星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

世界の終わり Heart the eartH Tour@神戸スタークラブ(5/17)

(↑ポケットの中に入れていて、くしゃくしゃになってしまった半券)


出演:世界の終わり / Rickettsia / Rhycol. / モーグリパラシュート / the spring summer

平日の、しかも月曜日のライブが18時開演なんてありえない。


でも、5バンド出演で、世界の終わりのツアーだから出番は最後だろうから、なんとか世界の終わりだけでも観たい。

できたらモーグリパラシュートも観れたらいいな。



世界の終わりのスケジュールを見ると、対バンツアーのあと14日が名古屋ワンマン、16日が大阪ワンマン。

普通ならここで折り返して関東に戻るバンドが多いところ、月曜日とはいえ神戸に寄ってくれるのが嬉しい。

しかも、スタクラ。


体調にやや不安を覚えながらも、なんとかして世界の終わりのライブを観たい!という一心で、20時過ぎにスタクラへ。







着いたら3番目のバンドの最後の曲だった。

ボーカルの方の声がなかなか素敵だった。

モーグリパラシュートは2番目だったらしくて間に合わず。ああザンネン!


月曜日だというのにお客さんはいっぱいだった。最初は最後方にいたが、ひとつのバンドが終わるたびにじわじわ前へ。




the spring summer

大阪発の4ピースのバンド。

粋のいいライブだった。


前の3バンドはじっくり歌を聴かすバンドだったので、いいなあ、と観ていたそうだ。


「最後の曲です。」

とボーカルの方が言われたら、フロア後方上にあるPA席から、

「ええぞー!」

というヤジが飛んで、

「そんなに言わなくても・・」

と凹んでおられた。


M店長の愛のムチ?(笑)

こんな光景を見るのもあとわずかだ。(寂し・・)




世界の終わり


セットチェンジでステージ上の楽器が入れ替わり、ステージしもてからギター2台、かみてにキーボード、ふつうならドラムの鎮座する後方にDJのセットが運ばれた。

そして、DJ LOVEさんがセッティングを開始。アー写のまんまのピエロのマスク(?)で。

やっぱりあのまんまでステージに立つんや。とあたりまえのことに驚き、身体の大きなひとだなあ、と思った。


ボーカル&ギターの深瀬くんはマスクをしてギターのチューニングを。

ベースもドラムもないバンドって、初めて観る。

わくわくしてきた。



やがて客電が落ち、流れていた音楽が消えて、SEが・・・と思ったら無音。


キーボードの藤崎さんがひとりで登場。

キーボードの前に座られて・・静かなメロディを弾かれた。


ピアノの音が流れる中、DJ LOVEさんが、ギターの中島くんが、最後に深瀬くんが登場。

大きな拍手で迎えた。<セットリスト>


01.青い太陽
02.虹色の戦争
03.世界平和
04.天使と悪魔(新曲)
05.幻の命


En
01.インスタントラジオ




1曲目、“青い太陽”


 Our sun exists indepemdently of all stars,
 and the only star that can not exist at night.
 It's the light that emitted



うわっ!!


歌いだしの深瀬くんの声に鳥肌が立った。

何度も何度もCDで聴いているのに、ナマで聴く彼の声は別モノ。

あの声は反則でしょ。



テンポのよい、一見(一聞?)すると明るくポップな曲のようでいて、そのメッセージは哀しく翳りがある。


でも、リズムに合わせてステージ後ろの少し高くなったところにいるLOVEさんが、身体を弾ませときには右手を挙げて踊っている姿に、わたしもいつの間にか踊っていた。


曲が終わって音の余韻が残っている間、4人とも上を見上げていた。

天井の上にある青い太陽を見上げるように。




“虹色の戦争”



 生物達の虹色の戦争
 貴方が殺した命の歌が僕の頭に響く



LOVEさんに同調して身体を揺らしながら、深瀬くんの言葉が心に刺さる。


ああそうか。

哀しいから踊るんだ。


泣きながら笑うんだ。




間奏では中島くんがステージとフロアの間にある少し高くなったお立ち台のようなところに上って、客の顔を見ながら演奏。




“世界平和”



かっこいい・・・・・口がカラカラになった。


この曲は最後に、深瀬くんと中島くんが同時にこうつぶやく。


「神様、人類を滅ぼしてください」「神様、私たちの世界に平和を」




相反する気持ち。


相反するもの。



生と死。

戦争と平和

静と動。

好きと嫌い。

暗闇と光。

憎しみと愛。

絶望と希望。




それらは、右と左にあって対立するものではなく、


「みんなキミの中にあるんだよ」


そう深瀬くんに言われた気がした。





深瀬「神戸は・・・初めてで・・・(中島くんを見て)修学旅行とかで来たことあった?」


中島「修学旅行?・・・倉敷とか?」(笑)


深瀬「倉敷は神戸じゃないよね?えっと・・・」


客“岡山!”(笑)



中島くんは東京生まれ東京育ちで、今まで長期間東京を離れたことがないそうだ。

今回のツアーで5月初めに東京を出て、かれこれ2週間あまり。やっと明日東京に帰れる、安心という気持ちとは別にフクザツな気持ちがある、と。


中島「だから今日は、ファイナルみたいな気持ちです!」


そして、「ここ、おもしろいんだよ!(お立ち台を指差して)ここに乗ったりして!」


深瀬「乗ってたよね!」(笑)



新曲やります、と“天使と悪魔”を。



深瀬くんはギターを置いて、ハンドマイクを持ってお立ち台に上って歌を。


意外な光景。(に感じた)



次が最後の曲です、と深瀬くんが言ったとき、本気で「えーーーーーっ!?」と言ってしまった。



“幻の命”



この曲を初めて聴いた時の衝撃を今でも覚えている。


意味はまことしやかにいろいろ噂されているけど、そんな話が出るくらい想像をかき立てられるっていうことかな?




アンコールで“インスタントラジオ”


楽しいのか楽しくないんだかわからない曲。


このアンバランスさが魅力かな?




終演。


まわりにいたひとたちの多くが、「楽しかったー」と笑顔で言っていた。



楽しかったのは間違いない。



この続きを見てみたくなる。

世界の終わりは終わらない。


そして次の関西でのライブを購入。


無限地獄やなあ。


いや、夢幻地獄かな?