OTODAMA音泉魂〜ヤングライオン編〜@大阪城音楽堂(6/13)
出演:a flood of circle / EG / 嘘つきバービー / キノコホテル / ザ・ビートモーターズ / 四星球 / D.W.ニコルズ / 竹内電気 / LOVE LOVE LOVE
最近の天気予報はよく当たるらしく、前日は見事な晴れっぷりだったのに、この日は朝から雨。
あとで知ったが、中国、四国、近畿、東海、北陸の各地方が梅雨入りしたらしい。
どんどん雨足が強くなる中、大阪城音楽堂の最寄り駅・森之宮に着いて、用意してきた上下の合羽を着こんで会場へ。
開場から開演までが30分。雨の中で長く感じた。
ライオンキングのかぶりものをした清水音泉の方が登場。
「こんにちは、清水ライオンです。」(笑)
「注意事項は・・・特にありません。」
なんかおもしろかったです。
雨が降り続く中、開演。
◆壱番風呂:竹内電気
雨が本気で降り始めてうんざりしてきたころ、流れてきた山下達郎の曲。
髪を後ろでしばった斉藤さん登場。満面の笑顔で踊りながら。
後ろを向いて髪をほどき、決めのポーズ。
大笑いと大きな拍手。さすが斉藤さん。
トップバッターにぴったりの、明るくて温かい曲。みんな笑顔で身体を揺らして。
●山下「“ヤングライオン編”。僕らはどう見てもライオンには見えないですよね。ひとり妖怪はいるけど。」(笑)
みんなの視線が斉藤さんに集中。
「は〜い」という感じでかわいく手を降る斉藤さん。
たったそれだけのことなのに、おかしくてしばし雨を忘れた。
いい一日になりそう、そう思った。
◆弐番風呂:EG
エレキギターで弾き語り。意外と珍しいかも。
自称雨男とかで謝っておられた。
声とギターと雨の音。水の中で聴いている感じで素敵だった。
子供への愛を歌った曲と、ラストの曲が素敵だった。
◆参番風呂:四星球
セッティング中、ボーカルの北島くんが何度も小道具を運んでステージと楽屋を往復されていたのだが、その格好がおもしろい。
最初は上半身裸で白いふんどし風パンツ姿。
次はスクール水着着てビート板を持って。
それからモンロー風の白いノースリーブのワンピース。(COMIN' KOBEで着ていたやつ)
そしてチャイナ服に変なカツラをかぶって。
現れるたびに爆笑。サービス精神旺盛だなー。
開演して他のメンバーがイントロを演奏する中、客席しもてにある高い壁に上って登場。ライオンのかぶりもので(笑)
結構高いところだったので、どうやって降りるんだろうと見ていたら、スタッフの方が脚立を持ってこられてまた爆笑。
こわごわ降りてステージに上がった北島くん、
「大阪城に、コミックバンドが来ましたよ〜〜〜!!」
「雨なんか忘れさせてあげるから。」
ステージの端から端、ときに客席に降りて空いてる椅子に登ってフラフープをまわしたり、客席の椅子をひとつステージに持って上がってそれに前後逆さに座って歌ったり。
客と掛け合いで、
北島「きっかわ〜」
客「ほてい!」
とコールさせるかと思えば途中で「よっかわ〜」
へ?ととまどっていると、
「9月4日、よっかはOTODAMA!
だから、“よっかは〜”と言えば“空けてるよ!”」(爆)
主催の清水音泉さんにアピール!
そして「ミステリーサークルを作るよー、ついてきて!」と客席の通路を“ Mr,Cosmo”を歌いながら踊りながら進んで、大きな円を作った。
飽きるヒマを与えず雨降りも気にならないくらいの楽しいパフォーマンス。
最後に、「雨だって笑えるんだよー!」と言われたときにはぐっと来た。
今回、初めてまじまじと近くで北島くんを見たけど、めっちゃ男前やん!
背が高くてスタイルもいいし、びっくりした(笑)
◆四番風呂:LOVE LOVE LOVE
01.Far-Far
02.(新曲)
03.こんな気持ちは
04.カナカナ
05.プラネタリウム
06.レイニーデイ
めっちゃ久しぶりのLOVE LOVE LOVE。
寺井くん、色白やなーと思いながら、優しい声に聴き惚れた。
君に逢える日はいつも雨降り
雨に濡れながら聴く“レイニーデイ”
とてもよかった。
着流し姿で登場。
前半はトイレに並んでいて観れず。
退場前の「お〜い」「お茶!」(←こう書くと意味不明)
期待していなかったが(失礼!)、おもしろくて大笑いした。
◆伍番風呂:D.W.ニコルズ
01.チャールストンのグッドライフ
02.B.D.K.
03.波待ちサーファー
04.太陽
05.サマーレイン
06.春風
(オフィシャルブログより)
初見。
いろんなひとから「いいよ!」って聞いて、楽しみにしていた。
リズム隊が女性の4ピースバンド。
ボーカルのわたなべくんの声が素敵。
強い雨の中でのライブだったけど、雨のあとの虹みたいなバンドだった。
“チャールストンのグッドライフ”“太陽”“春風”が特によかった。
◆六番風呂:嘘つきバービー
初見。
フードテントでカレーを食べてから席に戻ったとき、まだ照明も点いておらずリハーサルかと思ったら1曲目だった。
ベース&ボーカルの岩下さん、「ペースメーカーが濡れて、感電したらあかんから…」って合羽を着たまま歌っておられた。
あとでオフィシャルを見て知ったが、この春から岩下さんが体調を崩されて入院。6月から活動再開されたとか。
岩下さんの歌っているときの表情や動きがおもしろく、何かに魔法、または呪いをかけているようだった。(呪術師?)
全体にうさんくさい雰囲気が好みです。
あ、これ、褒め言葉ね(笑)
嘘つきバービーのライブ途中、初めて雨が上がって、
「ほら、僕らがライブしたら雨がやむでしょ?」と。
珍しい晴れバンド?
でもそれも2曲分しか続かず、岩下さん、雨を指差して「雨!雨!」と怒ってはりました(笑)
ねこ、、、にゃん、、、ねこ、、、にゃん♪
とか、好きです(笑)
◆七番風呂:キノコホテル
初見。
女性4人のバンド。
昔懐かしいグループ・サウンズ風の衣装、60年代のロックンロールというか、それに昭和歌謡のエッセンスをかけたような、不思議な世界観を持つバンドだった。
キノコホテル支配人であり創業者のマリアンヌ東雲さんは、完全にドS、王女様気質で、気づいたら最前付近には今までどこにいたの?と思うような男性ファンが集まっていた。
東雲さんいわく、「みなさんが肺炎になっちゃいけないから、20分くらい巻いてるでしょ?その20分、長く演奏やっちゃおうかしら。」
そう言いつつ、きちんと時間内に終わっていた。
音もビジュアルもおもしろかったが、途中でサイン入りコン○ームや、ポケットの中から取り出した下着を客に投げていたのにはちょっと引いた(笑)
◆八番風呂:ザ・ビートモーターズ
これまた初見。
なぜかドラムとベースの方のシャツがずぶ濡れ。
ボーカルの秋葉さんも登場するなり雨に濡れたステージ前方でスライディングしてびしゃびしゃになり、「ほら、キミと僕、一緒」というように客と自分を交互に指差しておられた。熱いひとだ(笑)
秋葉さんの歌っているときの雰囲気が、ちょっとエレカシの宮本さんに似ている、と思った。
ザ・ビートモーターズは4人とも雨男だそうで、お客さんに謝っておられた。
かっこいいロックだった。機会があったらまた観てみよう。
◆九番風呂:a flood of circle
- session-
01.泥水のメロディー
02.Thunderbolt
03.Buffalo Dance
04.(多分新曲)
05.Human License(新曲)
06.プシケ
07.春の嵐
待ちに待ったフラッド!
完全武装のはずの合羽は染みて身体が冷え、靴の中まで濡れて足が重く、手のひらが老人のようにしわしわになっちゃっていたけど、テンションが上がり最前列へ。
前詰めしたい気持ちを抑えて、カメラマンさんが通れるようにきちんとロープの後ろでスタンバイ。
同じように待っていたひとたちがたくさんおられて、ステージの端から端まで5列くらいに並んで開演を待った。
セッティングが終わるとスタッフさんが「時間があるので何か曲やっていいですよ」とメンバーに声をかけられた。
佐々木くん「“博士”やろうか?」と。
“博士の異常な愛情”をチェックしながら演奏。
リハとは言え好きな曲なので身体を揺らした。
開演。
イベント後半は時間短縮のためか、ほとんどのバンドがセッティング後ステージから降りずにそのまま開演。
今日のサポートギターは曽根さん。
少しずつMCを挟みながら演奏。やっぱりフラッドの音、好きだわ〜
9/4のOTODAMAへの出演が決まったことや、次7月にGSGPのイベントでシャングリラでライブすることなどを紹介。
それからフラッドも雨バンドらしくて「責任感じてます。」と。
このころからやっと雨が上がった。
新曲の“Human License”がめっちゃよくて、みんなで大盛り上がり。
“プシケ”のメンバー紹介では、
「雨の中、最後まで残ってくれた親愛なる皆様に、俺の大事なメンバーを紹介します!」
だったかな?
ひとりずつ紹介して、最後に自分の名前を言って、「ア フラッド オブ サークル!」って力をこめて言うところがかっこよくて好きだ!
ラストは“春の嵐”
静かな出だしから、徐々に盛り上がってわーっと終わった。楽しかった!
でも、今日も“エレクトリック ストーン”が聴けなかったな。シャングリラで聴けたらいいな。
約7時間、雨に打たれ続けたけど、とても楽しいイベントだった。
開演時からステージ上も半分以上が濡れて、器材の調整も大変だっただろうに、どのバンドも素晴らしいライブを見せてくれた。
悪天候のためかお客さんはやや少なめだったが、最後まで楽しんだひとも多かったはず。
四星球の北島くんの言葉、
「雨だって笑えるんだよー!」
いろんな意味で忘れない。