昨年終盤のZepp Osakaやインテックス大阪でのライブで、変な声かけをして雰囲気を悪くする客が数名いて、
その反面、高知や新潟でのライブがめちゃめちゃ楽しくて、
これはハコの大きさのせいなのだろうか、それとも土地柄のせいだろうか?それとも・・・とモヤモヤしていた。
さわおさんの昔のインタビューを読むと、「僕は心斎橋系です」というくらい大阪が好きな発言をされていたのに、これじゃあ大阪が嫌いになっちゃうんじゃあ、と心配していた。
久しぶりのなんばHatchでのライブ。(2008年7月のPIED PIPER TOUR以来・・多分)
去年までわたしは、「なんばHatchで観るピロウズのライブが一番好き!」と言っていたけど、それも雲行きが怪しくなってきた。
こればかりは個人の力ではどうしようもないので、祈るような気持ちでなんばHatchへ。
ピロウズは今からもずっと好きだけど、いや好きだから、「客が嫌いだからピロウズのライブには行かない」という最悪のパターンになりませんように。
(下にセットリストあります)
去年の武道館以来、久しぶりに次男とライブへ。
朝からとても寒かったので、上着や荷物をいつどのタイミングでロッカーに入れようかな?と頭の中でシュミレーションしていたら、コンビニの前やHatchの入り口付近で何人かの方に声をかけられた。
以前からブログに遊びに来てくださっている方たちで、前からわたしがわたしだということを認識してくださっていたらしい。(なんじゃそりゃ)
とても嬉しくて、だんだんテンションが上がってきた。
カバンとコートを先にロッカーに入れて、上から着ている長袖Tシャツは開場後に5階フロアのドア近くにあるロッカーに入れることにした。
これも整理番号が良かったからできるわざ(笑)
開場。最前ブロックにも行けたが、激しいモッシュを避けて、二つ目のブロックの最前へ。
最近柵を持つのが楽で楽で(笑)
ボーカルマイクのまん前で、全体がよく見える絶好のポジション。
開演までの時間がとても長く感じる。ライブが始まったらあっという間に終わっちゃうのに。
「ライブの2時間より、開演まで待つ1時間のほうが長く感じるわ。」と次男に話したら、
「○○学で習ったけど、それは脳が感じる時間で、実際より短いと時間を感じることができるひとは若いねんて。」
とかなんとか嬉しいことを言ってくれた。
今日は先日のZepp Osakaのときみたいに、客電が落ちる前から無理やり押してくるやつはいない。よし!(?)
スタッフさんが「まだまだお客さんが来られますので、もう少しずつ前に詰めてください!」と言われてようやくみんな前へ。
そのため最前ブロックはギューギューになってしまったが、これはいつもの光景。
2ブロックめの柵にしがみついているわたしの目の前に、偶然最近知り合ったばかりの方の姿が見え、挨拶を交わした。
ローディーさんがチューニングをされて、いよいよ開演。
緊張してきた。今年の初ピロウズだ!<セットリスト>
01.Dance with God
02.ビスケットハンマー
03.ROCK'N'ROLL SINNERS
04.YOUR ORDER
05.FOXES
06.Lemon Drops
07.メロディ−
08.Kim deal
09.Rodeo star mate
10.I think I can
11.Blues Drive Monster
12.Winnig Come Back!
13.Like A Lovesong(Back To Back)
14.ジョニーストロボ
15.Beyond the moon
16.LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter)
17.Primer Beat
18.この世の果てまで
19.No Surrender
En1
01.雨上がりに見た幻
02.LAST DINOSAUR
(SE:LIFE SIZE LIFE)
En2
03.No substance
客電が落ち、おなじみのSEが流れてきたら、手拍子が起こった。
みんなの待ちきれない気持ちがフロアに満ちているみたい。
メンバーがステージに登場してきただけでドキドキ。初々しいじゃないか自分!(笑)
3曲目、“ROCK'N'ROLL SINNERS”
ちょこっとセトリが変わってる。
最前ブロックのモッシュはすでにカオス状態に。
●「ひさしぶりじゃないかっ」
いえーい!!
そのあと客席を見回し何かつぶやくように言ったあと、
さわお「みんな、ロックは好きかい?」
いえーい!!(叫びながらみんなこぶしを上げる)
さわお「(にこっと笑って)なら大丈夫だ。」
結構すごいモッシュを見て言われたのか、深い意味もなく言われたのかわからないけど、
さわおさんの「なら大丈夫だ。」の一言は、モヤモヤした気分を吹き飛ばしてくれた。
大丈夫、今日は絶対楽しい夜になる!
ひとつの言葉にいちいち意味づけしてしまうのはわたしの悪い習性とわかっているけど、あの一言は、すとんとわたしの心に落ちた。だからそれでいい。
(以下、MCはだいたいです)
●さわお「あ、チューニングしたっけ?」
まだー。
「(チューニングしながら)・・・チューニングのない国に行きたい・・」(笑)
メンバーの名前を呼ぶひとがちらほら。
「さわお〜」という女性の声に、「10年ぶりに会う姉ちゃんが来てるのかと思った。」(笑)
●さわおさん今夜は胸に『BUSTERS』のロゴの入った黒い長袖Tシャツ。
途中で「暑いー、暑いー!なんで長袖にしたんだろう。」と言いながら、
さわお「あとで切っちゃおう。(ステージしもてを見てスタッフに向かって)はさみ用意しといてー!」
淳「承知いたしました!」(笑)
さわお「おまえはベース弾けよ!おまえに言ったんじゃないよ!」
淳「いろいろな面でサポートするのが仕事ですから。」(爆)
さわお「そんな事言われると、今晩ベッドでいろいろな無理難題お願いすることになるな。」(笑)
淳「あ、あの時みたいな?」(笑)
さわお「ばっかじゃねえの?」(笑)
かけ合い漫才か〜〜(笑)
●TV『スティッチ!〜いたずらエイリアンの大冒険〜』の話を。
さわお「テーマソングで流れるとき、スティッチたちがバンドやって演奏しているんだが、見た人はわかっていると思うけど・・
ドラムがアロハ着たデブなんだ!頼んでもいないのに!」(爆)
みんなシンちゃん見て大爆笑。
シンちゃん立ち上がり、「ただいまご紹介にあずかりました、アロハ着たデブです。」と自己紹介(笑)
シン「なので沖縄まで行ってアロハシャツを買ってきました。1050円!交通費が高かったけど。」(笑)
そして取り出したのは水色にピンク?の花模様のアロハシャツ。
最初から着ていたピンクのTシャツの上にアロハを着るシンちゃん。
さわお「“Rodeo star mate”実写版、やってもいいか?」
大笑いしながら大きな拍手。
●このあとだったかな?
スタッフさんがほんとにはさみを持って来た。
そしてさわおさんが右腕を差し出し10cmくらい、右袖をチョキチョキとスタッフさんが切っちゃった。
みんなで“もったいなーい”と言いながら見守り、切り終わったら“その袖ほしい!”と催促を(笑)
さわお「こんなのほしいのか!?」
と、言いながら投げてくれた袖は、わたしの数人前の男の子がゲット。ちょっとうらやましい(笑)
●曲の間にペットボトルの水を飲みながら、「ちょうどいい合間だから、喋っていい?」
もちろん!
「昨日16時頃に着いたんだ。それでマッサージと散髪に行こうと思って・・・」
散髪の言葉に笑い声が。
「ん?散髪がおかしい?なんて言うの?」
“カット!”“ヘアカット!”みんな口々に。
「昨日マッサージとカットに行こうと思って・・・って、不自然だろ?(笑)40代が使うには不自然!」(笑)
先に散髪してからマッサージに行きたかったが、混んでいたので先にマッサージに行った。
“奥のほうまで凝ってますねー”と言われながらしてもらったそうだ。
そのあと美容室へ。
そこの美容師さんがなかなかの曲者で・・・ばしっと染めた髪を立ててあごひげ生やして、ブーツはヘビ柄で、使わないはさみをムダに腰にぶらさげて、関西なのに標準語で・・・
15年間同じひとに切ってもらっているから初めてのところは不安で、それで「毛先を1cm切ってください」って言ったのに、肩に落ちてきた髪は3cmあって・・・
それでその美容師さん、やたらさわおさんに喋りかけたそうだ。
「“お仕事帰りですか?”“いえ”って言ったら、“お休みですか”ってまた聞いてきて、それ以上聞かれるのがいやだから“しーん”って。」(笑)
なのにまたいろいろ話しかけられた。“大きなサングラスですね!”とか、“そんな大きなレンズでも度が入れられるんですか?”とか。
そして、帰り際にカードを作るように勧められたので、「いいです、東京なのでもう来ません!」って言ったら、「ご旅行ですか?」ってまた聞かれた。
いい加減にしてくれ、とキレたさわおさん、「いえ、身内に不幸がありまして。」と言ったら、“へー!・・・(へーちゃうわ!)”っていう感じで、そこからは美容師さん無口になったそうだ。
さわお「話しかけられたくないときは、“身内に不幸”って便利だね!」(笑)
不謹慎〜〜〜(笑)
でも、髪の毛の仕上がりはまずまずだったそうで、「その前までがひどかったから!」って。
さわお「そんな美容師に捧げる曲を!・・・ウソウソ(笑)
“さよなら、僕の右袖”」(笑)
“Like A Lovesong(Back To Back) ”
さわお「そこにいるマイフレンド〜♪」
客「これはキミのうた〜♪」
バッチリ決まった!
●メンバー紹介。
淳「なんばHatch 2daysの1日目、いい雰囲気で始まって嬉しいです。最後まで楽しんでいってください。」
Peeちゃん「ツアーに出て・・・今日で2週間家に帰っていません。
疲労で身体はぼろぼろです!ですが、今日のために生きています!」
おお、かっこいい!
シン「・・・みんなきれいにまとめて・・・」
さわお「ネタがないからきれいにまとめてるんだよ!」(笑)
シン「昨日、山中くんが美容室に行っていた頃、僕はパチンコで大負けしてました(笑)
だから、“不幸な身内”とは僕のことかもしれません。」(爆)
シン「(今着ているピンクのTシャツを見て)先日のZepp Osakaで初めてピンクのTシャツを着ました。似合わねえだろうなーと思いながら。
そしたらライブが終わってからスタッフが、“評判良かったですよっ”って・・」
絶妙なタイミングでさわおさんがギターをポロンと鳴らし・・・てしまい、
さわお「ごめん。鳴らすつもりじゃなかったんだ。」
とシンちゃんに平謝り(笑)
“評判良かった”の言葉にブーイングしたようなタイミングだった(笑)
シン「このままピンクを着続けると、ボニーピンクならぬじじいピンク、と言われたり、ピンクのブタ野郎と呼ばれたりしそうなので、もうピンクのシャツを着るのは今日限りにします。」
みんなで“えええーーー!?”と驚く。
さわお「(客を見て)そんな・・・・期待してたか〜?」(笑)
シンちゃんおもむろにピンクのシャツを脱ぎ捨て上半身裸になり、置いていたスーパーの袋から取り出したシャツは・・・・
これまたピンクの『LIFE SIZE LIFE』!(笑)
それをかぽっと着て、「特注です!世界で1枚しかないピンクの『LIFE SIZE LIFE』Tシャツ!」(爆)
さわおさんしばらくシンちゃんを見て笑ってから、「お役目ご苦労様」(笑)
そして自分のTシャツの袖を客に見せて、「これも世界で1枚しかないTシャツ!」(笑)
“流行るかもよ”と声が飛んだら、「流行んねえよ!おかしいだろ!?」(笑)
切り口が気に入らないらしく、「あとできれいにそろえるから」って。
●「あ〜、俺は小さなことが気になるし、
いろんなことにこだわるし、
めんどくさいヤツだから、
ひとに好かれる気がしない。
でも・・・ロックがあるから・・・
キミたち、俺のこと好きだろ?
俺のこと大好きだろ?」
おおっ!ってみんなで拳を上げた。
照れくさいのか、そのあと「こんな感じで女も口説こうと思う。」って。
あたりまえじゃないか!
大好きだからここにいるんだよ。
Zeppのときは、「俺はキミたちのことが大好きで、信じたいんだ!」って言ってくれたよね?
相思相愛だね!
そのあと、自分にこんなにハマるロックがあってよかった!って言われていた。
そして、
「いつ消えるか、いつ消えるかと思っていたピロウズだが、まだ終わる気がしねえな。まだまだ続くから、これからもよろしく頼むよ!」
“LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter)”
この曲の前のMCが、このツアーでは聞き逃せない・・・気がする。
そのあと終盤に向けて加速。汗びっしょりに。
アンコールのあと会場に流れる“LIFE SIZE LIFE”
Zepp Osakaのときに、この曲を覚えてくる宿題をもらったのに、まだ不完全。ごめんなさーい。
●Wアンコール。
さわお「(ギターをチューニングしながら小声で)明日もやるんだからもう帰れよ。」(笑)
「疲れたので、ふわふわ〜とした曲やって、え?これがラストの曲?って思うようなモッサリした曲やってやる。」
えー!?
さわお「それが嫌なら、今帰ってください。」
えー!?
さわお「なら、もう少し遊んでやるか!」
いぇーい!!
そして始まったのはドラムから始まる・・・・・ノーサブだ!!!
うお〜〜〜〜!と地鳴りみたいなみんなの歓声が響いて、今日一番のモッシュが起こった。
平和だった2ブロックめにも。
素晴らしかった。
確かにメンバーはかなり疲労していると感じるのだけど、それを吹っ飛ばして、素晴らしいライブをやってくれたと思う。
最後にさわおさん、「ツアーまわりながら新曲書いてるよ。
歌詞も曲もちゃんとできて形になっているのが今4曲あるんだ。
そのうちの1曲はシングルにしてもいいくらいのできばえになっている。
楽しみにしててくれ。
また新曲持って会いに来るよ。ありがと!」
そう言って去って行った。
「みんな、ロックは好きかい?なら大丈夫だ。」
うん。大丈夫だった。みんなで楽しんだよ。
またまたさわおさんに惚れ直した夜だった。
何回この言葉、言うんだろうね?(笑)