星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

a flood of circle “ACOUSTIC ZOOMANITY”@専門学校 ESP エンタテイメント Club GARDEN(大阪)



a flood of circleのアルバム『ZOOMANITY』に入っていた、アコースティックライブイベント参加申し込みハガキをダメ元で送ったら・・・


当たってしまいました。


当選ハガキが来たのは29日。なので、急遽大阪と京都のライブのハシゴをする羽目に。(嬉しい悲鳴)



会場は専門学校内ということなので、どういう感じになるか楽しみです。


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雨の中、専門学校ESPエンタテイメントへ。

ライブが行われるClub GARDENは、「ふたつ並んだ校舎の大きいほうのビルの3階にある」と聞いていたが、行ってびっくり!

もの凄くデカいビルだった。これ、ホントに専門学校?

ビルの入り口にはポスターが貼られていたので間違いないらしい。



1階には物販のテーブルがあって、今回のアコースティックイベントのTシャツを売っていた。

招待ハガキを受付のスタッフの方に渡して3階へ。



そこは、思っていたより立派なイベントスペースで、高いステージに立派な照明があって、フロアには椅子が並べられていた。

横12列(真ん中に通路あり)、縦15列くらい?


ステージには椅子2脚とアコギが2本。

佐々木くんと曽根さんの二人分かな?


開演まで時間があったので、廊下に出て壁に飾られいる色紙を見た。

吉井さんやら9mmやら、パフュームのサインもあった。いろんなアーティストがここでライブしているようだ。


開演前にスタッフの方が出て来られて、
CDをお買い上げいただきありがとうございました、今日はa flood of circleのボーカル佐々木亮介と、サポートギター曽根巧の弾き語りです。
亮介も緊張しているかもしれません、みなさんの暖かいサポートで・・・みなさんも緊張気味ですね。ちょっとノビをしてみましょう。


と言われ、みんなで笑いながら、座ったままノビをした。


佐々木くん、東京では弾き語りされているようだけど、地方ではあまりなかったような・・・わたしらも緊張してたかな?(笑)



ほどなくして開演。(下にセットリストあります。MCはウロ覚えです)





大きな拍手に迎えられて、佐々木くんと曽根さん登場。


まずはバンドのときと同じように、セッションから。アコギ2本で。


そして“百鬼夜行

まだバンドでも聴いてないのに。でも嬉しい!大好きな曲。<セットリスト>

  • session-

01.百鬼夜行
02.フェルディナン・グリフォン・サーカス
03.Human License
04.Chameleon Baby
05.ロストワールド・エレジー
06.コインランドリー・ブルース
07.満月の夕(ソウル・フラワー・ユニオン カバー)
08.象のブルース
09.最後の晩餐


En
01.(新曲?)




アコースティックとはいえ?佐々木くんの声は力強く、いやむしろ伴奏がシンプルな分、いつもより彼の声が空気を震わせて迫ってきて、魂が揺さぶられる感じだった。


曽根さんとのギターもかっこいい!アレンジが素敵。

椅子に座りながらも身体を大きく揺らしてしまった(汗)


ほとんどの人はじっと聴き入るような感じだったけど、わたしはダメだなあ。

こんな演奏聴いちゃうと、ゆらゆら揺れてしまうよ。




●佐々木「『ZOOMANITY』のアコースティックイベント、名古屋、昨日の京都とやってきて、反省点は・・・喋りすぎました!」(笑)


曽根「喋りすぎたことをまた喋るんだ?」(笑)


佐々木「(笑)昨日なんて気づいたら1時間半もやっちゃって・・・でも喋りますけど。」(拍手〜)



●佐々木「アコースティックなのでみなさんの近くで唄えると思っていましたが、この専門学校、とても立派なステージで・・」(笑)


曽根「遠いね。」


佐々木「遠いですね。でも・・・(客を見回してから微笑んで)みんなの顔がよく見えます!」



●佐々木「昨日は僕の24回目の誕生日でして・・・(拍手が起こる)ありがとうございます!


前に失踪したギターの・・・岡庭っていうやつなんですけど、実は誕生日が同じなんです。

だから誕生日が来るとふと思い出す・・・というか、考えてしまいますね。

岡庭がいなくて寂しいとか、そういう気持ちは置いといて・・・いまさら言ってもしょうがないし。」


・・・・・・


佐々木「メンバーに石井っていうやつがいるんですけど、知ってます?」


知ってる!(笑)


そのあとしばし石井くんいじりを。

佐々木「石井が今のままでいいって思う人います?」


(笑)手を上げた。


佐々木「半分はダメって思ってるんだ?」


いやいや(笑)


佐々木「(曽根さんを見て)いないとこで言ったら陰口になっちゃいますね!」(笑)



●佐々木くんは雨男らしい。

「前の大阪も、その前も雨だったような・・・」


OTODAMAは晴れたけど、その前のヤングライオンは豪雨だったね。


「名古屋と京都は晴れたんで、24歳になったから雨男返上、と思ったのに、ダメでした。」(笑)




そんなMCを挟みながらライブは進む。

普段のライブでは曽根さんの声を聞くことが少ないので、嬉しかった。


このアコースティックライブは、あと東京を残すばかりで、短いツアーだけどTシャツを作っちゃいました、という佐々木くんの話を受けて、

そのTシャツを着た曽根さんが立ち上がっていろんなポーズと表情を作って、

曽根「あなたの清き1票が、バンドを救います!」(笑)


曽根さんっておもしろい人だったんだー



●“ロストワールド・エレジー”の二人のギターが素晴らしかった!

もう一度アルバムをちゃんと聴いてみよう。


それから、“コインランドリー・ブルース”をやる前には、

「日常を切り取るのがブルース。

小さな小さな世界・・・コインランドリーの中ですべてが終わるような曲です。とても気に入っている曲です。」と。



●バンドでは、後ろにドラムの渡邊がいてベースの石井がいて、バンドでも気持ちよくやっているんですけど、と前置きして、

「バンドもいいけど、(客の顔を見回して)こうやってみんなの顔を見て唄ったら、違う伝え方があるかなと思って」と。



そして、せっかくだからと、その土地から生まれた曲を1曲やっているそうで、名古屋ではフラカンの曲をやったとか。(“深夜高速”をやったそうです)


佐々木「大阪弁の曲をやるのは恥ずかしいからやめにして(笑)

(曽根さんを見て)俺が大阪弁喋ったらウザいでしょ?」


曽根「別に。」(笑)←曽根さんは京都出身


佐々木「なので・・・大阪出身かは確認していないですけど、ソウル・フラワー・ユニオンの“満月の夕”を。」


え?


満月の夕”を?


丁寧に、でも力強く唄う佐々木くんの声を聴いていると、あの震災のときのことがフラッシュバックしてきて、いろんなことを思い出して胸がちょっと苦しくなった。

佐々木くんはどうしてこの曲を選んだのだろう。


唄い終わって、佐々木くん、

ソウル・フラワー・ユニオンって知ってます?」

みんなうなずく。


「そりゃそうですよね!失礼しました。

僕は前からソウル・フラワー・ユニオンが大好きで、東京の大学に行っていた頃彼らのライブに行って、前から2列目で観たりして・・・

そしたら僕の前に高校のときの先生がいるのに気づいて・・・・

卒業してから先生と分かり合えたという・・・」(笑)


笑いながらもその感覚、わかるなあ、と思った。


「いい曲ですよね!原曲はもっといいですから、聴いてみてくださいね。」




そして次に始まったのが、大好きな“象のブルース”


なぜかポロポロ涙が落ちてきて止まらない。

そのあとの“最後の晩餐”でも。

満月の夕”では泣かなかったのに、不思議だ。


佐々木くんの声に反応するようになっちゃったみたいだ。



●アンコール。


佐々木くんひとりで登場。

まだバンドのアレンジも決まっていないけど、東京で時々やる弾き語りのときに唄っている曲をやります。

大阪ではなかなかこういう機会がないしね。



その曲は、「月面のプールで〜♪」という歌詞が印象的だった。

初めて聴いて、歌詞もはっきりわからないのにまた涙が。


結局後半は、ほとんど泣いていたという(笑)



終演後、どうしても佐々木くんに伝えたくて、お客さんを見送っているスタッフさんに伝言を頼んだ。


満月の夕”を唄ってくださってありがとうございました。嬉しかったです。



いい曲ですって言ってくれてありがとう。

原曲はもっといいですよ、って言ってくれてありがとう。



今までさほど意識していなかったけど、あの震災を経験したわたしにとって大切な曲だって気づいた。



そして、佐々木くんの、「伝えたい」という想いも受け止められた気がする。

錯覚でもいいや。

音楽の持つ力をひしひしと感じられたから。



ありがとう、ありがとう、って何度も胸の中でつぶやきながら、降り続く雨の中、もう一つのロックバカのバンドに会いに、京都に向かったのでした。