響を受けた音楽は?」
→成山「なんだろう。あまり聴かないけど、谷山浩子さん?安全地帯とか?今聴いたら安全地帯ってすごいんだよ。あとスピッツのCD持ってる!」
山内先生のお答えは、よくわかりませんでした(笑)
そのとき音楽学校での話しになって、最初にひとりずつ楽器でも歌でもなんでもいいから、発表しなさい、って言われたそうだ。誰もまだ知らない人たちの前で。
津波くんは、じゃあドラムをって演奏したら、めちゃめちゃうまくて先生よりうまかった。
田中くんはギターが凄くて、学校でも1・2を争うくらいだった。
山内くんはギターも持ってなくて、全然できないけどサーモンとガーファンクルの曲をやったそうだ。
成山「これがめちゃめちゃへたくそで、しかもプルプル震えてた」(笑)
山内「・・・成山くん、何もやらなかっでしょ?」
成山「うん、何もできません!って」
山内「何もやらないっていう選択肢に気づかなかった・・・」(爆)
成山「学校だからそこで勉強すると思っていたのに、札幌のやつらはみんなバリバリで。
函館(山内くん)と根室(成山くん)から出てきた僕らにはわからなかったね」
山内「そうだね」
成山「それがよくバンドが組めたね」
4人が出会ってくれたから、今ここにスリーピーの音楽があるんだなあ、としみじみ思った。メンバー全員の手を握って、「ありがとう!」って言いたくなった。
“賛歌”
このときの成山くんの声が凄かった。としか書けない。
たくさん泣いている人がいた。
それだけ声が近くて、心に迫ってきた。
なんとなく悔しくて、わたしは泣いていないふりをした。
アンコールで“ねむろ”
わたしにとって、特別な曲。
イントロのギターの音だけで心が溶けていきそうだった。
聴かせてくれて、ありがとう。
終わってからもしばらくぼーっとしていた。
待っていたら二人が器材を片付けに出てくるだろうから、会って何かを話したかったけど(待っている人もたくさんいた)、わたしは帰ることにした。
会えたとしても何を話そう。
言葉にならない気がして。
とりあえず今はこの想いを抱いて帰ろう。
そんなふうに思ったのでした。
このCAFEライブに参加できて本当によかった。
お世話になったみなさま、ありがとうございました。
↓成山くんがよく聴いていたと言われた、「しっぽのきもち」