星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

APOGEE/トクマルシューゴ/sleepy.ab @大阪MUSE(4/10)


出演:APOGEE / トクマルシューゴ / sleepy.ab / (OA)PoPoyans


行けないかもしれない、と言いながらも、行くために前日の夜勤を希望した。


なんとか行けることになったが、その夜勤で患者さんが急変されて、一命はとりとめたものの意識が戻らず人工呼吸器に繋がれるという事態に。

長期間かけてリハビリをしてきて、やっとお元気になられたところだったので、関わったスタッフ全員でひどく落ち込んだ。



仕事が終わってもなかなかライブハウスに足が向かわず、直前まで行くのをやめようかどうしようかと迷っていた。



それでも大好きなsleepy.abに会えば気持ちが落ち着くかもしれないと思って、大阪MUSEのある心斎橋に向かった。





大阪MUSEに行くのは初めて。ミナホのときも縁がなかった。

ビルの4階にあり、キャパは350くらい?


ステージは高めで、観やすかった。

でも、音は京都MUSEのほうがいいかな?あっちのほうが新しいからかな。



ステージは1回ずつ幕が閉められた。

おそらくAPOGEEがトリだろうけど、トクマルさんとsleepy.ab、どっちが先かな?と、友人と並んで開演を待った。





PoPoyans(OA)


幕が開いたら髪の長い女性がふたり、ステージ中央にふわっと座っていた。


美大で音楽制作と映像制作をそれぞれが学んでいて、自主映画の音楽を作るために2人でPoPoyansを結成したそうだ。


ひとりはギター、もうひとりは楽器いろいろが担当だそうで、この日は鉄琴(?)を弾いておられた。

ふたりのよく通る澄んだハーモニーは、天上から聞こえる鈴の音のようだった。


そのくせMCは天然っぽい(笑)


ふわふわスローテンポの喋りにもちゃんとボケとツッコミがあって、なかなかチャーミングでした。



6曲やって、唯一タイトルを言われた“太陽のラ”

「手拍子を強要します」「手拍子をいただくまで帰りません」と意外に強気MC(笑)

5曲目がよかった。もう1回聴きたいな。








幕が閉まってセットチェンジのときに、ギターの“夢の花”が聞こえてきて次がsleepy.abとわかった。


そういえばいつも“夢の花”だな、本編でやらなくても。




sleepy.ab


01.アクアリウム
02.sonar
03.四季ウタカタ
04.ナハトムジィク(新曲)
05.ドレミ
06.メロディ



いきなりドラムから入って、え?なんの曲だっけ?と思ったら山内くんの金属音的なギターが。

アクアリウム


この曲から始まるライブを観るのは初めてだ。


アクアリウム”とあとでやった“ドレミ”も新曲だけど、もう何度も聴いていて(新曲)とつけにくい(笑)


この日はリズム隊が素晴らしかった。力強さが伝わってきた。


確か田中くんが、この曲がもうすぐスペシャか何かで配信されると言われてたっけ。





sonar”〜“四季ウタカタ”は、いつもほど集中できずに聴いてしまった。

時々よそに心が飛びそうになる。いかんいかん。




新曲の“ナハトムジィク”

なんといっても田中くんのベースのイントロがかっこいい!

思わず息を止めて聴いていた。


名古屋でのワンマンに続いて聴くのは2回目。

いろんな表情をする曲だな。


後半の山内くんのギターもかっこよくて、彼らの今までの曲にない雰囲気がある。

思わず踊りたくなった。

すごいロックな部分と「和」の部分が共存しているんだよね。


そしてラストの成山くんのアカペラ。トリハダが立った。

こういう陰のある彼らの曲が大好きだ。


早く音源として手元において、繰り返し聴きたい。





“ドレミ”

この曲は歌詞がツボ。


「月」が歌詞に入るだけでドキドキしてきっと好きになるという予感がしてしまう。

かぐや姫か(笑)


津波くんのコーラスもきれいだった。

あー、またバットルズに行きたい(笑)



MCは少なめで、5/19の大阪ワンマンの紹介を。


成山「3月に名古屋、東京とワンマンをやって、“なんで大阪はないの!”と広島あたりで叱られました」(笑)


・・・・え〜っと・・・わたしじゃないよね?口には出してないはず・・・(汗)



あとこの日のイベントの対バン相手を言うときに、

「アポジートクマルシューゴさん・・・・アポジーには“さん”はいらないよね?」

と成山くんと田中くんが確認し合っていたのがおもしろかった。




最後は“メロディ”


あっという間に最後の曲。なんでsleepy.abのライブはいつも短いんだろう。



曲の最後に成山くんが、「あ〜〜♪」って歌詞なしで唄う部分で泣きそうになった。なんでやねん。


同じ曲でも聴くたびに違うんだよね。



終わって退場するときに幕がスルスルと閉まったので、成山くんがステージ下手(しもて)で立ち止まって丁寧にお辞儀される姿が見えなかった。残念。





トクマルシューゴ


このイベントを知ったときに、一番興味を持ったのが彼。


友人も、「すごくいいよ!」とお薦めしてくれた。



この日は5人編成。


キーボード、パーカッション、ドラム、アコーディオン(または鍵盤ハーモニカ)、そしてトクマルさんがギター。

全員座って。パーカッションの方はかなり低い位置に座っておられたのでほとんど見えなかったけど、とにかく・・・



かっこいい!(←月並みな表現)



軽やかにいとも簡単に難しいコードを弾いちゃうし、よく通るきれいな声で颯爽と歌って、都会的なスナフキンといった感じ。


でもMCになると早口でソワソワして、落ち着きのない少年みたいだった。


そのギャップがなんともチャーミング。ひと目惚れしました(笑)




続けて2曲だったかやって、トクマルさん、


「今のがベスト。これ以上、上はありません(笑)


もっと上が聴きたかったらCD買ってください。

4月2日に出たCD売ってます。ライブDVDもついてます。」



これ以上上はないと言い切るトクマルさんにあっけにとられながらも爆笑。





「今日はどういうイベントかというと・・・・


僕を呼んでくれたイベントです!」(爆)


た、確かに。





「東京から来ました。東京と大阪って遠いんですよ、知ってます?(笑)300kmはある。

300kmと言ったら、1時間に300km進めば1時間で着きます。そう思えば近いですね。」


えーーー!(笑)



「(お客さんに向かって)今度東京にも来てください!(僕ばかり大阪に来るのは)不公平ですよ!(笑)

お金かかりますけど・・・あ!高速代1000円だから安いです。みんなで来たらいいじゃないですかっ。」



お、おもしろすぎ(笑)




「1時間に300kmくらい早く動けるようになりましょう。という曲をやります。」


・・・そんな曲でしたのん?(笑)




とにかくMCのとき、次は何が出てくるのだろうとワクワクした(笑)

トクマルさんがMCされるたびにドラムの方が爆笑しておられて、それがまたおもしろかった。




最後の曲は左足に鈴?を巻いて、足でシャンシャンリズムを取りながらギターを弾いて、ほんとにかっこよかった。



5月末に京都の木屋町アバンギルドでライブをされるとかで、行こうと思ったら職場の歓迎会で行けない日だった・・・

アバンギルドはお気に入りの場所なので、行ける機会を待っていたのに(涙)



なので、せめてとライブ後CDを買った。これ↓


Rum Hee(DVD付)

Rum Hee(DVD付)


オフィシャルによると、朝日新聞金曜夕刊に隔週で彼のコラムが掲載されるそうだ。(隔週のもうひとりは原由子さん)


彼のコラムはこの日、4/10からだって!


朝日夕刊を取っておられる方、廃品回収に出す前にご一報ください。(この場を借りてお願い)





APOGEE



4バンド目になり時間も遅くなったので、途中で帰るつもりで後ろに下がった。

でも結局最後まで観てしまった。

永野さんの声、やっぱり素敵だ。



途中大城さんのキーボードの調子が悪くなり、やるはずだった新曲を飛ばされた。でもアンコールのときにキーボードが復活してやってくれた。


その新曲、後半大城さんがギターを弾かれたのでびっくり!

もっとよく見たかったのに、ほとんど後ろ向きに弾いておられた。(なんでや〜〜)




sleepy.abとは今までも何度か対バンしていて、結構話もするんだよ、と永野さん。


成山くんの話では、北海道は桜は5月の連休の頃に咲くらしい、と言われてから新曲“スプリング・ストレンジャー”を。


この曲、「桜」という歌詞が入ってるよね?確か。きれいな曲。タワレコ限定という音源、まだあるのかな?




(セットリスト。本編あやふやです)



・アヒル
GIRAFFE
・スターハニー(新曲)
・Spacy Blues
・Rain Rain Rain

(あと3曲くらい?)



En
01.ブレインストーム(新曲)
02.夜間飛行





楽しかったものの、さすがに夜勤明けで4バンドは厳しく、足を引きずりながら神戸へ。


ライブ後なのになんとなくすっきりしないのは、今仕事が精神的にかなりハードだからか。


日常があって、ライブがそれをキラキラさせてくれているけど、日常がぐらぐらしているとそれも半減するのかな。





どんよりした気持ちでいたら、さっきまで一緒だった友人からメールが届いた。




「月がめちゃキレイです。上向いて帰ってくださ−い!」



見上げたらビルの合間から丸い月が覗いてた。


上を向いて歩いたら、きれいなものが見つかるね。


お月様だけじゃない、もっといいものをもらった気分で嬉しかったよ。ありがとう。