sleepy.ac アコースティック・ワンマン・ツアー -extra-@サッポロスターライトドーム(9/25)
9/24、25にsleepy.ac(sleepy.abのアコースティックver.)の追加公演がサッポロスターライトドームで行われました。
そのうち2日目の公演に行ってきました。(1日目もチケットを取ったが休みが取れず断念。チケットは他の方にお譲りしました)
この追加公演の告知を聞いたとき、
「はあ!?ドーム公演!?しかも2days!?何を血迷って・・」(←めちゃ失礼なやつ!ごめんなさい)
と思ったのですが、調べたらサッポロスターライトドームとは、札幌手稲区にある座席数160席のプラネタリウムでした。
ああ、よかった(何)
このacツアー初日の会場が仙台のプラネタリウム。
とても行きたかったけど行けなかったので、今回札幌まで飛んでしまうことにしました。
今年に入って3回目の札幌行き。
スリーピー(acやabでややこしいときはカタカナ表記で 笑)を知った頃はまだ、ワンマンは札幌と東京しかやっていなくて、
成山くんがMCで「ワンマンでなきゃイヤって言われる方は、ぜひ札幌か東京へどうぞ!」と言われたとき、
東京はともかくライブのためだけに札幌まで行けるわけないじゃん!と思っていたのに。
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新千歳空港に着いてJRで札幌に向かう途中に、わたしが札幌に来るたび遊んでくださる旭川の友人が体調を崩して、この日のライブを欠席されることを知った。
がーん・・・
寂しい気持ちを抑えてお見舞いメールを送った。
行けないご本人が一番辛いもの。(←経験あり)
札幌に着いたら帯広在住の友人と待ち合わせて食事をして、夕方には東京から遠征してきた友人とも落ち合って、3人でスターライトドームのある手稲へ。
入場直前に見た手稲の夕陽。期待がどんどん膨らんでくる。
指定席なので番号を確認しながら席に着いた。
会場前方に普通のライブハウスと同じようにステージがあり、客席の中央にでかい星の投影機があった。
天井はドーム型で丸くなっていて、椅子に座ると星空が見やすいように背もたれが後ろに傾いていて、ステージを見るには少し身体を起こさないといけない。
それでもわたしは3列目の端っこだったので、なんとかステージも見えたが、後ろの真ん中あたりはステージが見えないようだ。星はよく見えそうだけど。
あとで知ったがこのスターライトドームでは、ピアノ演奏やアニメーションなど、年間100件くらいのライブやイベントが行なわれているらしい。
少し後ろに傾いた椅子にもたれて座るととてもリラックスできて、ライブ中に眠ってしまったらどうしよう、と思った。
いつの間にか天井には『sleepy.ac』のロゴが映しだされていた。
少し待って開演。
ほとんど真っ暗になった客席の後ろのドアからメンバー登場。
(以下MCの内容・順はあいまいです)<セットリスト>
01.メロディ
02.アクアリウム
03.メロウ
04.ドレミ
05.palette
06.さかなになって
07.メッセージ・ソング(ピチカートファイヴ カバー)
08.まっくら森の歌(谷山浩子 カバー)
09.inside
10.街
11.賛歌
12.夢織り唄
03.君と背景
14.ねむろ
En
01.white
02.メリーゴーランド
いきなり“メロディ”
最初の音を聴いて、その美しさに驚いた。
天井が丸いから反射した音がまた戻ってくるのだろうか?音が身体を包み込むように響いてくる。
成山くんの声もいつも以上に美しくて温かい。
“アクアリウム”のときに初めて星空が映し出された。
“メロウ”からは星が消えたので、身体を起こしてステージを見た。
そうしないとあまりの心地よさに眠ってしまいそうだったから。(笑)
●「こんばんは。札幌に帰ってきました、スリーピーです。よろしくお願いします。」
が、最初の成山くんのMC・・・だったかな?
田中「初のドーム公演!しかも2days!」(笑)
成山「響きがいいよね?」(笑)
完全におもしろがっているような気が・・・(笑)
●“palette”
山内くんが間奏でいつものようにマトリョーシカ型テルミンの照美さんを弾く。
その姿を見て成山くん、
「僕のほうじゃなくてお客さんのほうを向いて弾いたら?」(笑)
山内くん、照美さんを演奏しながらかみてに向けていた身体を少しだけ正面に向ける。でもなぜか中腰で怪しい姿勢。
成山「そんな格好しろって言ってないのに・・・(笑いが起こっている会場を見て)それで戻れるかな・・」(笑)
山内くん、照美さんを弾き終えて即ギターに持ち替えて曲の2番へ。
唄い終わって成山くん、
「よく戻れるよな。お客さんのほうが戻れなかったりして。」(笑)
田中「先日リリースされたkitaraホールのライブ盤ですが、なんであれに“palette”が入ってないんですか?ってよく聞かれるんですよ。」
成山「いろいろあったからね(笑)
(照美さんを弾きながら)会場の外に出ていっちゃったこともあったし(笑)あれは京都だったっけ?
kitaraでは会場が広くて弾きながら回って・・・9分くらいになっっちゃった。」(笑)
いやそんな長くないよ、とメンバーが口々に。
そういうわけでライブ盤には入ってないけど・・・DVDに入れたらおもしろかったかも(笑)
●この日は津波くんもたくさん喋ってくれて、その話に山内くんが入ろうとしたら、「おまえは入ってくんな!(笑)」って。
成山くんも「山内は忙しいんだから、準備してよ。」と。
そう、いろいろな楽器を使うのでアコースティックのほうが忙しい山内くんでした。
成山くんじゃなくて、津波くんのドSっぷりがおもしろかった。
途中でお客さんから山内くんに「かわいい!」と声がかかったようで、
成山「山内は“かわいい”って言われるの、実はイヤみたいなんですよ。」
苦笑する山内くん。
成山「着ているシャツも・・・ほら、なんだっけ?
ちょい悪オヤジを意識してるみたいで。」(笑)
山内「そのような設定になってます。」(爆)
・・・し、知らなかった・・・(笑)
●“さかなになって”
大好きな大好きな曲。
イントロで山内くんの演奏するアンデス(鍵盤ハーモニカみたいな楽器)の音色が聴こえてきただけで泣きそうになった。
次の“メッセージ・ソング”まで星の投影がなかったのが、ちょっと残念だったけど。特に“ドレミ”では月が見たかったな。
●カバー曲を2曲続けて。
kitaraのライブ盤に、“メッセージ・ソング”が収録されているのが嬉しい。
忘れないで 僕はきみを
ほんとうに愛してる
成山くんは「愛してる」と唄うのはレアなのだ(そこ?)
というより「愛」という言葉の入った歌詞はほとんどない気がする。
“only in dreams”くらい?
●“まっくら森の歌”
曲が始まったら天井に「森」が映し出された。
見上げると頭上360度の森。
そしてその枝の向こうに星が瞬いていた。
曲の後半、星は天を回っていて、とてもきれいだった。
まっくら森は こころのめいろ
はやいはおそい まっくらクライクライ
●星と森が消えて、“inside”
久しぶりに津波くんの弾くウドゥー(ツボみたいな形をした楽器)が聴けた。不思議な音だ。
ライブ前に友人が、“inside”は秋のイメージの曲、と話していたのを思い出した。
●成山「追加公演なので、今までやっていなかった曲をやります。」と。
“街”
うわー!!初めてライブで聴く。嬉しい・・・
頭上に街が現れた。
ぐるっと360度、パノラマ写真のようなビルや家の映像。
その上に星が瞬いていて、とてもきれいだった。
街の映像を美しいと思うのは、あそこに人がいるからだろうなと思った。
山内くんが間奏でグラスハーブを演奏。
涙が出そうなくらいに美しかったです。
●“賛歌”
階段上がれば景色は変わっていくから
逃げたいなんて 言わない
この歌詞に癒され、励まされていた時期があった。
そして、勝手に自分のための曲と認定(笑)
コンカリーニョでこの曲のとき、最初から最後まで泣き続けたのを思い出す。
●“夢織り唄”
頭上にまた現れた星が、曲の終盤には線でつながれて、「星座」になっていた。
白鳥座だけは認識できた。
●“君と背景”
成山くん自ら、「朝から聴けるスリーピー」と言われていたように、スリーピーの曲にはあまりない、春を、というより新しい季節を感じさせる曲。(と思っている)
気持ちよくてふっと一瞬意識が飛びそうになる。
曲が終わったら田中くんが、
田中「・・・今、一瞬寝そうになりました。」(笑)
成山「リハならともかく・・・ダメだよ!」(笑)
津波「いや、リハでもダメでしょ!」(爆)
11月に2枚目のシングルがリリースされる予定で、順調に歌入れが行なわれている、という話を田中くんがされたら、
成山「完全に眠れそうですよ!・・・って、何を目指してるんだか。」(笑)
期待してます(笑)
●本編ラストは“ねむろ”
うん、acではこの曲やらないとね。
もう終わってしまう寂しさに襲われながら聴いた。
●アンコール。
田中「acは・・・しばらく活動を休止します!!」
ええ!?
田中「なんてね。」(←と、小声で言われたような)
成山「予定がないだけだろ?」(笑)
田中「はい。abに専念しようと。」
津波「でもacが聴きたいって言われたら、やるよね?臨機応変で。」(笑)
お客さんから「どちらも好きですよー。」と声が飛ぶ。
成山「ありがとうございます。」
津波「・・・カホーンは腰が痛くなっちゃうんだよね。何かいい方法はないかなあ。」
腰を痛めたらドラムも叩けんじゃん!お大事に(笑)
しばらくやっていない曲を、と。
“white”
確かに聴いていない!
(あとで調べたら2008年11月の京都SOLE CAFEでの成山内以来だった)
イントロの旋律にうっとりしていたら、頭上には白樺と思われるたくさんの樹が天を目指してすっくと立っていて、空には星・・と思ったら、雪になって降ってきた。
その美しいこと!
スリーピーの演奏も成山くんの声も温かいのに、なんでスリーピーはこんなに雪が似合うんだろう。
降り続いた雪がやんで、星が出て、樹が消えていったら星が流れ始めた。
流星群ってこんな感じなのかな?と思いながら空を見上げた。
涙を流せる強さが欲しいから
君に逢いたいな 君だけに
気づいたら泣いていた。
●最後の最後は“メリーゴーランド”
山内くんのカリンバの演奏から。
また街と星空が投影されて、ゆっくり街が回る。
最後だ。本当に終わっちゃう。
・・・終わっちゃった・・・
今までは、スリーピーのライブが終わっても、次に札幌に来る日が決まっていた。
それが3ヶ月、または半年先であっても。
今回は次の予定がない。
ツアーの始まる11/3の札幌は、前後の休みが取れそうもなく来れないから。
もちろん関西や名古屋ではスリーピーのライブを観る予定はあるけど、札幌に来るメドが立たないのが寂しい。
スリーピーを追いかけて札幌に来ているうちに、いつの間にか札幌が好きになっちゃったみたいで。
「(自分が住んでいる)神戸以外では、札幌が一番好きです。」って感じ?(笑)
東京へ帰る友達が、某所でつぶやいていた言葉を真似して・・・
「神戸へ帰りますっ さよなら札幌っ 寂しいぞコノヤロー!」
札幌で、お世話になったみなさま、残念ながらお会いできなかったみなさま、また札幌に行きます。
そのときは遊んでくださいねー!
ライブ後、手稲と大通り公演で見た月。
月はどこで見ても美しい。