星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

366日のおめでとう

少し前の話。

9月25日に札幌でaleepy.abのプラネタリウムライブを観て、翌日神戸に戻ってきたときのこと。

三宮の某文具店の前で足が止まった。


お店の前の平台に、いっぱいの絵葉書が並べてあった。

よーく見ると、それは1日ずつの誕生日をお祝いした絵が描いてあるハガキだった。

閏年の2月29日も入れて、366日分。


たとえば、『1月1日のHAPPY BIRTHDAY』と書いてあって、ほっこりする短い言葉が添えられている。

素敵!かわいい!癒される〜〜〜

と、家族全員の誕生日を探していたら、


「よかったら、サインしますよ。少し時間は早いけど。」

はっ!?

顔を上げたらそこには、くりんと優しい目をした男性が立っておられた。


「あ。作者の方ですか?」

「そうです。ゆっくり見ていってくださいね。」


どうやら25・26日の二日間、この方の絵葉書を展示販売されていて、あと20分もしたらサイン会が始まるようだ。


その方はドン・カ・ジョンさんと言われる方で、愛知県出身の男性。
年齢は・・・不詳?お若く見えるが、ひとを包み込むような雰囲気を持っておられるので、思ったよりお兄さんかも(ごめんなさい)


HP『月面サーカス』はこちら→http://www.ne.jp/asahi/don/cajon/index.html



結局家族の誕生日分と、大好きなKくんやNくんの誕生日のを探して購入。

そのうちのわたしの誕生日分にサインをいただいた。



お礼を言って帰ろうとしたら、並べられたハガキの端っこに、小さい絵本のようなものが目に入った。

手にとってパラパラと眺めているうちに、その絵と言葉に引き込まれた。

そしてもう一度レジに並んで購入し、またサインをいただきにドン・カ・ジョンさんの前へ。




これは、WISHくんという本です。


WISHくんポストを置いてあるお店で一般のひとが1枚500円でハガキを買って、宛名を書く面に自分の住所・名前と「小さなお願いごと」を書いてそのWISHくんポストに投函。
そうしたらドン・カ・ジョンさんがその「小さなお願いごと」を絵や詩にして、一度ギャラリーに展示したあとそのひとの家に発送したもの。


それを本にまとめたものがこれ。


その発想がおもしろいなあ。

左のページに「小さなお願いごと」が書いてあって、右のページにドン・カ・ジョンさんの絵や詩が書いてある、これがまた楽しかったり癒されたりじーんとしたり。


パラパラと立ち読みして「くすっ」と笑ってしまったのがこれ↓


「鹿になりたい」→「うん、元気にやっとるよ」


[WISHくん Vol.1 作品3番]



そして、この本も買っちゃおう!と思わせてくれたのがこれ↓


「揺るがないひろい心で 今ここにいることを 楽しんでいますように」
   →「何もないけど 全部ある」


[WISHくん Vol.2 作品49番]


(※画像の掲載、ご本人に許可をいただいています)



たった二日しかなかったお店のサイン会、札幌帰りで遭遇するなんて、もはや運命?(笑)

もしわたしが「小さなお願いごと」を書くなら、なんて書くかな?なんてふと考えたり。



神戸にもドン・カ・ジョンさんの作品を置いているお店があるようなので、一度行ってみようかな。