星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

空中ループ「yoake in the live.」@LIVE SQUARE 2nd LINE(8/1)



空中ループの前回のワンマンは、2008年6月8日の京都VOXだったらしい。

その頃は「空中ループ」の「く」の字も知らなかった。



知ったのは、去年のミナホの少し前。友人が日記にMY SPACEの『カゲロウ』を紹介されていて、それを見て一目ぼれ。

それでミナホでのライブに行こうかなと思いながら、他にも観たいバンドがあって迷っていた。

が、ミナホ初日にドラムのカオリさんとギターの和田くんがBIG CAT前でデモCDを配布しておられたのに遭遇し、絶対ライブを観ようと決めた。少しだけ話したお二人の雰囲気がとてもよかったので。


どっちを観ようと迷ったときは、縁のあるほうを。そしてそれが大正解だった。





空中ループを知って以来京都に行く回数がずいぶん増えて、わたしにとっては“京都親善大使”(笑)



そしてこのたびの、2nd mini album『夜明け、光。』発売記念のワンマンライブ。

ライブ告知を聞いてから、それはそれは楽しみに待っていた。




そしてライブは、期待以上に素晴らしいものだった。


彼らの音楽に対する真摯な想いや、ひとに対する愛情、そんなものに満ち溢れていた。





(以下、長いです)



朝から豪雨で警報も出ていたけど、お昼頃には雨が上がった。


その雨の影響か、ズタズタになったJRのダイヤに泣かされながらセカンドラインへ。

18時半開場、19時半開演という遅めの設定が、今夜ばかりはありがたかった。

結局開場前には福島駅に着けた。


やれやれと思いながらライブハウスに向かって歩いていると、向かいから和田くんが歩いてこられた。


私「え?今頃どこに行かれるんですか?」


和田くん「ちょっと銭湯に・・・」



へ????



和田くんのお風呂好きは知っていたけど、銭湯でマイシャンプーを盗られてキレたのも聞いたことあるけど、なぜに今?


あ!精神統一か!?(笑)


なんだかおかしくなって、さっきまで緊張していたのが緩んでしまった。



セカンドラインの前には友人たちの顔がちらほら見えて、さらに落ち着く。

って、なんでわたしが緊張してんねん(笑)




開場してすぐ暑さと緊張のあまり、先にドリンクを引き換えて飲んでしまった。めったにないこと。


松井くんと和田くんの間2列目くらいに位置を取る。ここだとドラムのカオリさんもベースの森くんも、全員よく見える場所。


開演を待ちながら、前回の空中ループのライブで初めて言葉を交わした方と話をしていたが、そのうち仕事を終えて何とか間に合った京都の友人や、滋賀のほうからやってきた女の子の顔も見えて、振り返るとお客さんでいっぱいだった。




みんな仕事や用事の都合をつけて、空中ループのワンマンのために駆けつけてきたんだなあ。

それは当たり前のことだけど、この日は当たり前に思えなかった。


みんなの気持ちが、開演前の彼らに伝わればいいなあ。





10分ほど遅れて開演。


客電が落ちてSEが流れるステージに、暗めの照明の中ひとりずつ登場。


後ろからの照明で顔は見えないが、カオリさん−和田くん−森くん−松井くんの順。


かっこいい!


ああ、ワンマンなんだ、と改めてじ〜んとした。<セットリスト>


01.カゲロウ
02.16 night
03.New Town
04.goodbye,moon
05.海鳥
06.may
07.on the planet
08.夕方
09.夕刻ループ
10.光年ループ
11.Stand Alone
12.imago
13.小さな光 


En.
01.その光







開演前に友人と、「1曲目はなんだろう」と話していて、見事に外れた。


『カゲロウ』


空中ループを知った、いわば出会いの曲。


ライブで聴くのは去年のミナホ以来だ。思わず顔がほころんでしまった。




『New Town』をライブで聴くのは初めての気がする。


(以下、MCは順不同。ウロ覚えです)



●松井くんと森くんで、今日の天気の話を。

警報が出ていたので今日のライブ、お客さん来れるかな、どうなるんだろう、と心配だった。

そういえば京都メトロのときもインフルエンザ騒ぎで心配していたよね。




●『goodbye,moon』〜『海鳥』の流れがめっちゃよくて・・・

特に『海鳥』



 僕が見えるか 見えたら叫んで
 僕の名前を 声にして叫んで
 ああ探してるものは 跡形もなかった



ずいぶん前から唄われているらしいこの曲、このたびのアルバムに『海鳥-yoake mix-』として収録されている。

CDで聴いたときも歌詞がいいな、とは思っていたが、こんなに心に迫ってくるとは思わなかった。


技術的なことはわからないけど、ドラムのカオリさんのリズム取りもすごいな、と思いながら間奏を聴き、うたに戻るとまた曲の世界に引き込まれていく。

そんな感じで聴いていた。曲が終わったとき思わずため息が出た。


●「5曲やりましたが・・・普段のライブならこれで終わりで(笑)

今日はワンマンなので、曲全部やります。ゆっくり聴いてください。」


うんうん。



「CDに入っていない曲を。」と『夕方』という曲を。

松井くんが「みなさんは今、京都の河原町今出川にいると思って聴いてください。」と。



みやこ音楽祭のときのエントランスでの松井くんの弾き語りでやった曲だ!(と、あとで思い出した)

4人とも楽器を置いて、和田くんはドラムの前に置かれたキーボード、あとのメンバーも電子音を出す機材を使っての演奏。

カオリさんは片足でドラムの太鼓を叩いておられたかな?

電子音がきれいで温かく感じた。機械の出す音なのに、温かいって不思議。




そのあと『夕刻ループ』



 いつからだろう 捨てることで前に進んできた



という歌詞に涙ぐみそうになる。



●MCではゆる〜く、森くんの豚を飼う夢の話の続きとか、お母さんや妹さんの話とか。

今日物販で何か買ったらポスターを差し上げます、と松井くんが言ったら、森くんが、

「僕は僕らのポスターは要らない。」(笑)


ちなみに森くんの部屋には中学生のときからルナシーのポスターが貼ってあるとか。




松井くんはお寿司好きで、「ライブ前にはいつもお寿司を食べているイメージがある。」と森くん。


それもそのはず?松井くんのご実家はお寿司屋さんだとか。暴露大会?(笑)





和田くんは銭湯好きなので、今日も銭湯に行ってきた話を。


松井「ヤフーで検索して銭湯の場所を確認したんだよね?」

和田「迷ったらいけないし・・・途中でお客さんにあって、“こんなとこで何してるんですか!”って言われました。」(笑)


え?それってわたし!?(笑)




カオリさんは体育会系で、マイクなしで喋るようにしているんだ、と。

松井「“カオリ、マイク使わないもん!”って言ってるんだよね。」

カオリ「(マイクレスで)そうです!」(笑)




でもあとのメンバー紹介のときに、ついマイクで喋ってしまったカオリさん、お客さんに「マイクで喋った!」と突っ込まれていた。

「ごめんなさ〜い」とあやまるカオリさん。

「・・・アットホームな感じになってきましたねー(笑)嬉しいですけどねー」と松井くん。




●『小さな光』が9月1日からカラオケ配信されるそうだ。


森「『小さな光』じゃあ盛り上がらないんじゃあ・・・」(笑)


お客さん、口々に「唄うよ〜」とフォローを入れる。



森くんはカラオケが得意だそうで、松井くんに「カラオケ大王」と呼ばれていた。

森「大王ってほどでは・・・」

松井「じゃあ、名人!」(笑)



森くんも松井くんも、カラオケでは松山千春をよく唄うそうで、松井くんが、


「♪愛することに 疲れたみたい♪」

と『恋』のワンフレーズを唄ってくれた。



●そして・・・


「10月12日に、京都文化芸術会館で、ゲストにsleepy.abを迎えてツーマンライブをやります!」



おおっ!


「早く発表したかったんですけど・・・明日からHPの先行予約が始まります!」


「あ、今日チケット持ってきてます!数に限りはありますが。」


それ、それを早く言ってくれなくちゃあ。




関西でのsleepy.abのライブを、松井くんはじめメンバーさんがよく観に来ておられて、松井くんは京都SOLE CAFEの成山内にも来られていた。

空中ループがリスペクトしているバンドのひとつ、sleepy.ab

それが、京都でのツーマンライブなんて!!



両方のファンであるわたしにとっては夢のよう。




●『光年ループ』


2nd mini album『夜明け、光。』の中で、一番最後にできた曲だそうだ。

他の曲を並べてみたら、「何かが足りない」ってなって作った曲だそう。

ちょっと意外。この曲があっての『夜明け、光。』だと思っていたので。




●『Stand Alone』『imago』はいつもより攻めてる感じがした。

すごく楽しかった。もっと踊りたかった。


Stand Alone』ではいつものように、森くんのベースに釘付け。





●『小さな光』


「自分にとって、とても大切な曲」という意味のことを松井くんが言われた。


心をこめて・・・声には出さず、わたしも一緒に唄った。




●アンコール。


松井くんが照明さんやPAの方や、スタッフの名前をひとりひとりあげて「ありがとう」の拍手を。

最後には「今日ここに来てくれたみなさんに」とわたしたちにも拍手を。


松井くんがいつも言われる「ありがとう」の言葉が大好きなんだよね。

たった5文字にすべてがこもっている。



『その光』


イントロですでに涙目(笑)


間奏でみんなで手拍子をするところで、「今日は手を揺らしましょう。思うままに。」と。

みんなで手をゆらゆら。



「僕はただ手拍子のする方へ」の歌詞を、「揺れる手の向こう側へ」って変えて。


どきどきしました。




終演。


ステージで4人が並んで、手をつないで、バンザイしてお辞儀かな、と思って見ていたら、

「みんなでジャンプしましょう!」と。

メンバーとお客さんでせえのでジャンプ!!

みんなの笑顔がキラキラしてた。


そして深くお辞儀をしている4人に大きな拍手を。



ありがとう。




帰りに10月のsleepy.abとのツーマンライブチケットを買って、物販で絵葉書買って、サイン入りポスターをいただいた。


みんないい顔していた。メンバーさんもお客さんも。





帰りの電車の中で『海鳥』を聴いていたら、唐突に


「ギターってのはたった6本の弦を伝わって出てくる人間性なんだ」


という漫画『BECK』(作・ハロルド作石)に登場するエディのセリフを思い出した。





音楽で伝わるものがあるんだね。


そしてそれが、わたしたちを幸せにしてくれる。



そんな幸せがほしくて、次のライブを心待ちにするのです。






【追記】


8月27日に、われらの(?)スタクラに空中ループが登場します。

イベントタイトルが素敵。(ってか長すぎ)

〜スタークラブ12周年記念松原祭50連発以上30発目&TOWER RECORDS神戸15周年記念
〜NO MUSIC,NO KOBE〜松原祭便乗タワレコ神戸祭〜


出演:空中ループ / ジェイムス / 踊ってばかりの国 / ワッツーシゾンビ

[OA] A MAD TEA PARTY

カラーの違うバンド勢ぞろい(笑)

楽しみすぎる。(仕事、終わるかな。。。)