星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

祝春一番@大阪・服部緑地野外音楽堂(5/4)



「祝春一番」がどんなイベントかは、HPをどうぞ→http://haruichiban.sakura.ne.jp/haruichiban08/top-page-all/top-page-all.html


長年続いているこのイベント、関西に住みながら参加したのは今回が初めて。

それはとりもなおさず大好きなロストが出演するから。

そんな不純な(?)動機で参加したのですが、とにかく楽しかった!



なんと言ってもお客さんの年齢層が幅広い。

60代(もっと上とお見受けする方も)から3歳くらいの子供まで。

みんながそれぞれ好きなスタイルで音楽を楽しむ、という感じ。



それからなんと、写メ・デジカメ・動画撮り放題!

(わたしもたくさん撮らせていただきましたが、ここにアップするのは自粛します)



そして、自分たちの出番を待っている間や終わったあとのアーティストさんが、客席で他のバンドのライブを楽しんでおられる姿が見られて楽しさ倍増(笑)


これほどゆるくてまったりして楽しいイベントは初体験でした。







11時少し前に野外音楽堂に着いたら長蛇の列。


11時ちょうどに開場・開演。


↓は反対方向から見た音楽堂の入り口。



開場と同時に始まった中川五郎とエンジェルスカイオーケストラの演奏が、わたしたちを迎えてくれた。


中川五郎さんは、『1960年代後半に、関西を中心に起きたフォークミュージックのムーブメント「関西フォーク」の代表的人物の一人』なのであります。(Wikipediaより)

わたしのもうひとつ前の世代の人にとっては、彼の名前はキラ星のごとく今も輝いていると思う。

何十年ぶりかで聴く、その声は健在だった。




大きいステージの他にも、客席最前列あたりに造られた「へそ」と呼ばれる小さなステージがあり、そこでも演奏されるのでセットチェンジの時間がわずかしか必要ない。


雰囲気はまったりしているが、サクサクとライブが進む。


友人と並んで席を取ったわたしは、ハイピッチでビールを空けていった。

ライブ前にアルコールを飲むのは今まで1回しかないので、こんなに飲んでロストまで持つかな、と少し心配になる。





3番目に登場したリトルキヨシトミニマム!gnk!は、海北くんと同世代で、出演者の中でも若手(笑)


ベースレス2ピース・バンドで、ギターボーカルとドラム。

ドラムの方の声もめちゃ良くて、演奏も確かで、2ピースとは思えない迫力だった。


椅子席の最前列とステージの間にスタンディングスペースがあって、そこで踊っている方もおられたので、加わりたかったが勇気がなかった。

次はぜひライブハウスで観てみたい。



何人かあとに俵越山という方が、ステージから会場の一番後ろまで広げた紙(?)に書道を。

彼は20数年芸能界で活躍されたが、引退されたあと書道をやっておられるとか。



会場の最後列まででかい筆で線を書きながら駆け上がる姿は圧巻だった。

書いておられる間、リクオさんがピアノで弾き語りをされていた。


作品はステージの天上に最後までつるされていた。





豊田勇造さん。へそステージ。サポートギターの仲豊夫さんと。

1970年代に活躍された方で、いや、過去形で言っては申し訳ないくらい今も精力的に活動されている。

今年60歳の記念ライブを、6月6日、京都円山野外音楽堂で開かれるそうだ。

6時間60曲、しかも無料!!すごい・・・


今日のセットリストは、

01.振り返るには早すぎる
02.風に吹かれて
03.住所録
04.大文字


「あまりカバーはやらないのだけど、清志郎も歌っていた曲を・・」と話されて“風に吹かれて”を。


 The answer, my friend, is blowin' in the wind,
 The answer is blowin' in the wind.


のサビをみんなで大合唱した。


そのあと、最近作られた曲という“住所録”


住所録を整理していたら懐かしい名前があって、線で消された名前もあって、それは亡くなったひとの名前で・・・

という意味の歌詞。


 このひとは一緒に飯を食った
 このひとは一緒に花を見た
 このひとは一緒にギターを弾く


(ウロ覚えです。“一緒に”はなかったかも)


「ギターを弾く」のところで隣の仲さんのほうをちらっと見た勇造さん。

仲さんもそれに気づいて少し頬が緩んだ。


そんな二人を見て胸が熱くなり、涙が出てきてしまった。

先日亡くなった清志郎さん、隣でギターを弾いてくれる友、そんなひとへの想いがあふれた曲だった。





次のバンドは5th Elements Will


ボーカルの女性がめっちゃかっこよくて唄がうまい!

と思ったら、金子マリさんだった。


おっちゃんやおばちゃん、おにいちゃんが気持ち良さそうにスタンディングゾーンで踊っていた。

わたしも行けばよかったな。

ほんとにかっこよかった・・・





入場後もチケットの半券を見せたら手にスタンプを押してくれて再入場できる。


スタンプもおっちゃん(笑)

プロデューサーの風太さんの顔かな?




何人かあとがリクオ

ステージの左側にグランドピアノがでーーん!と置かれ、それを弾きながら唄うリクオさん。

よく通るいい声だ。

ベース・寺岡信芳さん、カホン・朝倉真司さんの演奏もよかった。


客席で源ちゃんがじっとライブを観ておられるのが見えた。カホンを見てたのかな?


最後にリクオさんがひとりで、「清志郎さんと一緒に作った曲」と紹介されて、“胸が痛い”という曲を。


他にも清志郎さんの名前を出しておられる方もいて、彼の存在の大きさを感じた。




そしていよいよlost in time


アコースティックバージョンなので小文字表記。(源ちゃん案)



友人たちとスタンディングゾーンへ。

そこに降りたら他の友人の顔も見えた。<セットリスト>


01.然様ならば(ピアノ弾き語り)
02.最後の一球
03.あじさい
04.田舎の生活(スピッツのカバー)
05.手紙




最初は4曲の予定だったけど、開演5分前に風太さんが海北くんに、「ピアノで1曲やってよ」とお願いされたそうだ。

おかげでグランドピアノを弾く海北くんが観れた。
ありがとう、風太さん、源ちゃん(笑)




リクオさんのあとで弾くのはちょっと・・・と言いながらも、弾き語りで“然様ならば”

ピアノの前に座った海北くんの背中を斜め後ろから見る位置にピアノがあったので、唄っている顔はあまり見えなかったけど、鍵盤を弾いている指がよく見えた。


野外ステージにもピアノの音は似合うね。雨が降らなくてよかった。




久しぶりに聴く“最後の一球”、初めて生で聴く“あじさい”




春一番に出演するのは3年ぶりです。その前数年間は続けて出ていて・・・

最初の頃会った小学生がもう高校生になっていて、感無量です、と。



前出たとき、一生懸命暗い曲を演奏していたら、ステージの前を上半身裸の子供と、それを追いかけてバスタオル持ったお母さんが走っていきました。

なんてゆるい・・・とっても素敵な雰囲気のイベントですね、来年も出たいです。

確かそういうMCを。



この素敵なゆるい雰囲気の中にまたロストが出てくれたら、きっと来年もわたしは参加でしょう(笑)




三井くんがギターをブズーキーに持ち替えて、“田舎の生活”


ブズーキーはギターよりも弦がいっぱい(8本?)張ってあるらしい。チューニングが大変そう。

音がとてもふくよかで温かい、と感じた。




最後は“手紙”


アコースティックで聴いたことあったっけな・・・思い出せず。

歌詞のひとつひとつをかみ締めながら聴いた。



やっぱりロストが好きだなあ。




ロストが終わったら脱力してしまうだろう、と思っていたけど、次のペーソス(へそステージ)がめっちゃおもしろくて・・・


文章で彼らのおもしろさを表現するのは難しいので、機会があればぜひライブを観てください。

ボーカルの方は、50歳過ぎてから「歌手になりたい」と思ったそうだ。

ボーカルとギター、そして「専属司会」というスマイリー伊原さん。

このスマイリーさんのMCがツボだった(笑)


タイトルでわかるのは“おやぢいらんかぇ〜”“飛ぶ領収書”それから数え歌?

帰りに思わずCDを買ってしまった(しっかりハマっている)



そしてMCのナオユキさん。

彼のMCは絶品(笑)



暁照夫コンチキSHOWの暁さんは、その昔宮川左近ショウで三味線を担当されていた方。

めっちゃロックな三味線を聴かせてもらった。



最後までいたかったけど翌日帰省するため朝が早いので、途中で切り上げることにした。

(と言っても、友人たちと飲み会したけど 笑)



引き上げる前に、ロストのメンバーさんが東京に帰られる車をみんなで見送ることができた。

「来年もぜひここで会いましょう!」とお願いしておいた。



お昼前から飲み続けたビールと、5月の風に吹かれながら聴いた音楽とで、とても気持ちのいい1日だった。


ホントに素敵なイベントです、祝春一番