星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

 the pillows 20th Anniversary LATE BLOOMER SERIES 04 “SYNCHRONIZED TOUR”@Zepp Nagoya(7/4)



ゲスト:ストレイテナー



(例によってムダに長いです)



Zepp Nagoyaに来るのは2回目。

前回は2年前の10月、エルレのツアー(ゲスト・ピロウズ)のときに来た。

アンコールでさわおさんとエルレ全員がモジモジくん姿で「Funny Bunny」をセッションしたとき。
(レポはこちら→http://d.hatena.ne.jp/firesign0916/20071023/p1

結局、わたしが観たエルレのライブはこの日が最後になってしまったので、ここ名古屋の思い出はめっちゃ楽しかったことと切ない想いが交錯している。


けれど今日はテナーがゲストのピロウズのライブ。4月の “CAPITAL RADIO '09”以来のピロウズ
そして“SYNCHRONIZED TOUR”のわたしにとっての初日なので、自然とテンションが上がってきた。


前回と同じようにレムさんが名古屋駅まで迎えに来てくださったので、楽してZepp Nagoyaに行けた。いつもありがとうございます!


15時半頃着いたら物販の列はまだできたばかりで、15番目くらいに並べた。
梅雨の中休みなのか今日は晴天。暑い!
わたしの前に並んでおられた、神奈川から来られたという女の子と話したりしながら物販開始を待った。
並んでいるところには屋根がないので、雨でなくてよかった。


そして16時から物販開始。
スムーズにツアーTシャツが買えた。まだ大阪・広島にも行くので、もう並ばなくていいよう3種類のTシャツを買ってしまった。
隣にはテナーのグッズも売ってあって、Tシャツほしいな、と思ったが予算の関係で断念。


開演まで近くのお店で休憩をした。

東京のライブではバスター君が姿を見せたということだったので、「今日も来るやろか?」「バスター君、初遠征?」と話しながら食事をした。

そうこうしているうちに、東京から遠征の桔梗さんやレムさんのお嬢さんも来られた。


そしてなんとなく携帯でバスター君のブログを見ると↓

http://blog.excite.co.jp/pillows20/11429649/

Zepp Nagoyaにムかってバクシンチュウです。ハイ。。」って書いてある!(笑)


それを読んでそわそわしてしまい、みんなの話に入っていけず。


18時前、開場時間が間近になって、着替えに車に戻られたレムさんのお嬢さんから「バスター君がいる!」とメールが届いた。


桔梗さんをお留守番にしてダッシュで店を飛び出すわたしとレムさん。(桔梗さん、ごめんなさい 汗)


Zepp Nagoyaの入り口側には開場待ちの列ができているが、みんな平然としていてバスターくんの姿も見えない。。。


バスター君はどこ!?


(まだまだ続くライブ前の話。。)






レムさんが途中で走り出したので必死でついていくわたし(食べ過ぎて動けない)

Zepp Nagoyaの入り口を通り過ぎ、角を曲がって裏側?の駐車場付近に人だかりが。

黒山の上からでかい黄色い頭が見えた!


バスター君発見!!(笑)


お客さんにポンポンされるのから逃れるためか、スタッフさんがバスター君を避難場所?へ誘導。道路と関係者駐車場入り口を隔ててあるコーンの向こう側に行っちゃった。

でも、みんなが必死で写メを撮ろうとしているのを察してか、バスター君はしばらくそこにとどまり、いろんなポーズをしたりぴょん、とジャンプしたりしてくれた。

ジャンプがめっちゃかわいい!!


↑みんなが写メを撮ろうとしているのが地面の影でわかる。


わたしもサワサワポンポンしたかったな。でも会えただけで幸せ♪

中に入っている人、暑いやろな。。(いきなり現実に戻る)


これからも遠征に同行してくれるんだろうか。

あ、入場後もドリンクカウンター付近にいたり、後ろの方でライブを観ておられたそうです。(敬語なのか?やっぱり。。。)



以上、昨日のレポでした。



え?



あ、ライブのこと書いてな〜〜い(笑)




(以下、セトリ、ネタバレありますのでご注意ください)



整理番号は400番台だったので、一番前のブロックはあきらめて2ブロック目のセンターの柵付近に行った。

前方にはあまり背の高い子がいないので、視界が広くて観やすい。

いつものように?さわおさんの真正面。ちょっと後ろだけど。


ピロウズTが圧倒的に多いが、テナーのTシャツの人ももちろんいて、意外に多かったのがテナーTにピロウズのタオルを首に巻いた人。

両方とも好きやねん、または両方とも楽しむぞ!という雰囲気がとてもよかった。

対バンライブはこうでなくっちゃ。


テナーは今年4月に神戸VARIT.で観て以来。そのときのライブがよかったので楽しみにして来た。



ストレイテナー


01.Melodic Storm
02.Stilt
03.Little Miss Weekend
04.Ark
05.Electricity
06.蝶の夢
07.Lightning
08.CLONE(新曲)
09.DONKEY BOOGIE DODO(新曲)
10.Traveling Gargoyle
11.Train
12.Discography
13.クラッシュ



(セットリストはいただきものです)



いきなり「Melodic Storm」で、会場のテンションは一気に上がった。

誰のファンとか関係なしに、みんなで飛んだりモッシュしたり。


中盤はホリエくんが鍵盤弾いてしっとりと。

「Lightning」、めっちゃよかった。


MCは少なめで、最初に「ストレイテナーと言います。よろしくお願いします。」



そして「ピロウズ20周年、おめでとうございます!」

と話す頃には2階の左横のVIP席にピロウズのメンバーの姿が見えた。


ピロウズ結成の1989年には、僕は11歳でした!」







「8月5日に新しいシングルが出ます!」(拍手〜)


「今日はその曲をやります。ライブでやるの、初めてです!」(「おお!」とまた拍手〜)


「2曲ともやります!」(「おおおおっ!」とまたまた。。。笑)





「2曲とも」って念押し?したのがおもしろかった。


そしてこの2曲ともがすごくよかった!

「DONKEY BOOGIE DODO」のときのひなっちのベースがかっこよくて・・というか、初めてかっこいいと思いました。今頃でごめんなさい。


最後の「クラッシュ」の、


 どうして涙流してる?
 動かない感情に
 飲み込まれないように?



のところのホリエくんの声にちょっと泣きそうになった。テナーのライブでこんなことは初めて。


いいライブだった。





テナーのライブが終わっても、お客さんの位置変動はほとんどなかったようで、両方とも観たい!というみんなの気持ちが表れていた。





the pillows


01.MY FOOT
02.Mr.Droopy
03.New Animal
04.バビロン 天使の詩
05.サードアイ
06.インスタントミュージック
07.Ladybird girl
08.Funny Bunny
09.1989
10.サリバンになりたい
11.ストレンジカメレオン
12.Century Creepers(Voice of the Proteus)
13.ハイブリッドレインボウ


En
01.RUNNERS HIGH(ホリエくんとセッション)
02.Swanky Street




●「久しぶりじゃないか!」

ほんと、久しぶり!さわおさんは薄いピンクのTシャツ。胸のプリントはよく見えなかった。



●「ピンクを着てみた40歳。」(爆)

テナーよりもガキっぽ。。。いえ、若々しく感じるのはなぜ?(笑)



●曲が終わってチューニングのたびに“さわおー”とか“Peeちゃん!”とかの声が飛ぶ。


そのへんはさわおさん、うまく流して、

「いいか?ちょっと長い話をするけど。」


と、テナーと初めて出会った頃の話を。


7年前くらいにお互い共通の知り合いのバンドがいて、そのバンドと3マンライブをしたときに初めて出会った。

その頃はまだホリエくんとシンペイくんの二人テナーの時代だった。

そのライブのあとでホリエくんに「CD作ったんで聴いてみてください」と渡されたのを聴いてみたら凄いよくて・・・

次に下北沢のライブハウスにnoodlesのライブを観にいったらホリエくんも来ていて、「この前のCD、よかったよ!」と話した頃から仲良くなったとか。



そのテナーが最初に出会ったピロウズの曲、と「インスタントミュージック」を。

めっちゃ久しぶりに聴く!


このツアー、最近出たベストからの曲メインのセトリだけど、こうやって対バン相手と関わりのある曲をやってくれるのが嬉しい。




●「ホリエくんって変わっててさ。

以前、CLUB Queで打ち上げがあって飲んでたとき、そのときホリエくんや細美くん、高橋くんがいたんだけどさ。」


「細美くんと高橋くんが、“Funny Bunny、いいですよねー”って言って俺をいい気持ちにさせてくれてて」(笑)


「“サビの歌詞がいいですよね、『♪キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ♪』ってとこ”って細美くんが言ったら、ホリエくん、


“そうですよね!歌詞に『〜ぜ』ってなかなか使わないですよね!”


ってそこ!?」(爆)



細美くんと高橋くんはあわてて、“おまえ〜、さわおさんにそんなこと言っちゃいけないよ!”って言ってくれたそうなんだけど、さわおさんなぜか気恥ずかしくなっちゃって、


「『〜ぜ』が使えないのはまだまだだな!」

ってホリエくんに言っちゃったんだって。



そしたらしばらくしてホリエくんからメールが届いて、

「『〜ぜ』を使った曲、作ってみました」って(笑)


「AGAINST THE WALL」だそうです。



 忘れはしないよ過去の君はきっと
 恐れはしない未来も僕はずっと

         ↑ここ(笑)


場内大爆笑!2階にホリエくんもいたよね?


会場のお客さんから「かっこいい!」の声が飛んだら、

「なんかそれは腹立つわ!」(笑)




そのあと「Funny Bunny」へ。

サビの部分はみんなで大合唱。気持ちいい。


1番からみんなよく声が出ていて、さわおさん少し目を丸くしていたように見えた。

2番ではマイクから離れて「唄ってくれ!」の合図を。


何回聴いても何回唄っても胸が熱くなる。



●「東京に出てきた頃、孤独だった。その頃を唄った曲。

みんなを暗〜い気持ちにさせてやろうと思って。」(笑)



「1989」


この曲が終わったあとはさすがにみんなし〜んとしてチューニングを待っていた。


ただひとり後ろのほうの女の子が「さわおさーん」と叫びかけたのが聞こえて、お願いだから今は静かに曲の余韻に浸らせてくれ、と思った。

あんた、曲聴いてないやろ?




●「この曲で終わりと思った。でも、この曲が始まりだった。」


「ストレンジカメレオン」


短いMCなのに、胸を突かれた。



バンドがうまくいかないとき、周りの言うことを聞いて曲を作っても全然売れなかったとき、「もう1ミリだって周りの言うことは聞かんぞ!」と決意した頃にできた曲。

これをシングルで出そうとしたらディレクターに猛反対された。そのときマネージャーの三浦さんが「これでいきましょう!すごいいい曲です。これで売れないなら、僕はもうこの業界やめます!」とまで言ってくれて。


結果、ピロウズが注目される曲になって、ミスチルがカバーする曲になった。


その想いがこの短いMCに集約されているような気がして泣けてきた。





●そして続いて「Century Creepers(Voice of the Proteus) 」

2年前の7月、神戸ウィンターランドで、体調絶不調のさわおさんが曲そのものに、全身全霊で唄ってくれた曲。

久しぶりに聴けて嬉しかった。

ひとつのバンドを見続けていくと、1曲1曲にいろんな想いが募っていくもんだな、と思った。




●最後は「ハイブリッドレインボウ」

「カメレオン」が個人的ソングなら、「ハイブリッドレインボウ」は思いっきりのバンドソング。


ハイブリッドは異種混合。

ピロウズは理解されない時期が長かったから、誰もがすぐ思い浮かべて、誰もがきれいだねって言う虹とは違う。みんなの思っている7色でもない。

だけど、3人が合わさったことからできる異種混合の虹で、それを感じるか?っていう。

俺は感じてるよ、みんなはそれを感じてくれるかな?



以前のインタビューでそう話されていたさわおさん。



もちろんライブのたびにそんなことを思い出すわけじゃないけれど、


 Can you feel?



と声を合わせて唄いながら飛ぶと、胸が熱くなるのです。





●アンコール。


「5年前に『シンクロナイズド・ロッカーズ』というトリビュート・アルバムを出しました!」


ざわざわ。何かを予感してどよめきながら拍手。



「ここにホリエくんがいます。」


まさか。ほんとに?予感が確信に近づく。



さわおさんに促されてギターを抱えてホリエくん登場!!


きゃ〜〜〜!!(←心の叫び)



さわお「『〜ぜ』の話、ばらしちゃったよ。」(笑)


ホリエ「最近はブログにも『〜ぜ』って使うんです。」(爆)





ボーカルマイクがもう1本用意され、ピロウズ×ホリエアツシで「RUNNERS HIGH」!


1番はホリエくん、2番はさわおさん。



 Just,runners high!


の大合唱も間奏の手拍子もバッチリ決まった!


すんごく気持ちよかった!!



●「得しただろ?」(笑)


うんうん!


「アンコールでセッションなんて経験、あまりないから、こう・・・どうからんでいいかわからなくてソワソワしちゃって(笑)

よくロックな感じで1本のマイクで二人で唄ったりするだろ?あんなのとてもとても。」



照れくさそうにそう語るさわおさんは、とてもかわいいと思った。(変か?)





「もう1曲聴いてくれるか?」


もちろん!


「Swanky Street」


今回リリースしたベスト盤で、初めてちゃんと日本語の歌詞が載せられてよかった、と言われていたね。

これも誤解のひとつかな?





大きな拍手の中、ライブ終了。


最後にさわおさん、


「このツアーはここから拍手しても、(W)アンコールはもうないからな!」


え〜〜〜〜っ!とブーイング。


「(笑いながら)ないったらないの!!」


「9月16日に20周年記念のライブを武道館でやるんだ。

お祝いに駆けつけてくれよ!じゃあな。」



去り際もさわやかなさわおさん(笑)


みんなで後姿に手を振った。






今回のライブの前に思い出した話がある。


わたしの若いライブ友達のその友人の話。

その友人は若くして亡くなられてしまったそうだけど、その人が好きになるバンドはいつも、あとで人気が出たり売れたりしていたという。



唯一の例外がピロウズだった。



その話を聞いてわたしは、「そこ、笑うとこ?それともしんみりするとこ?」と思った。



今でもピロウズは、万人に知られるバンドでもないし、大きなフェスになるとアウェイ感たっぷりになるバンドだ。

それでもこうやってライブのたびにたくさんのお客さんがつめかけ、さわおさんの唄に胸を熱くしたりシンガロングしたり、時には涙ぐんだりしている。


こんな状況を、顔も見たことのない、けれど同じバンドを愛したあなたに、見て欲しかったなと思う。


長々と書いちゃったけど本当は、「ライブ楽しかってん!」「1989、泣けたわ〜」ってそれだけできっと通じるよね?


ピロウズが好きなあなたには。