RUSH BALL ☆R@大阪城音楽堂(5/22)
(ちょっとピンボケだけど、噴水の向こうに大阪城が見える)
出演:(出演順)
S.R.S / [Champagne] / 黒猫チェルシー / Galileo Galilei / The Mirraz /
THE NOVEMBERS / sleepy.ab
出演者の発表を見て、好きなバンド・気になるバンドがたくさんで、いったいどこで休憩しようか、と思った。贅沢な悩みだ。
これ以上好きなバンドを増やさないためには、フェスやイベントに行かなきゃいいのに。
天気予報は「晴れ、夕方から雨」
朝は快晴で汗ばむ陽気。昼頃から雲が多くなってきたが、なんとか持ちそう。
日除けの帽子と、傘と合羽を持ったので、思ったより大荷物になってしまった。
開場12:30、開演13:30。野外なので音止めが早くて19:00。
5時間半のライブ中、集中して観れるだろうか。体調に不安を残しながら大阪城公園へ。
開場。
現地で落ち合ったKさんに導かれて、遠征してきたTちゃんと最前列の真ん中、やや左寄りへ。ステージがめっちゃ近い。
ここまで来たら、体調がうんぬん言ってる場合じゃない、せっかくのベストポジションを楽しもう。
体調が・・・なんて言いながら、着いたらビールを飲む気満々だったのに、場内はアルコール禁止だった・・・
誤算だ〜〜(服部緑地の音楽堂と同じようなつもりでいた)
途中で出入りできるので、セットチェンジの間に外に出て飲むしかない。うん、そうしよう。
開演前にDJさん?らしき方が現れて前説を。
タイムテーブルは発表されていないので、どの順で出てくるかは器材やマイクの配置を見ながら予想するしかない。
ま、そういうのも楽しいかも。
◆S.R.S
初見。
メンバー見たとたん、Kさんと声を揃えて「若い!」と言ってしまった。
北九州在住の平成生まれのバンドらしい。(メンバーのブログによると、上京されるそうだが)
4年前の高校生バンドコンテストでグランプリを獲得。
デビューシングル“Sometimes”は、映画「重力ピエロ」の主題歌に抜擢されたそうだ。(オフィシャルHPより)
かっちりとした演奏で、ボーカルの方の声も優しく爽やか、とても気持ちよく聴けた。
チューニング中、ギターの子のストラップのねじれをスタッフさんが直してあげていて、お父さんみたいだった。
ステージ運びは落ち着いていて危なげない感じ。
それでも、ライブが終わってかみての楽屋方向に去っていくとき、メンバーとスタッフさんが「よっしゃー!」っていう感じで笑顔でハイタッチされていて、初々しかった。
ちなみに「S.R.S」は、「Sleeping Ray Sheep」の略だそうです。
◆[Champagne](シャンペイン)
初見。
Kさんお勧めのバンド。彼女もライブを観るのは初めてとか。
勧められたときCDを試聴してみたが、ほとんど英詞だったので買うのをやめたという(どんだけ英語がキライやねん)
フロント3人イケメン+野生児なドラム(笑)
ドラムのセッティングが変わっていておもしろい。
左上のかなり高いところにシンバルが1個セットされている。あれ、届くんかな?(届いてました)
チューニング中から曲を演奏しながら「おおさかー!」とお客さんを盛り上げて、いい雰囲気を作っていた。
びっくりしたのはベースの磯部くん。
オトコマエなだけでなく(おい)、高速の指弾き!めっちゃ凄い!!
ベースを弾くかっこいい姿にやられました(笑)
そしてボーカル&ギターの川上くんの英語がとってもきれいで、歌詞はわからないなりに伝わってくるものがあった。
全部英詞だと思ったら、日本語の歌詞も混ざっていた。ふたつの言語が違和感なく共存していた。
やっぱライブを観ないとだめだなー、と思った。今日一番の収穫かも。
セットチェンジの間にKさんと外に出て、缶ビールを1本飲んだ。
今観た[Champagne]の話や、好きなベーシストの話でしばし盛り上がった。
チューニング中のギターの音が聴こえてきて、「あれ、黒猫みたい。」
会場にいるTちゃんからも、「大知くんいないからわかんないけど、次、黒猫みたい。」とメールが。
慌ててビールを飲み干し再入場。
01.
02.ノーニューヨーカー
03.ショートパンツ
04.
05.ベリーゲリーギャング(新曲)
06.嘘とドイツ兵
07.嫌んなった(憂歌団カバー)
(むむむ、タイトルがわからん。情報求む)
大知くん、素肌に学ラン、じゃなくて、今日は真っ赤なTシャツ+学ラン。
ベース宮田くんは、トランクスみたいなショートパンツ。なぜだ、なぜその衣装!?(笑)
ドラムの岡本くんが大知くんに、「今日なんで赤いTシャツ?」とつっこんだら、
大知「70年代のヤンキーみたいにしてみました!」(笑)
本当はダブダブパンツをはきたかったけど、なかったので下はスリムなジーンズです、と。
惜しいことにマイクの調整がいまいちだったのか、ボーカル大知くんの声がはっきり聞き取れない。うーん、悔しい。
4曲めだったか、澤くんが激しくギターを弾いていたところトラブル発生、コードが抜けたりからまったりして曲の中盤をギターなしで。
歌い終わって大知くん、「ボーカルを目立たせてくれたんだね。」と、ナイスフォロー。
セッティングし直した澤くん、「すみませんでした!」と直立不動で。
いちいちかわいいと思ってしまうわたし(笑)
そういや黒猫も全員平成生まれだ。
ところで「色即ぜねれいしょん」に出演した大知くん、第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しちゃったんですね! そしてメジャー移籍を発表・・・
がんばれ黒猫チェルシー!
でも、たまには神戸に帰ってきてね。
初見。
今日の最年少バンド。
登場するなりあちこちで黄色い歓声が上がり、ちょっとひいた。
バンドには罪はないけど、初見でそれはわたしにしたらマイナスポイント。申し訳ないけど。
いや別に、「うお〜!」とかは盛り上がっていいんだけど、空気を読まない(読めない)、タイミングの悪い「きゃー!」はねえ・・・
まあ、オバチャンのたわごとと思ってスルーしてください。
でも、ライブはちゃんと観ますよー
2007年北海道・稚内にて結成。
ボーカル&ギターとドラムは兄弟らしい。
10代限定夏フェス、『第1回閃光ライオット』でグランプリを取りはったんですね。
ふーむ、人気があるはずや。
同じ北海道出身ということで、sleepy.abのことが好きらしい。
じゃあ許そう!(←何をだ)
なんだかんだ言ってもこれからが楽しみなバンド。
しっかりロック道を進んでください。
◆The Mirraz (ミイラズ)
初見。
セットチェンジで出てきた畠山さんは、サイケデリックなつなぎ姿。似合ってる。
ライブ前もライブ中もずっとビールを飲んでいた。うらやましかった。
前のバンドがあまりに若すぎたので、おっさ・・もとい、ベテランのバンドに見えたけど、今年結成5年目なんですね。
ギターとベースの方はサポートとか。
最初っからファンのテンションが高かったけど、それもそのはず、疾走感のある思わず踊りたくなる曲ばかり。
歌詞もおもしろくて独創的。
the telephonesの出囃子で登場。
そして、
「the telephonesです。今日はThe Mirrazのカバーをします。」(爆)
「今日は、7時間かけてやってきました。
30分のライブをありがとう!」(笑)
「いーんだよ、疲れてるから30分で(笑)
・・・・もっとやりてえよ!」
「(客のほうを見渡し)イスがあってかわいそうだね。
イスに乗っちゃえば?スタッフに怒られるから!」(笑)
畠山さんは絶対ドSだよね?初めてでこんなこと言うのもなんだけど(笑)
こりゃもう、絶対ハコで観たいバンド。
いつかチャンスを掴めるかな?
ミイラズが終わったらKさんが「も1回ビール飲んでくる!」と外に飛んで行かれた。
確かにビールが飲みたくなるライブだった。
わたしは残る2バンド、どちらにしてもセッティングから見たかったので、自販機で買ったお茶でがまんした。
Kさんの隣に、高校生らしき男の子3人組がいたのだが、ふと見るとそのうちの二人が参考書を開いて読んでいた。
そういえば今試験中?(前?)
ひとりの男の子は少し眠そう。
3人ともどのバンドもいい感じで楽しんでいる様子だった。
どうしても、このイベントには来たかったんだね。わかるわかる。
やがて、ステージでTHE NOVEMBERSのメンバーがセッティングを始めた。
◆THE NOVEMBERS(ノベンバーズ)
小林くんの髪の色とスタイルが変わっていた。
金色から明るい茶色に、パーマふわふわから自然なストレートに。
どういう心境の変化だろう。
それを考えただけでドキドキしてしまい、ひそかにきゃあきゃあ言っているわたしに、ビール飲んで戻ってきたKさんの冷ややかな視線が・・・いや、どうもすんません。
初めてTHE NOVEMBERSを見たKさんが、「ちょっと!フロント3人、何?ビジュアル系じゃん!」
へ?気づかなかった・・・
ギターのチューニングを始めた小林くん、やがてマイクテストを。
小林「あー、あー!(客席最前列に視線をやって)何読んでるのー?参考書?がんばってね!」
え?えええっ!?
3人の男の子、すぐには気づかずキョロキョロしていたので、Kさんが隣の男の子をつついて教えた。
小林くん、めっちゃいい笑顔でその子たちを見ている。
小林くんが笑った!!(何)
わたしも参考書を読んでたらよかった!(←あほな)
男の子たち、照れくさそうに、嬉しそうに笑いあっていた。
小林くんがお客さんにからむの、初めて見た!(感動)
あの小林くんの笑顔は、ちょっと忘れられんかも・・・
01.Misstopia
02.pilica
03.she lab luck
04.dysphoria
05.こわれる
06.白痴
初めて小林くんを最前で見ていて、いまさらながらに気づいたことがある。
それは、小林くんの眼の表情の変化だ。
“Misstopia”と“pilica”のときは、キラキラした大きな眼はまるで静かな湖のように深く澄んでいた。
それが、“she lab luck”のときから豹変し・・・
曲の持つ狂気に取り付かれたのか、どんどんライブに入り込んでいっているせいなのかわからないけど、恐ろしいくらいに凶暴な眼になる。
もう何度もライブを観ているのに、「怖い」と思った。
「怖い」けど、逃げたくなる怖さじゃなくて、もっともっと近づきたくなる怖さ。食われたっていい。
特に今日の小林くんのキレっぷりはすさまじかった。
中盤からへたり込んでギター弾くわ、寝転がって叫ぶわ・・・
そのくせ、MCになるとすっと憑き物が落ちたかのような静かな表情になる。
息も切れていない。
「雨、降りそうですね。
降ったら僕らのせいだから、気にしないで楽しんでください。」(笑)
「いい夜を。」
と言いながらすっと左手をあげる。
このときの左手が好きだ。
「ここは・・・さっきから鳥の声が・・ 心に ・・・楽しんでください!」(笑)
脈略のない言葉に、みんながどっと笑った。
Kさんに、「MCぐだぐだ?」って囁かれた。
確かに・・でも、今のは言いたいことを言わずにやめた気がした。
もしかしたら小林くんは、ライブをやめてこの場所で鳥の声を聞いていたいんじゃないかな。
そんな気がした。
ところでこの前のワンマンで、「“she lab luck”は僕的に大阪の曲」と言われていたが、その訳を知りたいな。
“dysphoria”
5・6曲で終わってしまう短いイベントで、この曲をやってくれるのは嬉しい。
このとき、小林くんもギターのケンゴさんも、かなりの暴れっぷりだった。
“こわれる”
この曲のあと演奏しながら、珍しくMCを。(でも前半なんて言ったか忘れた)
「・・・ノベンバーズでした!」
そして“白痴”へ。
ああああ!
やっぱり“こわれる”から“白痴”の流れが最高!
歪んだギターの音にゾクゾクした。
それは知らないってさ!
のへんから歌詞が飛び・・・って言うより意識が飛んだ感じで、空を見上げてなにやら叫ぶ小林くん。
そのあとなんとか歌に戻ったが、ギターをぶん回し(ストラップがあるのに飛んでくるかと思った)、床に寝転がり、もう一度ギターをぶん回したら自分のマイクが落下。
うわっ!
CDと違ってライブの“白痴”はめっちゃ長い。
スタッフが慌てて出てきてマイクを直した。
その前にベースの高松くんのマイクをスタンドから外して右手で持って、左手で今セットし直したマイクを外して、両手に持ったマイクを高く掲げて。
左手のマイクを投げ捨て、高松くんのマイクを自分のスタンドにセットして叫ぶ小林くん。
そのあとステージの前ギリギリまで出てきて、両手を上げて仁王立ち。
目の前だったので思わず右手を挙げたら、一瞬小林くんと眼が合った。
もう嬉しいとか思えないくらい迫力のあるキレッぷり。
頭のうえで小林くんの叫び声が聴こえてきた。
「おおさかーーーーっ!!」
叫び声に混じってそんな声が。
いや・・・よくアーティストがそんなふうに叫ぶが、小林くんが叫ぶのを初めて聴いたのでびっくり。
フェスとかではよくあるのかな?
眼は完全にいっちゃってたけど。
ま、何がどう起こっても、感動するし好きだけど。
(これを一般に、“惚れた弱み”という)←違?
最後は小林くんとケンゴさんが、ドラムの吉木くんのほうを向いて大ジャンプ。
着地した小林くん、ギターのヘッドでシンバルを殴るように叩いてエンディング。
終わってから自分の手のひらを見ると、汗びっしょりだった。
大きく深呼吸。
あとで小林くんのブログを読み返すと、数日前の日記にこう書かれていた。
「放っておかれたリカちゃん人形になりきり、髪の傷んだ部分を切る」のが、最善の処置のように思われたので、いますぐ実行しようと思う。
http://the-novembers.com/weblog/1701/
ふむ、あれは放っておかれたリカちゃん人形だったのか。
了解。
◆sleepy.ab(スリーピー)
01.メロディ
02.なんとなく
03.君と背景(新曲)
04.flee
05.ねむろ
トリはスリーピー。
日没直前。曇り空だから夕焼けはないけど。
やっぱりスリーピーは夜が似合う。
山内くんのまん前だったが、デカいスピーカーが邪魔して肝心のエフェクターが見えない。
Kさんはスリーピーも初めて観るそうだ。
マイクテスト中に成山くんが歌った“夢の花”を聴いて、「この声、ぞくっとする!」と。
久しぶりに“メロディ”から。
もう、しっくり自分の身体の一部のよう(笑)
“なんとなく”
この曲のときだったっけ?
成山くんが「こんばんは。札幌から来たスリーピーです。」
と言ってイントロの出だしをギターで1音弾いたら・・・音が間違っていたみたいで、
「こんばんは。札幌から来たスリーピーです。」
からやり直して、みんなウケていた。
なんとなく悲しくて
なんとなく楽しくて
なんとなく生きている
自由のせいにして
後半のこの部分で成山くんの声にエコーがかかって、いつもとても綺麗に響くのだけど、今日は野外なのでいつも以上に遠くまで響いて、空に届きそうだった。
そして、そのあとの山内くんのギターがハモンドオルガンのような音。
空に届いた成山くんの声に呼応して、空から音が降ってくるようだった。
“君と背景”
成山「『朝から聴けるスリーピー』というフレーズがついている曲です。」(笑)
いつのまにキャッチフレーズが?(笑)
田中くんが、6月から始まるアコースティックライブの紹介を。
田中「アコースティックのときはsleepy.acと表記します。
でも、それを読んで『間違ってますよ!』って言われることもあって・・」(笑)
成山「苦情が来ちゃったりするんだよね。」(笑)
それで、どっちにしても読まないんだよね?(笑)
“flee”
リズム隊、かっこいい!
ベーシスト好きなKさんが、田中くんのベースを気に入ってくれたみたいで嬉しい。
“ねむろ”
成山「最後はしっとりと“ねむろ”という曲を。」
そんなふうに成山くんが表現するのは珍しいな。
あっという間の5曲。
アンコールの手拍子をしかけたら、最初に出てこられたDJさんが締めに出てこられた。
時計を見ると19時ちょうど。
スリーピー、すごくない?ぴったりに終わった。
8月29日のRUSH BALL 2010の、オープニングアクトにスリーピーが発表されていた。
メインステージでライブできるんだよね?
ほんとに朝からスリーピーだ。
前の日から大阪に入ってなくちゃいけないよね?
だったら前日、大阪か神戸でライブやって行きませんか?
5曲じゃもの足りないので、熱烈勧誘!(笑)