星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 “CAPITAL RADIO '09 〜DAY1〜”@大阪BIG CAT(4/18)

出演:怒髪天/the pillows/monobright




梅田のタワレコマルビル店から心斎橋へ。

今年はBIG CATに来る機会が多い。ビルの4階にあり下には飲食店があるので、ライブ前もゆったりできて、息子もお気に入りのライブハウス。


軽く腹ごしらえしてから、Tシャツ付きチケットを買っていたので、そのTシャツを引き換えに列に並んだ。

去年はTシャツのデザインが1種類しかなくちょっと不満だったが、今年は3種類から選んでください、とのこと。

やるやん、CAPITAL RADIO ONEさん!


ちなみに『CAPITAL RADIO ONE』とは、音楽モチーフにこだわったインディーズブランドで、ロックやバンドのTシャツを製作、販売している京都にある会社。

HPはこちら→http://www.cro.jp/


去年は5月に開かれて、名古屋・大阪の2days、大阪編に参加した。

そのときの出演者はフラワーカンパニーズ怒髪天THE BACK HORNで、あまりの楽しさに今年も開催されたら行こう、と思っていた。


そして、今年は前夜祭の京都MUSEでのKURIDAMA 09'と、BIG CATでの2daysの計3日間の開催、と発表されたが、行けるのは18日のみ。

最初に発表された18日の出演者は、『怒髪天monobright and more・・』となっていて、その時点でチケットを確保した。


そしたら『and more』=『the pillows』だった!


なんて運がいいんでしょ(笑)



というわけで、関東からの遠征組の姿もたくさんおられて、久しぶりに会えた友人もいた。


なんたって今年に入ってからの関西でのピロウズライブは、ビルボードライブ大阪であったアコースティックライブのみ。

なので首タオル姿も久しぶり(笑)期待でワクワクしながらこの日を迎えた。






入場してステージを見ると、フロントにマイクが2本。

ステージ中央のさわおさんのマイクがないので、トップはピロウズじゃないのは確か。

monobrightも4人だったから・・・まさか怒髪天がトップ!?(増子さんはいつもハンドマイク)



出演順をあれこれ想像していたら、CAPITAL RADIO ONEの社長・梶さん登場。


恒例の前説・・・・でも、あれ?前見た梶さんとは別人みたい。


震える手でカンペを取り出した梶さん、


「人生初めてのリーゼント、人生初めてのサングラスです。」(爆)


どうやら増子さんが梶さんの髪をリーゼントに仕上げたらしい(あとでMCで言われていた)


「結成20周年でお忙しい合間を縫って、ご出演いただいたピロウズさん、ありがとうございます!」

拍手〜〜


「4月22日に『プロレタリアン・ラリアット』発売予定のお忙しい中、ご出演いただいた怒髪天さん、ありがとうございます!」


拍手〜〜


「4月15日に『monobright two』を発売されたばかりでお忙しい中、ご出演いただいたmonobrightさん、ありがとうございます!」


拍手〜〜


律儀な梶さん、前説はまだまだ続いたけど笑いすぎて覚えていません(笑)


最後に、

怒髪天の増子さんがライブの前に櫛を客席に投げられるのをフューチャーしようと思って準備してきました。(増子さんの?)サイン入りです!・・・裏には僕のサインもあります。」(笑)


「それでも素人が投げるとお客さんにケガをさせてはいけないので・・・(おもむろにポケットからある物を取り出し)プチプチを用意しました〜〜!」

おおっ!(笑)


プチプチが袋状になっていてそれに櫛を入れる梶さん。手が震えているので時間がかかる。


「ガムテープでフタをします!」


ズボンの腰のところにガムテープが貼ってあった。用意周到!(笑)


そのあと投げ込まれたプチプチ入りの櫛は、わたしの2列後ろの方がキャッチされた。惜しい!


「北海道出身のバンド対決!題してライジングフェス、○×△。。。」(←よく聞こえなかった)

爆笑の中で梶さんの前説が終わった。





そして、トップはまさかの怒髪天


後ろのほうにおられた怒髪ファンが慌てて前に押し寄せてきて、モッシュが起こった。




怒髪天



・酒燃料爆進曲
・労働 CALLING
・ドンマイビート
・全人類肯定曲
・NO MUSIC NO LIFE
・(新曲)
・サスパズレ!!



(セットリストはいただきものです。曲順はあやしいそうです)


先月広島で彼らのライブを観たので、増子さんのテンションにもついていけるようになって、心底楽しめるようになった。


一度でいいからあの櫛、拾いたい(笑)


怒髪初体験の息子も、果敢にモッシュゾーンに流れていって、最後までがんばっていた。

「めっちゃ楽しかった〜♪」

って。初心者でも楽しめる増子マジック。



最初のMCが、

「今日初めてポロシャツ脱ぎました!」(笑)


「今日は年功序列の出演順。

40代、60代、80代!

最後のバンドはよぼよぼ!」(笑)




相変わらずの坂さんいじり。

スーパーで坂さんが買い物していたからカゴの中を見たら、生のニンジンが3本。

「ウサギか馬か!?あのニンジン食べたの?カッターで切って?」


うなずく坂さんに爆笑。


痛風を患ってから、じいさん(坂さんのこと)は野菜ばっかり食ってるんだよな!」(笑)






“サスパズレ!! ”の合間に、客にダメダシを。


「特に後ろのほう!オトウサンはそんな子に育てた覚えはないぞ?」(爆)


「この後に出るmonobrightはポロシャツを脱いでの初めてのライブだぜ!

ヤツらが甲冑を着て出てくる姿を見たくないのか!

みんなちょんまげで、(おでこを指差し)ここに“モノ”て書いてあるんだぜ!」(爆)



「山中は(とさかの部分が)こんな長いリーゼントで出てくるんだぜ!(笑)

シンちゃんは20年ぶりにモヒカンだぜ!見たくないのか?


・・それは俺が一番見たい!」(爆)



「あとの2つのバンドへの想いを見せてみろ!

(腕ワイパーで)風を起こして俺たちを吹っ飛ばしてみろ!」


みんな曲に合わせて高速で腕ワイパー(笑)



笑顔の中で怒髪天終了。





monobright


01.アナタMAGIC
02.WARP
03.The2
04.ヒーローヤング
05.別の海
06.透明感
07.踊る脳
08.頭の中のSOS



(このセトリもいただきものです)



白のポロシャツを脱いでの初ライブ。


桃野くんはショッキングピンクのシャツに黒地にドット模様の蝶ネクタイ。

下は短パン?トランクス風の縦ストライプのパンツ。


ポロシャツ脱いで、変態度が増したような(笑)


そしてギターとドラムさんはめがねなしで、別のバンドかと一瞬思った。


彼らのライブを観るのは2年半ぶり。

神戸の小さなライブハウスだった。

ポロシャツ時代を見ておいてよかった、と思った。




桃野「怒髪天ピロウズにはさまれて・・・正直つらいです。

どちらももちろん優しいですよ。でも緊張しちゃって。


・・・道民にとって、この状況はつらいです!」(笑)


僕が生まれたときには、すでに怒髪天のみなさんはバンドをされていた、と桃野くん。



ベースの方が昔からピロウズファンだったそうで、「楽屋にさわおさんが。あのさわおさんが」と感慨深そうだった。




monobright、前見たときも思ったけど、変態チックなバンドなのに、曲はきれい。

そのギャップが楽しい。


客のことも、「音楽変態(編隊?)のみなさん!」と呼んでいた。



とにかく緊張感の中、がんばっていた。(失礼か?)





the pillows



01.空中レジスタ
02.No Surrender
03.New Animal
04.バビロン天使の詩
05.マイガール
06.1989(新曲)
07.サリバンになりたい
08.この世の果てまで
09.サードアイ
10.Waiting At The Busstop


En1

01.ハイブリットレインボウ


En2

02.Finger post of magic(スペシャル)




やっぱりピロウズは、ライブハウスのライブがいいなあ。


3バンドめになって(実質4つめ)、足にかなりきているけどがんばろう。



SEが流れて、いつものように真っ先に早足でステージに登場したさわおさんに大歓声が。



“空中レジスター”始まりでびっくり。

押されて背の高い男の子の真後ろに行ってしまったので、モッシュの中で移動。



“No Surrender”は、さわおさんとの掛け合いの「No Surrender!」の部分がとても気持ちいい。

思いっきりこぶしを挙げて歌う。



“New Animal”の頃には息があがって自分の限界が見えた(笑)



さわお「いつの間にか80代のバンドになりました!」(笑)


「(増子さんに)リーゼントって言われたから、しないといけないかな〜と思ったけど、髪が長くてとんでもないリーゼントになるからやめたんだ。自然が一番!」(笑)



さわお「シンちゃん、新しいズラにしたの?」(笑)



シンちゃん「モヒカンのかつらは持ってきてないからかぶれなかったです。」


いや、それって他のかつらは持ってきてるってこと?(笑)




“バビロン天使の詩

もう飛べないと思ったのにまだいけた。

大好きな曲。全然古くならないね!



みんなの息があがってきたところで、静かに“マイガール


実はちょっとほっとした。このへんの構成はうまいなあ。




「80周年ということで・・・そんなわけないか(笑)


20周年ということでベストアルバムが出ます。

オトナの事情で、キング盤とエイベックス盤(笑)


エイベックス盤のほうに入っている“1989”は、20年前に北海道から東京に出てきたばかりのときの、暗〜い気持ちを唄っているんだ。そんなどんよりした気分をみんなに押し付けようと思って(笑)聴いてくれ。」


“1989”



  船を漕いで 濡れながら
 僕はやっと街に出た



 僕はずっと孤独だった
 会いたかった 誰かに



 今になって 濡れながら
 僕はやっとここに来た



うろ覚えだけど、そんな歌詞で、後半盛り上がっていく曲。

20年前のそんな気持ちをいつまでも忘れないでいるから、今でもあんな瑞々しい曲が書けるのかな、と思った。

今日聴けて嬉しかった。





“サリバンになりたい”


去年くらいからライブでやり始めている曲。


1992年にリリースされた『WHITE INCARNATION』に入っている曲。

これも全然古くない。ライブで聴くたびに感動してしまう。




「連れて行ってやるぜ!この世の果てまで」


“この世の果てまで”


うわあっ。照明がメンバーの後ろの1箇所から放射状に当たって、4人がシルエットになって、息を呑むくらいとてもかっこよかった。

この曲を聴くといつも泣きそうになるので、胸を押さえながら聴いた。




「20周年記念ライブを、9月16日に武道館でやります!」


大きな拍手。


「平日だけど・・・誕生日をずらすって事は考えられなかったんだ」

うん、わかる。

みんな大きくうなずく。


「(みんなを指差し)今うなずいてる連中は絶対来るんだろうな!?」(笑)


もちろん!こぶしを挙げた。



久しぶりに聴く“サードアイ”“Waiting At The Busstop”

最後の力を振り絞って踊った。




アンコール。


アンコールありがとう、楽しい夜だったよ。

「このあと怒髪天にペコペコしながら、monobrightに先輩風吹かしながら、打ち上げに行くよ。」(笑)




さわおさんのギターで始まるイントロに、みんなで「おおっ!」と。



 Can you feel?



何度も聴いた曲。でもいつ聴いても感動してしまう。


サビの部分、今日は飛ぶ人が少なくてややおとなしめ。

むしろじっくり聴きたい、という人が多かったようだ。




イベントなのでWアンコールはないだろう、梶さんのご挨拶で終わりだろう、と思いながら手拍子を続けた。

とても楽しいイベントだったので、ありがとうの思いもこめて。




長い手拍子のあと、みたびさわおさん、続いてピロウズのメンバーが登場。


大きな歓声と拍手。




ちょっと困ったようにさわおさん、


「アンコール曲練習するから。(笑)

その間、増子さんに喋っててもらおう」



ええっ!?



後ろに下がっていた怒髪天のファンの人たちが、ざわざわと前に来るのが見えた。



増子さん、缶ビール片手に登場。もう着替えてる。リーゼントももうおろしてるよ!(笑)


酔っ払ってすでに頬は真っ赤でろれつが怪しい(笑)


「これ、発泡酒!」と自分で突っ込みを(笑)




フロアの後方上部に(2階部分?)、照明さんがおられるブースがあり、そこにライブが終わったメンバーがみんないてピロウズのライブを見ていたようで、そこに向かって増子さん、



「みんな、出て来い!」と。


桃野くんしか出て来なかったので、「他のヤツはどうしたあ!」

すっかり増子さんのペース(笑)



あとで、キャピタルのスタッフさんのブログを読んだら、増子さんの声かけでWアンコールが実現したようで。

(こちら→http://capitalradio1.jugem.jp/?eid=244




ピロウズがアンコール1曲終わってメンバーも楽屋に戻っても、なりやまないお客様のアンコールに、増子さんの一言「おい、やるぞ」の声で全員徴収のうえ、本当に全員集まって下さったラスト1曲


怒髪天monobrightのメンバー全員がピロウズと同じステージに上がった光景を見て、あの場に居合わせた人全員、ドキドキワクワクしたに違いない。(確信)



さわお「それでは・・・怒髪天のみんながコーラスしてくれた曲があるんだけどそれを・・」


きゃ〜〜〜〜!!



“Finger post of magic”


 時代遅れの ダンスホール
 ボーイスカウトみたいなネクタイで
 さあ踊ろう


1番の途中まで増子さんのソロ!ノリノリです(笑)

幸せ〜〜〜



ろれつ回ってなかったのに唄えるんだねえ(そこ? 笑)


ステージ上のみんなニコニコしている。

もちろんお客さんも満面の笑顔で。




フィンガポストマジック・スペシャルですよ、これは。




そして途中からさわおさんが唄って、コーラスは会場の全員で唄って。

桃野くんもハンドマイク持って唄いながら、「怖いです怖いです」と今の状況を繰り返し説明されていた(笑)


増子さんは唄うのをやめてからステージを踊りながら練り歩いて、
さわおさんの後ろに回って左右に身体を振ってさわおさんの両側からお茶目な顔を覗かせたり、
淳くんの後ろでチューチュートレインのダンス(身体をぐるぐる回すやつ)をやったり、
気づいたらmonobrightのメンバーふたりと手を繋いで踊ったり。

ピロウズのメンバーはもちろん演奏しているんだけど、
そうやって踊ったり肩を組んだりしているみんなを見て、めちゃ幸せそうな笑顔で。


お客さんも、ステージのどこを見ても楽しくて、コーラスしたり踊ったり汗びっしょりになりながら、
楽しすぎたり幸せすぎたりで、みんな半泣き状態。


BIG CATが壮大なダンスホールになった瞬間を、心の底から楽しんだ。





最後は、増子さんがお客さんに向かって「しゃがんで、しゃがんで」のポーズをして自分もしゃがんで。

みんなも増子さんの企みに気づいて一斉にしゃがんだので、後ろを振り向いて見たら立っている人がひとりもいなくて出口のドアが丸見えで。



ステージもドラムのシンちゃん以外みんなしゃがんでて。



そしてドラムのダダダダダダ、ジャーン!


に合わせてみんなでジャンプフィニッシュ!!


ちょっと隣の人とぶつかったりしたけど(笑)大成功!




キャパ800人のBIG CAT、アンコール前に帰った人もいるだろうけど、少なくとも600人はいたよね?

それが増子さんの合図でしゃがんで飛んだ。


増子さんは魔法使いか?(笑)


最後の最後は出演者全員と梶さんが手をつないでお客さんにご挨拶。

梶さんはみんなに促されて、ステージ中央の増子さんとさわおさんの間に入って。(坂さんが場所を空けられたみたい)


みんなで「ありがとう!」と、心をこめて拍手を送った。



楽しすぎて泣きたくなることもあるんだね。



ありがとう、CAPITAL RADIO ONEさん。



ありがとう、怒髪天

ありがとう、monobright

ありがとう、ピロウズ



そして、ありがとう、増子さん!


おかげで、一生忘れられない幸せな夜になったよ。



 finger post of magic
 挫けそうな風の日もあるだろう

 finger post of magic
 泣きたいときは泣いて笑って

 時代遅れのダンスホール
 また会おう