DEAR SWEET NIGHT SPECIAL 2009 “10th Anniversary”@八王子RIPS(5/9)
出演:DOLCE/LOST IN TIME
今回のこのイベントはDOLCEの企画で、5/1〜の10日間、八王子RIPSに毎日違った対バンを迎えて連続ライブをするというものらしい。
対バン相手は、locofrank・HOTSQUALLやHAWAIIAN6・the band apart・THE BACK HORNなどであり、最終日はなぜか田代まさしさん。そして9日目の今日はLOST IN TIME。
なぜ急に思い立って八王子までロストを観に行こうと思ったのかはさだかではない(え)
tacicaのツアーに同行するロストのライブの中で、一番観たかった十三ファンダンゴに行けないかもしれないとなった時点で、その穴埋めのように八王子のチケットを取った気がする。
とにかく祝春一番に続いてロストのライブが観れるのは嬉しい。
去年は2回しかロストのライブを観ていないのに(インストアライブ含む)、今年は今日で7回目。そりゃあ、わたしのライブの本数も増えるはずだ。
忙しいし、いつも金欠だけど幸せだ。
八王子駅から徒歩5分のRIPSはビルの5階にある。
周りには十三ほどではないけれどそれ系(?)の店が点在し、なんとも不思議な町。
ビルの3階に開場待ちスペースがあり、5日前の祝春一番で会ったばかりの友人や、去年の新宿のインストアで初めてお会いした方に出会えて、みんなでわいわい言いながら開場を待った。
そして開場。スタッフの方が、客を数名ずつエレベーターに誘導し、5階の入り口まで連れて行ってくれる。
ステージは横幅は意外と広いが、フロアは狭くキャパ200くらい?ステージ低めで最前柵なし。
後ろのドリンクカウンターの前が1段高くなっていて、観やすそうだった。
建物が古いせいか、あちこちに『ジャンプ禁止』の張り紙があり、『床が抜けたら命にかかわります』のような意味のことも書かれていた。
ロストのライブは激しくないから大丈夫だろうけど、前日のバクホンのときは大変だったんじゃないかと思った。床は抜けなかったようだけど(笑)
長〜〜い1時間を待って、8分遅れで開演。
01.ヒカリ
02.約束
03.列車
04.証し
05.合い言葉
06.呼吸
07.柊
08.8月7日の夕焼けを君は見たか
09.手紙
10.希望
しょっぱなからまさかの“ヒカリ”
イントロで思わず隣にいた友人と顔を見合わせた。
今日の“ヒカリ”はとても力強く感じた。
というより全体的に海北くんのテンションが高かったように思う。
このライブハウスでロストがライブをするのはかなり久しぶりのようだ(3年ぶり?)
ここは思い入れの深い場所で、ロストが2001年から活動を始めて、3回めのライブがこの八王子RIPSだったそうだ。
最初のギターの武将くんともよく来たし、次のえのもっちゃんの初ライブがここだったと。
ふたりの名前を海北くんがさらっと言われたので少し驚き、そういうふうに話せるようになったんだなあ、
それも今のサポートギターの三井くんとの関係がよくて、バンドの調子がいいからかな、と思った。
「三井くんは司さん(DOLCEのVo&Gt)に早速目をつけられたようで、打ち上げが楽しみです!」(笑)
苦笑する三井くん。いじられキャラ?(笑)
「ライブのあとなどで話しかけてくれたときに、“伝えたいけどうまく言葉になりません。ごめんなさい”と言われる方がおられるけど、それは僕も同じで・・・そういう気持ちで作った曲です。」
“合い言葉”
この曲の三井くんのギターがとてもやさしくて。
君の笑った顔を 春風の匂いを
胸にどうやって留めよう
のところの音がきれいで思わず三井くんを見たら、マイクなしで歌いながらいとおしむようにギターを弾いておられた。
胸が熱くなった。
なぜかって?
なぜだろう・・・
DOLCEとの付き合いの話を簡単にしたあと、「DOLCEに捧げます。」と“呼吸”を。
“呼吸”を聴くと、初めてロストを観た4年前のインストアライブを思い出す。
まさか今日、聴けるとは。
“8月7日の〜”のベースは本当にすごい。
あれだけ弾きながらよく歌えるものだと、毎回感動してしまう。
“手紙”も今日は力強かった。
一番たくさんこぶしが上がっていたようだ。
「思うようにいかなかったり、これからも嘘をたまにはついてしまうだろうけど、いろいろあるけど、僕も、あなたも、ひとつだけ忘れてはいけないものがあります。それは希望。」
“希望”
この曲のタイトルは源ちゃんがつけられたそうだ。
海北くんが左後ろに体を向け、三井くんが右後ろに体を向け、源ちゃんを中心に3人で三角形を作って始まったイントロは、今まで聴いた中で一番かっこよかった。
あたりまえのことだけど、同じ曲でも聴くたびに表情が変わる。
それが観たくてまたライブに行ってしまうんだね。
ロストが終わったので後ろに下がり、水分を摂ってDOLCEを待った。
◆DOLCE
初見。
ベースが髪の長い女性で、ギター&ボーカルがさっきから話題になっている司さん。
そしてギターとドラムという4人編成。
MCなしで緊張感の中で曲が進む。
重くて暗い。ときに静寂、ときに光が射す。
全曲がひとつの物語になっているように感じた。
シンセサイザーやエフェクターを多用し、遠くから近づいてくる足音、ドアを激しく叩く音から始まる曲はとても美しかった。
ライブでしか体感できない独特の世界。
怖くて近づけないけど目が離せない。という感じで、おもしろかった。
あのライブは中毒性があると思う。
アンコールはしないつもりだったけど、と司さん、たくさん語ってくださった。(3時間でもしゃべれると言われていた)
ずっと昔、ブッキングの頃からロストとは対バンしていて、DOLCEとロストとバンアパの3バンドで対バンしたこともあるそうだ。
「俺は大輔が本当に好きで」としばし海北くんの話を。
海北くんのことを「若い子」という司さんに、後ろのほうでライブを観ていたらしい海北くんが「もう“子”じゃないです!」と(笑)
さらに司さんは、「40代の言霊が出る、あんな歌のうまい20代は知らない。」と言われていた。
そして、海北くんはDOLCEを好きでいてくれる。DOLCEのレコーディングには海北くんが毎回顔を出してくれて、4枚ともピアノは全部海北くんが弾いているそうだ。機会があれば海北くんのピアノでライブをやりたい、と。
それ、観てみたい。今からどうですか?(願)
そして、司さんの結婚式で海北くんが弾き語りで“手紙”と“呼吸”を歌ってくれたとか。
「そんなことまでしゃべるのはどうって、俺がしゃべんなきゃみんなに伝わらないのでしゃべる!」(笑)
そして最後に演奏された曲は、短いけど美しい曲だった。
終演後、物販におられた海北くんは「力が入りすぎてのどが枯れちゃった。」と話しながらいつものようにみんなにサインと握手をされていた。
フロアに出て来られた源ちゃんと三井くんも気さくにお話してくださった。
わたしは、バックプリントに共演者全員のロゴが入ったこのイベントのTシャツと、THE YOUTHのライブCDを買った。
八王子泊まりのわたしに付き合って、終電まで飲んでくれた友人たちにありがとう。
いい夜でした。