星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

sleepy.ab “新譜録音経過報告行脚”@大阪・福島 LIVE SQUARE 2nd LINE(5/19)




生まれて初めて「今日のライブ、行くのをやめちゃおうか」と思った。


大好きなsleepy.abのライブなのに。そう思った自分が悲しくなった。




インフルエンザ騒動でますますハードになる仕事、夜勤での仮眠もほとんど取れず、体力的にも精神的にもかつてないくらい最悪で。



 新しい僕たちの道は
 苦しいから笑おうよ



sleepy.abの曲の中でも、特に大好きな“メロディ”の歌詞にも、「苦しいときに笑うなんて、無理だよ成山くん」と思ってしまった。


いつもは支えてくれる曲なのに。ごめんね。



それでもなんとか気を取り直してライブハウスに向かったのは、前のライブから1ヶ月以上開いていたのと、7月の札幌のワンマンには行けそうもないので、今彼らに会っておかなくちゃ、と思ったから。



セカンドラインに着いたら高架下にある建物の壁に、


営業停止の指示が出ていないので通常通り営業しております。体調の悪い方の入場はご遠慮ください。マスクや手洗いを十分行なってください。


という意味のことが書かれた貼紙があって、現実に引き戻された。


職場からは「不要不急な外出は控えるように」というお達しが出ているけれど、「不要じゃないから!」と気持ちを奮い立たせて入場。弱気になるとウィルスに取り付かれるような気がするし(笑)



久しぶりのsleepy.abのライブ、顔見知りになった女の子たちの顔が見えてなんとなく落ち着いた。





開演までの1時間がとてつもなく長く感じた。
隣にいた女の子と話をしていても時折睡魔が襲ってきて倒れそうになる。
椅子アリのライブだったら絶対眠ってしまうと思った。



開演。いつものSE、いつものように登場。


いつも通りで意味もなく嬉しくなった。



イベントでは他のバンドと持ち時間は変わらないはずなのに、1曲1曲が長いせいか4・5曲で終わってしまってもの足りなので、今日はいっぱい聴ける、嬉しい!と思った。


お客さんもいっぱいになって、会場内が暑くなってきた。<セットリスト>


01.メリーゴーランド 
02.なんとなく 
03.inside 
04.四季ウタカタ  
05.spinal code  
06.ナハトムジィク(新曲)
07.Anomarokaris 
08.メトロノーム(新曲)
09.ドレミ(新曲)  
10.アクアリウム(新曲)
11.メロディ 
12.sonar 
13.遊泳スローモーション
14.ねむろ 
 

En1
01.24


En2
02.ドレミ



この日は・・・なんと言っても津波くんのドラムが凄かった。目が釘づけになった。

前回の大阪ワンマンのときにシンバルが落下したことをちらっと思い出した。



もちろん津波くんだけじゃない。みんな気合が入っていた(と思う)

sleepy.abの世界にぐんぐん引っ張られていく。



3曲やって、「こんばんは。札幌からきたスリーピーです。」


ライブに来てくれたお礼を言ってから「勇気ありますね」(笑)

と、成山くん。



あとのMCで田中くんと、


「こんなときに・・・俺たちついてないな、と言ってたんです。」


「でもたくさん来てくださって・・・」


と言われていた。



わたしもセカンドラインに着いたら、『本日のライブは中止になりました』って貼紙があったらどうしよう、と思ってたよ。


成山くんが「ライブが終わったらトイレで手洗いとうがいをして帰ってくださいね。」と、衛生指導をする一幕もあった。




“spinal code”


照明は赤。血の色を連想した。

毎回この曲はタイトルが思い出せない。脊髄、脊髄・・・(笑)


田中くんのベースがかっこよかった。



続けてベース始まりのイントロ。“ナハトムジィク”だ!

この曲は名古屋のワンマンで初めて聴いたときから背中がゾクゾクもんだった。


終盤で入る山内くんのギターリフもロックでかっこいいし、最後の成山くんが唄う「Ah〜」のメロディがダークで好み(笑)



“Anomarokaris”

sleepy.abの曲の中でも人気の高い曲(だと思う)


ライブで聴くとなおいい。ふわふわ揺れながら聴く。

アノマロカリス」という言葉が覚えられなくて、セトリを覚えるとき「虫」と覚えている(え)


本当は虫じゃなくて約5億2,500万年前(古生代カンブリア紀中期)の海に生息していた捕食性動物だそうです。

名付け親は山内くん。やっぱり(笑)



そして初めて聴く新曲“メトロノーム


成山くんがアコギに持ち替えて。


歌詞は覚えられなかったけど、素敵な曲だった。



“新譜録音経過報告行脚”というだけあって、新曲が少しずつ増えてお披露目してくれている。

ファイナルの札幌では、もっと新曲やるらしいよ。フン!(←行けない人)




途中でセカンドラインでライブをやり始めた頃の思い出話を。


「いろんなイベントに出演させてもらいましたが、ここで対バンすると、不思議と他のバンドと仲良くなれるんです。」

って言われたのは田中くんだったかな?



田中「札幌ではここみたいな高架下のライブハウスはないので、最初びっくりしました。」


成山「・・・心が折れそうになったよね?」(笑)


田中「でももう大丈夫です!」


成山「なんだそれ!」



神戸のスタークラブも高架下だからね。

成山内で来てくれたときもやりにくそうだった。


でもめげずにいつかはsleepy.abで神戸に来てください。



“ドレミ”“アクアリウム”、新曲シリーズ。


どちらも山内くんのギターが印象的な曲。


“ドレミ”は成山くんの唄のあと、コロコロ弾むようなギター。



アクアリウム”は金属音のような高い音。

暗い水の底を泳ぐサカナになった気分。


PVがとてもきれい。出来上がったPVを初めて仙台?のホテルで見せてもらって4人で感動したそうだ。


「もう1回いいですか?」って。



20日から先行限定配信が始まるそうだ。

↓ここのことでしょうか?(よくわかっていない)


http://www.dax.tv/?item=2982



sleepy.abの曲は「浮遊感の覚えるサウンド」とよく表現されるけど、確かに以前友人がライブ中にふわふわめまいがしたことがあったと言っていた。


成山くんも、本当に白目を向いて倒れたひとを見たことがあるそうだ。


強力やな!(笑)


でも最近その浮遊感に力強さが加わったような気がする。


強力から最強に?





“メロディ”


歌詞が沁みて沁みて・・・右目だけ涙が出てきた。



続く“sonar”が凄くよかった。


自分の中のどろどろしたものが昇華していく気がした。



この曲の「夢に落ちて♪」と田中くんがハモるところが大好きなのだけど、
頭の上を走っている電車の音がちょうどやんでいてきれいに聞こえた。


「空気読んでるやん!」と思った。



久しぶりに聴く“遊泳スローモーション”がこれまた素晴らしく、半ば放心状態で曲に運ばれていた。

気持ちよかった。



“ねむろ”


最後にこの曲を演奏することが多いね。

癒される?赦される?

どう表現したらいいのかわからない。


「いつもありがとう」と思ってしまった。




アンコール。


“24”


いつもは成山くんがカウントするところから動悸がしてきて手のひらに汗がにじんでくるんだけど、この日は違った。


曲の最初から涙が出てきた。え?“24”で泣くの、あり?



 いま 生きる意味を 教えて夢のように
 この瞬間を 許し合える



のところで涙が止められなくなった。


いろんなひとの顔が浮かんできて・・・



ひとしきり泣いたあと、“24”までカウントする成山くんの声を聴いていると、今度は幸せな気分になってきた。


泣いたり笑ったり、明らかにアブナイおばさん(笑)



山内くんは“18”で立った。


だからなんだって話だけど、毎回感動してしまうのはなぜ?(笑)




Wアンコール。


田中くんが、

「何をやろうって・・・今日はみなさんからリクエストを受けたいと思います。」


おおっ!新趣向!(笑)



“賛歌!”“雪中花!”“PAIN!”“夢の花!”


田中「今日、やった曲でもいいですよ。」


“ドレミ!”


などいろいろ出てきて、


成山「これ、どうやって決めるの?」(笑)


田中「大阪で最後に唄いたい曲でいいよ。」


成山「・・・・・山内は?」



山内「え!?(ちょっと驚いた?)


・・・・“ドレミ”がいいな。」



決定!(笑)



2回も“ドレミ”が聴けて幸せ。



でも実は“自由の果て”とか“parallel world”、“ナハトムジィク”も聴きたかったです。





ライブが終わってしゃがんでジンジャエールを飲んでいたら、久しぶりに会った友人や最近sleepy.abのライブに足を運んでくれている友人が声をかけてくれて、みんな口々に「いいライブだったねー!!」「今日すごくよかったあ〜〜〜」と言ってくれたので嬉しくなった。




あああ!札幌に行きたいなあ!


ここで叫んでみたって休みが取れないんじゃあどうにもならない。


おとなしく新譜を待っていよう。




次は“新譜完成発表行脚”、かな?