the pillows “Movement Tour”@なんばHatch(12/12)
(下にセットリスト・ネタバレあります。ご注意ください)
一緒に行くはずだった次男が直前で行けなくなり、慌てて友人に声をかけたら「行きます!」と言ってくださって、チケットがムダにならずにすんだ。
友人はFC先行で大阪のチケットが取れなかったとのこと。
そういえば東京の友人も、東京のチケットが先行で取れなかったと言われていた。
20周年の年ならわかるけど、今年も?なぜだ。ピロウズに何が起きている!?
とにかく今回のなんばHatchのチケット、整理番号がA25番と良番で、どうしてもピロウズの好きな誰かに行ってほしかった。だからほっとした。
久しぶりに会う友人や、名古屋から遠征してきた友人や、ネット上で知り合って初めてお会いする人たちに会えて、開場前からテンションが上がる。
しかも今回はシングル『Movement』のレコ発。収録されている3曲以外は、どの曲をやっても自由。
さわおさんも「古い曲いっぱいやるよ!」とどこかのインタビューで答えておられた。
実質は“TOUR LOSTMAN GO TO CITY”(ノーリリースツアー)と同じ。
どの曲やるんだろう、と早くからわくわくしていた。
ただ・・・心配なことがあった。
このなんばHatchでピロウズがライブするのは、今年の2月のOOPARTS TOURでさわおさんが客にキレて以来だ。
ここに来るとあの日のことを思い出してしまう。
ご本人たちはいまさらもう気にしていないかもしれないけど。
(その日の日記はこちら
↓
http://d.hatena.ne.jp/firesign0916/20100207/p1
http://d.hatena.ne.jp/firesign0916/20100208/p1)
妙な緊張感とわくわくとが入り混じった複雑な気持ちで開場を待った。
開場。
客がむやみに走らないように、入り口入って長いエスカレーターを上ってフロアのドアのところまで、スタッフさんに先導されて厳かに進む。
フロアのドアからは一斉にダッシュ!
すばしっこい友人のおかげで、Peeちゃん前最前をゲット!
ありがとう!!
いつもなら人が多すぎて敬遠する場所だけど、最前だから大胆に攻めてみる(笑)
隣の友人や反対側の隣の女の子(←初対面)と喋りながら開演を待った。
開演。ごーっと押しが来たので、つぶされないように踏ん張る。
最初はキツかったが、曲が進むにつれて押しも落ち着いてきてこちらも慣れてきた。<セットリスト>
01.MY FOOT
02.New Animal
03.アナザーモーニング
04.彼女は今日
05.Crazy Sunshine
06.Ritalin 202
07.Movement
08.空中レジスター
09.Midnight down
10.ローファイボーイ,ファイターガール
11.Funny Bunny
12.Robotman
13.Split emotion
14.Gloomy night
15.FLAG STAR
16.Beautiful morning with you
17.RUSH
18.Sleepy Head
19.Mole Town Prisoner
20.この世の果てまで
21.Blues Drive Monster
En1
01.New Year's Eve
02.ROCK'N'ROLL SINNERS
En2
03.プロポーズ
目の前にPeeちゃん!!
うわあうわあ(←危)
Peeちゃんの前最前は初めて・・・と思ったが、よく思い出してみると、2年前のPIED PIPER TOURの岡山で、最前に行ったことがあった!
狭い会場だったので、Peeちゃんのギターとヒザに触ったんだった・・・
あれから2年も経っているのに、Peeちゃん全然変わってない!わたしは老けたのに!
久しぶりに目の前で見るPeeちゃんのギターを弾く姿は・・・・・エロかっこよかったです!(死語?)
いやー、いいもん見た!
・・・・ってこれで日記を終わらせてしまってもいいくらいの満足度でした(笑)
●2曲やってMC。
さわお「ひさしぶりじゃないか!」
わたしが大阪で会うのはサマソニ以来!
実質10月の仙台以来。久しぶりっ!
さわおさんがペットボトルの水を飲んでいる間に、客から「お誕生日おめでとう!!」の声が飛ぶ。
そう、12/7にさわおさんは42歳の誕生日を迎えたばかりなのだ。
「おめでとう!」「おめでとう!」と口々に言ってざわざわしたのを遮るように、
さわお「おまえら・・・誕生日おめでとうなんて言ってもな・・
♪あ〜今日は新しい僕の誕生日なんだ〜♪」
“アナザーモーニング”を歌いだすさわおさんに大歓声!
happy rebirthday アウィエー♪
お祝いのつもりでラストの1フレーズ、一緒に歌った。
続けて「“彼女は今日”!」
うわーーーーー!!
そして、
全世界の腰抜けモンキー
未完成のゲームに夢中
死ぬまで離さないバナナのルーレット
“Crazy Sunshine”!で嬉しすぎて半泣き。
“Ritalin 202”で一旦落ち着いていた押しが再びやってきて、踏ん張りながら拳を上げる。
●「新しい曲ができて・・・それが脇役じゃなくて、ファニバニやハイブリみたいな曲だと嬉しい。
そして・・・その曲が好きだと言ってもらいたいんだ!」
おーーーっ!“Movement”!
紳士淑女も握手をすれば
やがてその手は汚れる
僕の手はポケットの中
少年の日の自分から 見えないように
初めてこの曲を聴いた時に、さわおさんは自分の手が汚れてる、と感じているんだろうか、と思って少し切なくなった。
次の“空中レジスター”で笑顔に戻って、その次が“Midnight down”
かまわないでよ
ラストシーンは自分の目で見る
さわらないでよ
震えている胸の痛みはまだ帳消しじゃない
もう、歌詞を全部転記したくなるほど好きな曲だ。
本当に歌詞が素晴らしい。
そして、3年前の7月、神戸ウィンターランドでのあのライブを思い出して今でも胸が熱くなる。
さわおさんの声が出なくて、みんなで歌ったこの曲。
さわおさんにとっては不本意で、もう忘れてくれよって思っておられるだろうけど、忘れられない。忘れたくないんだ。
●どの曲のときだったか・・・さわおさんがちょっと小首をかしげて耳を気にするそぶり。調子悪いのかな?
さわおさん、ステージかみてに行ってスタッフに耳打ち。
そしてマイクの前に戻って来られたが、スタッフがさわおさんの後ろに回ってイヤーモニターの調整を始めた。
「打ち上げの打ち合わせするから、ちょっと待ってて。」(笑)
「ブラジャーの調子が悪いんだよ。」
「今新しいブラジャーに替えるから。」(笑)
(※注 イヤーモニターをつけるとき背中に手を入れるので、それをさわおさんは「ブラジャー」と表現して笑いを取ります。決してヘンタイではありません。)
客から「早くしてー」と声が飛んだときはひやっとしたが、
さわお「そんなに俺のブラジャー姿が見たいのか?早くしてとか言われてぇな・・」(笑)
ほっ。
淳「(ささやくように)待っててね。」(笑)
さわお「うわっ。エロ!(笑)何?おまえ夜はそんな感じ?」(笑)
淳「そう、低音で!・・・んなわけないだろ!」(笑)
イヤーモニターを付け直したさわおさん、今度はPeeちゃんに、「ちょっと鳴らしてみて。」と。
Peeちゃんギターをじゃーんと鳴らしたが、鳴らし終わったピックを持った右手が流れるような動きで、その手が「OK」に見えたので、
さわお「やらしい・・・何それ?俺に今夜はOK!って言いたいわけ?」(笑)
Peeちゃん苦笑いしながら客のほうに向きなおし、客に向けてじゃーんと鳴らして右手を向けてくれたので、みんな大喜び!
誘われたっ!(違)
●“ローファイボーイ,ファイターガール”
おおおおっ!ライブで聴くの、初めてだ!
イントロが始まるたびに、「おー!」とか「わあ!」とか「きゃー!」とかみんなで言って、嬉しさを共有して楽しかった。
●イヤーモニターの調子がなおも悪いようで、再びスタッフが出てきて調整を。
さわお「新しいブラジャーの締め付けがきつくて・・・」(笑)
客が「俺のと交換しよか?」と言ったらさわおさん、本気で「ぷっ」と吹き出していた。
さわお「(淳くんに)おまえの低音が聴こえねぇんだよ!」
淳「とばっちりですか?」(笑)
さわお「俺の耳が悪いのかな?Peeちゃん耳交換してくれる?」(笑)
そしてPeeちゃんの音上げて、自分のは落として、などとPAさんに指示して、
さわお「音を作り直したいから・・・予定より1曲多くやるよ!」
おーーーー!!何を?何を?(わくわく)
何をやるか他のメンバーは様子をうかがっている。
ギターを爪弾きながら、シンちゃんのほうをちょっと振り返って、マイクに向き直って「うーんと適当に。」と言ってからおもむろに歌い始めるさわおさん。
ああ王様の声に逆らって
ばれちゃった夜キミは笑ってた
“Funny Bunny”!!
嬉しい!!でも、サウンドチェック代わりだから、サビの合唱は遠慮・・?
と思ったら、さわおさんがマイクを離れて「歌って」の合図を。
キミの夢が叶うのは
誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで
走ってきた
全力で歌いました!(笑)ほんとに嬉しかった!
これで前回のことが吹っ切れた感じがした。
●さわお「ちょっと得しただろ?」
得したーーー!!
さわお「だがしかし!楽しい時間はここまでだ!」
え?どういうこと?
さわお「今からぐいぐい、鬱な曲をやるから!」(爆)
おおおーーー!
聴こえてきたイントロに、友人とふたりで「きゃあきゃあ!」と言いつつしゃがみこみたくなるくらい?喜んだ!
“Robotman”
ヤバイ!涙目に・・・
切ない孤独な曲なのに、軽快なリズムで身体は弾む。
半泣き・半笑い状態。
大好きな曲なんだよ!発狂してもいいですか?(くらいの勢いで)
そのあと2曲続けて新譜のカップリング曲。
ライブでやるとさらにかっこいい!
しかも“Robotman”に続けてやっても違和感ない。
さわおさんの凄さを実感した。
●何!このかっこいい曲!?と思ったら、“FLAG STAR”だった。
とっさに曲名が思い浮かばなかった。
確か「12月だから、“○○スター”を。」とさわおさんが言われたけど聞き取れなった。
“Beautiful morning with you”〜“RUSH”
それぞれのイントロのときに、悲鳴にも似た歓声が上がった。
“RUSH”は鬱曲というより、雲の切れ間から光が見える曲だ。
大人になった悲しみに
耐え切れず胸が痛くても
迷わないで まだ夢の途中
あの雲の向こうに
今 キミを連れ出したい
●さわお「まだまだ暗い憂鬱な曲、行くよ!」
おーーー!
さわお「・・・暗い鬱曲行くよって言ってんのに(拳を上げて)“おーーー”っていうのもな、なんだかアレだな。」(笑)
た、確かに。でも嬉しいんだよ?
●メンバー紹介。
淳「今年最後の大阪でのライブです、と言いたいところですが・・・」
と、翌日シャングリラであるカミナリグモのライブの宣伝を。
淳くんがサポートに入っていて、明日は「with 山中さわお」だと。
ああ、月曜日でなけりゃなあ・・・
Pee「暗い曲が続いていますがこっちはきゃあきゃあなんです。ピロウズは暗い曲でもきゃあきゃあなんですよ!(笑)
楽しいです。今年1年ありがとうございました。アルバムもすごいいい感じに出来上がっているので、楽しみにしていてください!」
おおっ!
シン「シャングリラってね、ドリンクコーナーが客席のど真ん中にあるんですよ」
さわお「なにそれ? ウソでしょ?」
シン「いやホントホント。」
さわお「え、後ろとかどうなってんの? あ、360度?てかやったことあるの?」
シ「うん。2・3回。(The ピーズで?)
だからね、ステージから見ると真ん中だけ穴が開いてる感じなの。
ドリンクコーナーの兄ちゃんはいい人で、目が合ったらノってくれます。」(笑)
さわお「・・・ノってくれなかった時はどうしよう・・・」(笑)
シン「パチンコ屋でね、コーヒーを入れてくれる係の女性が白いブラウスを着てたんですが、その下に黒いブラジャーを着けていました!」(笑)
さわお「(笑)」
シン「その瞬間、恋をしてしまいました!」(笑)
さわお「簡単だな・・・いや、40過ぎたら簡単なんだよ!」(爆)
●淳くんのかっこいいベースから始まる“Sleepy Head”
またまた押しがきた!
いやあこの曲は押すだろう、と押されながら思う。
そして“Blues Drive Monster”までどーーっと。
●アンコール。
もう一度「12月だから」と“New Year's Eve”
うわうわっ!(何)
そして“ROCK'N'ROLL SINNERS”
What do you want?
と、みんなで叫ぶ。
アンコール後会場に流れたのは“Movement”
ああ、しまった!歌詞、覚えてない!
その分手拍子をがんばる。
●Wアンコール。
さわお「欲しがりやがって!」(笑)
“プロポーズ”
この曲で終わるのはあまりない。てか初めて?不思議な気がした。でも・・・
常識を追い越して
強がりと踊るつもり
僕の事 引き受けてくれよ ずっと
枕並べて
これは、22年目に入ったピロウズからの、バスターズへのプロポーズだな。きっと。
うん、そう思うと幸せだから、そう思おう。
これからもよろしく!