星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

COMIN' KOBE 10@ワールド記念ホール/神戸夙川学院大学(5/2)

◆ライブを観たバンド:

セックスマシーン(途中から)
Dirty Old Men(2曲のみ)
サクラメリーメン
UNLIMITS
175R
UNCHAIN
セカイイチ
a flood of circle
ghostnote
RAZORS EDGE(後半のみ)
フーパオーパー(2曲のみ)
LONELY↑D
シリカ
四星球

スタクラの店長、松原さんが総責任者として開催されたGOING KOBEは5年間で一旦終結を迎え、その趣旨を引き継いだのが今年から開催されるCOMIN'KOBE。


そのイベントテーマは、

阪神大震災を風化させず語りついでいき、イベントを通じて神戸を活性化させることを最大のテーマにします。

というもの。


外から見ると、何をいまさら震災のことを、と思われるかもしれないけど、あの大震災を体験した者にとっては永遠に終わりはないのだ。

なのでこのイベントが、GOING KOBEの趣旨を引き継いで行われることがとても嬉しい。

しかも、今年も無料だし。

もちろん、会場を借りる費用だとか運営費はたくさんかかるだろけど、スポンサーとなる企業が協力・協賛してくれている。この不況のご時勢に。

いろいろ問題もあるだろうけど、当日の案内役などをボランティアの若い方たちが行っておられるのもすごいと思う。


最初にこのイベントを立ち上げた松原さんの名前が表から消えたのは寂しいけど、その趣旨をくむためにも1日を思いっきり楽しむのが、わたしたちにできること。

それに絶対松原さん、関わってくれているよね?



・・・それでも、開催がゴールデンウィークに変わったために、行けないかもしれなかった。

なんとか家族にいろいろ根回し?して、来ることができた。




当日は快晴。


開場時間を少し過ぎた頃に会場に着いたら、リストバンド交換の列がとても長く続いていた。

上の写真は陸橋から撮ったもの。

丸い屋根のワールド記念ホール前から伸びた列は、陸橋を上がって反対側の歩道に続き、最後尾は市民広場駅前にあった。

もう少し遅く来たほうが、スムースに交換できたかも、と思いながら列に並んだ。

リストバンドは右手に、と言われ、自分でできずスタッフの方につけてもらった。


あれこれ観たいバンドはたくさんあったが、今日は省エネ走法?で、記念ホールと大学の往復は最小限にすることにした。



なのでまずワールド記念ホールに。

ここには向かい合った大小のふたつのステージがある。KitKat STAGEとAero STAGEだ。





セックスマシーンワールド記念ホールKitKat STAGE)


リストバンド交換に手間取っている間に、ライブはもう始まっていた。

セックスマシーンは地元神戸のインディーズバンド。

「神戸の名門 灘高校生であるVocal 森田 剛史が学園祭バンドとして結成。」と、オフィシャルに書いてあった。
灘高出身ということも、ネタにされていて笑える(笑うとこ・・やね?)


2年前の神戸ホエールで、森田くんのMCだけ聞いたことがあるが、ライブを観るのは初めてだ。

一番デカいステージで、とても気持ちよく演奏されていた。


最後に、また会おうぜ、みたいなことを言われてから、

「1年後なんて許さねえぜ。ライブハウスに来いよ!もしくはバンド、始めろよ!」と言われたのが印象的。



Dirty Old Menワールド記念ホール・Aero STAGE)


トイレに並んでいる間に、半分終わってしまった。

(しかしなんで女子トイレはあんなに混むんだ。オトコになりたい・・・)


ボーカルの声がとても中性的でやさしく心地よい。

もっと聴きたかった。音源ほしいな。(おすすめの曲、教えてください)



サクラメリーメンワールド記念ホールKitKat STAGE)


こちらも神戸出身のバンド。

GOING KOBE時代からずっと出演されているけど、一番大きなステージは初めてでは?

小西くんが、「大きなビジョンに映されて歌うのが夢でした。夢が叶ったよー」と言って、ステージ横にあるビジョンを覗き込んで自分の姿を見ようとしたのが微笑ましかった。


曲について詳しくないのであれだけど、「窓の外は神戸の海だ♪」って歌詞を替えてたのは、“サイハテホーム”?



UNLIMITSワールド記念ホール・Aero STAGE)


ボーカル&ギターとドラムが女性の4ピースバンド。

なんの知識もなくたまたま観たのだけど・・・めっちゃよかった。

途中で抜けようとしたが結局最後まで観た。


女性ボーカルだけど力強くて、メロディも好み。オトコマエのバンドやな〜と思った。

前方でダイブが発生していた。



175Rワールド記念ホールKitKat STAGE)


“空に唄えば”始まりでテンションが上がる。

この頃には広いアリーナが、お客さんでいっぱいだった。

盛り上げ方がうまいな、と思った。



UNCHAINワールド記念ホール・Aero STAGE)


キレがよくてかっこいい!

ライブを観るのは1年ぶりくらいかな?


リリースしたばかりの新しいアルバムから1曲やります、と言われた曲が、おそろしくかっこよかった!要チェックだ。



UNCHAINのライブ中、懐かしい友人に会う。

事情があってか最近あまりライブに行かれていないようだけど・・・元気そうでよかった。

また一緒にライブに行こうね。



記念ホールのアリーナの出口は狭くて身動きが取れなくなるので、友人に別れを告げて、最後の曲の途中で大学に向かった。




神戸夙川学院大学の中庭のようなところにも屋外ステージがあり、飲食ブースがある。

外階段から校舎の2階に上がったところもステージが造られて、それぞれ時間差でライブをやっていた。


遅いお昼ご飯を食べてからアリーナへ。

屋外ステージではNatural Punch Drunkerのライブが始まったところだったし、ストリート(アリーナと校舎の間の通路)ではcanteの二人がライブのために準備中だったので、後ろ髪を引かれる思いでアリーナへ向かった。


少しずつ観たらいいじゃん、って話だけど、意図してそういうことができないわたし。

好きなバンドは最初っから(セッティングから)観たい。5曲前後の短いライブでも、起承転結があると思ってしまって、遅れるのが何よりイヤな性分(←フェスに不向き)


大学のアリーナも、メインステージと向かい合ってサブステージが造られている。

二つのステージがほとんど間を置くことなくライブをやるので、まだ相手側がライブ中なのにチューニングするということになる。

それにやっぱりどうがんばっても普通のホールより音響はイマイチ。それはしかたないこと。



セカイイチの出番を待ってフロアの前のほうにいたら、どんどんお客さんが増えてきた。

斜め後ろのカップルの女性が、「暑い〜、見えない〜、座りたい〜」と彼氏に訴え続けるのでキレそうになり、気づいたら右手がグーの形をしていた。

「後ろに行っちゃだめ?」とかなんとか言う彼女に、「ダメ!」と彼氏が答えたとき、本気で殴りそうになった。

落ち着け、これはお祭りだ。ある意味連れて来られた彼女も被害者かもしれん。





セカイイチ神戸夙川学院大学アリーナ・ESP RED)


「関西出身バンドなのに、COMIN' KOBE初参加ということで、何だか乗り遅れてる感がありますが、そこら辺は関西人特有の図々しさを発揮して我が物顔で楽しもうと思っています。」

とは、パンフレットに書かれていたドラムの響ちゃんの言葉。

いえいえ、来てくれただけで嬉しいよ!


01.New Pop Song Order
02.Jaipur Town
03.あたりまえの空
04.あかり
05.カプセル


最後の“カプセル”でめっちゃ盛り上った。楽しかった!



セカイイチのあと前のお客さんが去っていったので、どんどん前へ。気づいたら真ん中の2列目だった。

向かいのステージのライブ中、フラッドのメンバーも出てきてセッティングを始めた。

あ、今日のサポートは曽根さんだ!大さんのバンド(wash?)も出演してくれていたもんね。




a flood of circle



01.Buffalo Dance
02.泥水のメロディー
03.(新曲?)
04.プシケ
05.月に吠える
06.春の嵐


フロア後方の様子はわからないけど、めっちゃ強い押しがきた。お客さんも多かった?


“Buffalo Dance”

曽根さんの雄たけびを初めて聞いた。



3曲め、知らん曲やーと思ったが、どうやら新曲?

新曲ですともタイトルさえも言わなかったけど。さらっとかっこよく。




 フラッド オブ サークルです。

今日、だけでも覚えて帰ってください!」(笑)


いーのか?それで(笑)





「僕らの楽屋は大学の教室なんですけど、懐かしいですね(笑)

通ってた大学とまったく違った点がひとつだけあって・・・教室から海が見えるんですよね。

オーシャンビュー!(笑)」


「(客を見回して)この大学に通っている方って結構いるのかな・・・あんまいませんね。

(誰か手を上げた模様)あ、いた!(笑)」




“プシケ”でメンバー紹介。

「数あるバンドの中から、
今この瞬間ここで聴いてくれてる
親愛なる皆様!!


俺の大切なメンバーを紹介します!」




「俺たち、ライブするのは大阪が多くて・・・ COMIN' KOBEも初めてで、“お手柔らかに!”って言おうと思ったけど、みんなが楽しそうで、俺も楽しいです!」

の、言葉どおり、佐々木くんはとてもいい笑顔で客を見て、ときにはギターを弾きながらジャンプして、とっても楽しそうだった。



ベースの石井くんが次の大阪でのライブの告知を。

「次、大阪、6/13だっけ?・・」

佐々木くんに助けを求めたが気づかずスルーされて、「多分、6/13に大阪でやります!まあ、自分は行くんで!」(笑)

石井くんだけ来たりして(笑)



ラスト“春の嵐”で盛り上がって。

よかった。でもでも・・・“エレクトリック ストーン”がまた聴けなかった。ワンマンでもやらなかったし。

もしや、岡庭くん脱退後、やってないのではあるまいか?聴きたいなあ。





ghostnote神戸夙川学院大学屋外・KSGU GREEN)


アリーナを出て屋外のステージへ。

いつ以来かわからないくらい久しぶりのghostnote


屋外のステージが似合うなあ。

おおちゃんの顔、見るたびに変わっているようで興味深い。


01.スタート
02.ラブソング
03.7th floor
04.ハッピーエンド
05.I、愛、会い


お客さんもたくさん集まっていた。

途中で友人が声をかけてくれた。それぞれ好きな場所に自分の好きなバンドを観に行って、その動線がどこかで交わるのがおもしろい。




も一度アリーナに戻ると入り口が締め切られていて、次のバンドのためにお客さんが並ばされていた。

スタッフの方に「規制ですか?」と尋ねると、「次のバンドが激しいので、規制をかけさせてもらっています。」と。

へえーーーー。どんなバンドだろう。


興味はあったが、もう一度屋外ステージに戻り、水分&栄養補給しながら次のバンドを観た。



フーパオーパ神戸夙川学院大学屋外・KSGU GREEN)


2曲しか聴けなかったが、好きな感じのメロディ。

女性の声がなかなか素敵だった。




◆RAZORS EDGE(神戸夙川学院大学アリーナ・ESP RED)


結局大学のアリーナに戻って中に入ると、規制がかかっていたバンドのライブ中だった。(途中からは入れた)

どのように激しいかというと・・・3つくらいサークルモッシュが。前方はダイブしていた。


サークルモッシュは苦手なのだが、みんがするならアリかな?絶対やれんけど(笑)

でも、なんていうか・・・いくつものサークルモッシュを見ていると、何かの宗教みたいに異様な雰囲気だった。

まあ、モッシュもダイブも、みんなで拳を上げるのだって外から見たら、異様っちゃあ異様やな(笑)


次のバンドを反対側のステージで待っている客と、サークルモッシュしている客の温度差が凄まじかった。



そうそう、アリーナに入る前にトイレで並んでいたら、別の友人とすれ違った。

このときばかりは行列に感謝(笑)




LONELY↑D神戸夙川学院大学アリーナ・ESP BLACK)


1年くらい前に、スタクラでのtacicaのツアーで観て以来。

神戸出身の3ピースバンドだったのに、いつの間にか上京して、メジャーデビューが決定し、メンバーもひとり増え(サポート?)、ボーカルのカタオカセブンさんのイケメン度が増していた。

スタクラのあの小汚いハコで(失礼)、気さくにサインなんぞいただいちゃったりしたのに。

変わっていくんだなあ。


最後は7/7リリース予定の“ハルアシンメトリー

聴かせる曲なのに、向かいのメインステージでドラムやギターのチューニングする音が聞こえてきて、しかたがないとはいえ興ざめだった。




次のレゴは、アリーナにいたがほとんど聴いていない。

めっちゃ人気やなあ、と思って遠くから眺めていた。


ボーカルのお父さんが来られていたようで、「今日僕のお父さんが来ています。」と言われていた。できたら「オヤジ」って言ってほしかった。(←なんのこだわりやねん)



シリカ神戸夙川学院大学アリーナ・ESP BLACK)


シリカって、以前神戸ホエールで観たことあると思ったのだけど、記憶にあるバンドと全然違っていた。インストじゃなかったっけ?別のバンドと混同してるのかな?


“不確かな証明”という曲がよかった。

あと、「僕はリストカッター♪」みたいな歌詞をさらっと歌っていて、ほほーその歌詞でそのメロディかい!とおもしろかった。




四星球 (スーシンチュウ) 神戸夙川学院大学アリーナ・ESP RED)



去年のGOING KOBEで初めて観たバンド。

一度観たら忘れられないバンドでもある。キャッチフレーズは「泣けるコミックバンド」(笑)



メンバーが登場して1曲目の演奏が始まったが、ボーカルの北島くんがいない。


でもどこかで声が聴こえる・・・?


ステージしもて側の、バスケットリングの上、体育館でよく見られる細い通路の上に、マリリン・モンローに扮した北島くんが(笑)

歌いながらステージに下りて(多分ハシゴを下りた)、金髪のカツラを脱ぎ捨てたらスキンヘッドで。


何曲めかではバスケットボールを持って、「ちょっとどいてね」とフロアに飛び降り、両側にあるバスケットリングを指差し「あれにゴールを決める!」と言いつつ見事に決めて。

「・・・みんな、ライブやめてバスケしようよ!」と言ってメンバーからブーイングされていた。

会場が大学の体育館ならではのネタ(笑)


“Mr.Cosmo”では、宇宙人に扮して登場。そのあとまたまたフロアに降りて、「みんな、僕についてきて!」とフロアを駆け足で回り始めて、それについていくお客さん多数。これもサークルモッシュ?(笑)

いや、モッシュはなくて、「UFO」の「U」を腕で表現しながら回った。

これじゃあ、盆踊りの輪やないか!もうはちゃめちゃ!(笑)



「僕たち徳島のバンドですが・・・その僕たちが(大学アリーナの)トリですよ!?

歴代のトリを見てきても倭ジェロ(08)、セックスマシーン(09)ですよ!」(みんな神戸のバンド)


と感慨深そうだったが、あとで「僕らはトリをとる器じゃないのはわかってる!その器を壊しに来た!」とも。



とにかく笑顔いっぱいのライブだった。

徹底して客を楽しまそうという姿勢に脱帽。





四星球のライブ後、クロークのある記念ホールに戻ったら、中から歓声が聞こえてきてまだライブ中のようだった。

もう一度入ろうかと思ったが四星球で満足したので帰ることにした。



あとで、最後までおられた方に聞いた話。

ガガガSPコザック前田さんの音頭でみんなで松原コールして、松原さんがステージに上がられたそうだ。

たくさんのお客さんの拍手とコールに包まれて、松原さんは涙ぐまれて。


2月まで開催できるか微妙だった。果たして無料フェスを続けるのがいいことなのかもわからない。

など、いろいろ葛藤があったようだ。



でも、話を聞いて安心した。

やっぱりGOING→COMIN'に名前は変わっても、松原さんの涙がなくちゃ。


それに、ノーギャラ、手弁当で駆けつけてくれるバンドさんたちは、おそらく松原さんにお世話になっているから来てくれるんだと思う。打ち上げで(爆)


パンフレットにある、a flood of circleの佐々木くんの言葉がそれを表している。

「ライブでも打ち上げでも炸裂する(し過ぎる)松原先生のバイタリティーに心から敬意を抱きつつ、COMIN' KOBEを新鮮な気持ちで楽しみたいです。呑みたいです。」



松原さんはじめ、スタッフの方々、ボランティアで参加されたみなさん、楽しい時間をありがとうございました。