空中ループ acoustic LIVE 『SPRING STRINGS』@京都VOX holl Rooftop(4/18)
京都VOX hollというライブハウスに来たのは初めてだったが、今年で30周年だそうだ。
ビルの5階がライブハウスで、今日はその屋上でのワンマンライブ。
ビルの屋上のライブってどんなだろう。
夜になると周りから苦情が来ないのだろうか。
雨が降ったらライブハウス内でライブをするそうだが、途中から降ってきたら大変だろうな。
ここ数日寒いからそれも心配。
などなど、いろいろ心配なことはあったが、なんと言っても去年のみやこ音楽祭以来の空中ループのライブだ。
今年に入ってから他のライブと重なったり、平日で仕事が終わらなかったりで、4月の今日まで一度も観れなかった。
やっと観れる。嬉しいなあ。
それに、なんと今日、ベースの森くん手作りのカレーが食べられるらしい。
いや、肝心なことを忘れてた!今日のライブは弦楽四重奏との共演だそうだ。
カレーの話はつい最近知ったのだが、ストリングスとの共演がとても楽しみで、早くにチケットを買っていた。
ただ、前日に日帰りで東京に行く予定だったので、その翌日京都まで来る元気があるだろうかと心配だった。
神戸の田舎に住むわが家から京都までは2時間ちょっとかかる。
疲れ果てていたら行くのやめちゃうかも、と思っていたが、なんのことはない当日になってみれば、早くライブが観たい!と元気いっぱいだった。
受付をすませて中に入ると、左手にフロアとドリンクカウンターがあって、受付の横の通路を進むと外階段があった。
階段の踊り場には物販の机の横に、大きなカレーの鍋が置かれていた。いい匂い!
急な階段を登るとそこは屋上。右手壁沿いにギターやドラムなどの楽器がセッティングされ、その両側にスピーカーが立ててあった。
イスはなく、スタンディングライブのようだ。
久しぶりに再会した友人と下手側の最前列に場所を取ってから、もう一度階段を下りてカレーをもらいに行った。
屋上の壁にもたれてカレーを食べた。風が吹いてきたら、学生時代のキャンプを思い出した(笑)
曇り空を見上げて、雨降らなくてよかったな、と思った。
壁の向こうは京都の街。思ったより騒音も気にならない。
定刻を少し過ぎて開演。
空中ループのメンバーが定位置につく。
松井くんはアコースティックギター、和田くんは今日はイスに座ってギターをスタンバイ。
わたしたちの目の前にベースの森くんと左端にドラムのカオリさん。カオリさんの髪型が違う!かわいい!
右側の和田くんの後ろにストリングスの皆さんが登場。
ヴァイオリン二人とヴィオラが女性、チェロが男性。
こんなに近くでストリングスの音を聴くのは初めてだ。
ドキドキしてきた。<セットリスト>
01.may
02.カゲロウ
03.16 night
04.on the planet
05.New Town
06.goodbye moon
07.海鳥
08.Stand Alone
09.チェックアウト(新曲)
10.夕刻ループ
11.光年ループ
12.小さな光
13.ハローグッバイ
14.imago
15.その光
En
01.カゲロウ
1〜4曲めまでと、12曲めからがストリングスとの共演。
空中ループのライブ自体が久しぶりだが、“may”はいつ以来だろう。
弦の音が綺麗に響いて、1曲終わるごとにため息が出る。
お客さんがいっぱいで、階段の上り口あたりが人で詰まってきたので、途中で松井くんが、「もう少ししもて側につめてください。」と言われた。
左側に少し寄ると、スピーカーのまん前になってしまった。
音が大きすぎるとイヤだな、と思ったが、そんな心配は不要だった。
大きすぎず、また屋上で音が分散することもなく、きれいに気持ちよく聴こえる。
某ライブハウスよりよっぽど音がいい。
久しぶりに空中ループのみなさんの演奏する姿を見ることができて、幸せで顔がにやけてしまった。
屋上で、空中ループとストリングスと4月の風。なんて贅沢なのだろう。
“on the planet”が終わって、ストリングスのみなさんは一旦退場。
中盤はメンバーだけでアコースティックライブを。
“海鳥”をアコースティックバージョンにアレンジしてきました、と松井くんが言われた。
そのイントロの和田くんのギターがとってもよかった。
夕暮れの海を飛ぶウミネコの鳴き声みたいだった。
座って膝の上にギターを寝かせて音を出している和田くんの手元が見たかったけど、遠くて見えなかった。残念。
そして“海鳥”のアウトロから、“Stand Alone”のイントロへ。かっこいい!
ひとりで歩く 怖くはないよ
の歌詞が好きだ。
この曲はなぜか神戸のイメージ。なんでかな?
素敵な笑顔でドラムを叩くカオリさんに見惚れた。
新曲の“チェックアウト”初めて聴いたけどテンポが速めの明るい曲だった。
歌詞は覚え切れなかったが、前向きな感じ・・・かな?
森くんのカレーの話。
昨夜0時から3時までずっとかきまぜながら煮込んでいたそうだ。
おかげでじゃがいもとタマネギが溶けて、いい感じだと。
カレーの作り方を松井くんに突っ込まれてちょっとしどろもどろになった森くんに、松井くんが、
「カレーかベースかどっちを選ぶか瀬戸際だから」みたいなことを。
いや、ぜひ両立してください(笑)
あ、でも、ベース>カレーで。
“夕刻ループ”の
いつからだろう 捨てることで前に進んできた
の歌詞にちょっと泣きそうになる。
捨てたいもの、捨てられないもの。捨てずにいると重すぎて前に進めない。
でも、捨てきれずに全部抱えて引きずって歩いてきたわが人生(笑)
“小さな光”から、またストリングスの方たちと一緒に。
弦楽器のチューニングの音が大好きなんです!と松井くんが言われた。
“ハローグッバイ”を、初めてライブで聴いた。
今、この季節のこの場所にぴったりの気がした。
各マイクのところに空中ループのロゴ入りの青いタオルがかけてある。
森くんがそのタオルの紹介を。
森「このライブのために作ったかのように見えますが、実はだいぶ前からあります(笑)
去年の秋くらいかな?」
去年のsleepy.abの2マンのときに初めて見て買ったよ。
森「素敵な色なんで・・・ぜひ物販で見て行ってください。」
松井「僕らのライブで汗をかくのか、って話だけど。」(笑)
今日みたいに寒い日はマフラーに?(笑)
そういえばタオルを買ったときに友人と、汗じゃなくて涙拭きだよね?って話したっけ。
森「カレーもぜひ!見て行ってください・・」(笑)
見るだけ〜?(笑)
アンケートもフライヤーに挟んであるので、カレーの感想とついでにライブの感想も、って言われていた。
“その光”
ホンモノのヴァイオリンはあまりに美しく、ただただ、しんとして聴いた。
アンコール。
お礼を言いつつ「もうやる曲がないので(笑)」と、“カゲロウ”を違うアレンジで。
終演。
最後のほうで松井くんに「一言何か」と言われた和田くんが、「苦情がこなくてよかった。雨も降らなくてよかった。」と言われた。
とても素敵な空間だったけど、ここに至るまで並大抵の苦労じゃなかっただろうな。
でも、おかげでとても素晴らしい時間を過ごせたよ。
わたしは気づかなかったけど、西の空に月がかすんで見えたそうだ。
闇の向こうから射す光、空中ループはそんな光が似合うバンド。
ぼくはその光を持って
また会いにいけたらいいな
“その光”の歌詞そのままに、また光を持って会いに来てくれたんだね。ありがとう。
そして急に決まった?らしい、このライブに、なんとかして行きたいと思うのでした。