弱気なサディスト vs 強気なマゾヒスト 神戸編@神戸スタークラブ(8/23)
出演:OKAMOTO'S / 黒猫チェルシー
OKAMOTO'Sと黒猫チェルシーの対バン。
個人的に2月のファンダンゴのリベンジ。
そのときは3バンドの対バンで、もうひとつのアーティストのファンのライブ中の態度にシラケて、せっかくいいライブだったのに、楽しめなかった。
今日は2マンなので、いっぱい曲も聴けるだろうし、この前の分を取り返すつもりで楽しもう。
月曜日ということで仕事が終わらない可能性もあったが、神戸なので絶対黒猫チェルシーが後ろだろうと勝手に決めた。
ライブも観たいが、先日の青森のフェスで、おそらくいやな思いをしただろう黒猫さんたちが少し心配で、たとえ仕事が終わらなくて半分しか観られなかったとしても、黒猫だけでも観たかった。
結果・・・・・めっちゃ楽しかった!
ステージの上の人間と、フロアにいる人間が、同じ方向を向いているのってなんて楽しいんだろう、と思った。
開演に間に合って中に入ると、さすが黒猫の地元、メンバーのご親族と思われる方や、もしかしたら高校のときの先生か?という感じの方が数人来られていた。
そのうちのひとり、メンバーのお父さんのような年代の方と目が合ったとき、「なんや?このおばさんは。」という目で見られた(気がする)
まあ、もう慣れたけど。
開演。
◆OKAMOTO'S
最初はかみての後方にいた。
OKAMOTO'Sが登場して、はっと気づく。ここだとハマちゃんのベースが見えへん!
踊りながら少しずつしもて前方へ。
ベースとドラムが見えるところまで行くと、そこには友人Nさんがいた(笑)
OKAMOTO'Sは初神戸だったらしい。
「お待たせしました〜!」って。
まっさきに「おーーー!」って手を上げてしまったわ(汗)
ボーカルさんがこのツアーのタイトルについて、
「弱気なサディスト vs 強気なマゾヒスト、どっちがどっちなんだ?と思ったりもするけど、
僕らバンド対キミたちのことかもしれないよ。」
と言われて、会場から「ほお〜」と感心する声があがっていた。
ほとんど全曲、みんな凄いテンションで踊っていたけど、わたしはベースに釘付け。
ボーカルさんはオトコマエだし、みんなかっこいいんだけど、個人的には少しテンポの遅い曲のOKAMOTO'Sが好きだな。
ボーカルさんがマラカス持って歌った最初の曲が特に凄くよかった。
数日前に青森で開かれた某フェスでの騒動。
主催者のバンドの人に、
「1日目はたいしたことないバンドが淘汰される場でいいと思ってるんです。」
リスナー感覚もないしライブも全然グッと来ないし、CDもヘボい。
その1日目の出演者の中に、黒猫もいて。
わざわざそれをメディアを通して世間に発信した人の真意は知らんが、それを聞いたバンドの人たちはどう思ったか。
何よりそのバンドを好きなファンが傷ついたのは確かだ。
ライブの前日、mixiにその日記を書いて悶々としていたが、ライブが始まったらそんなことどうでもよくなった。
他人のモノサシなんかいらん!
客電が落ちて、SEなしにまずギターの澤くんが登場・・・したら、真っ暗になった。
暗闇の中でメンバーがひとりずつ出てきているみたい。
澤くんが「電気つけてもらっていいですか。」って言ったらぱあっと照明が点いて、“嘘とドイツ兵”のイントロが始まり、最後に大知くんが歌いながら登場。
いや〜、かっこいいやない!
どわーっと押しが来て、フロアは大盛り上がり。<あいまいセットリスト>
・嘘とドイツ兵
・
・毛にからまって
・ノーニューヨーカー
・オンボロな紙のはさみ
・ショートパンツ
・女にロック
・オーガニック大陸
・スピーカー
・廃人のロックンロール
・ベリーゲリーギャング
En
・正義感ある殺しは許される
最初と最後以外は、曲順不明。
客から「お帰りー!」と声が飛んだら、「久しぶり!」と。
3月に来て以来の神戸らしい。
さすがスタクラ、室温もめっちゃ暑くて、
大知「お互い暑さに負けずがんばりましょう!」(笑)
“スピーカー”〜“廃人のロックンロール”
そして、“ベリーゲリーギャング”が恐ろしくかっこよかった!
アンコール。
澤「僕ら東京に出てからあまり神戸に来れない。地元なのに。」
澤「東京をしばいて・・・まず、渋谷をしばいて、新宿しばいて、次は原宿、次は○○○・・・
そして神戸に帰って、須磨区をしばいて(笑)、北区をしばいて、灘区をしばいて、中央区をしばいて、西区は撫でて・・・俺地元だから(笑)」
大知「じゃあ俺、北区撫でる(笑)」
きゃあ〜大知くんご近所!(笑)
澤「また神戸に帰って来ます!」
大知「初ライブのときからやってる曲を。」
“正義感ある殺しは許される”
めっちゃ盛り上がって、澤くんギターを抱えたままフロアかみてに組んであるやぐらにぶら下がって、
それからフロアに降りてスタッフからマイクをもらって、客にぱしぱしされながら、
「ロックンロール!ロックンロールってなんだ?
あなたにとってロックンロールってなんですか!?」
と絶叫。
マイクを向けられた少年が、
「愛です!」(実際は「愛や〜!」って言ったらしい)
青い?クサイ?こそばゆいかもしれんけど、そいで苦し紛れかもしれんけど、
少年よ、よく言った!
例のフェスの騒動、主催者の発言に、みんな怒ってみんな傷ついたのは、
そこに愛がなかったからだ。
・・・なんて、暑さに朦朧とした頭で思ったのは、スタクラマジックかもしれない。
澤くんと少年のやりとりを、大知くんがめっちゃいい笑顔で見ていた。
ベースのがっちゃんも、思いっきりの笑顔だったらしい。(←見えなかった。残念!)
終演。
黒猫のタオルがほしかったけど、あきらめて帰った。
新生?スタクラは、ドリンクのメニューが少し変わっていたのと、頭の上からヤジが飛ばなかったのが違うくらい。
やっぱステージとフロアの間にあるお立ち台?スペースがいいわ。登ってくれたら観やすい。
黒猫チェルシーについて、この日のライブを観られた方が、
「かなり粗いが化ける可能性は十分以上。可能性は無限大。」
と言ってくださった方がいて、近所のおばちゃん状態になっているわたしは、かなり嬉しいのでした。
秋のワンマンが楽しみ。