星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

HINTO企画「よりあい2」@渋谷Star Lounge (1/15)


出演:HINTO / peridots / wooderd chiarie


2011年初ライブ、初遠征です。

今年初と言っても別に深い意味はないのに、年が変わってから初めてのことをやる時って、意味を持たせたくなってしまう。その年を占うような感じかな?



緊張しつつ渋谷へ。


Star Loungeは、去年9月にできたばかりのライブハウス。

地下にはチェルシーホテルというライブハウスがある。


初めての場所ということで、早めに渋谷に着いて確認しに行ったら、いつも泊まるホテルのすぐ近くだった。




HINTOというバンドのライブは去年の8月、名古屋Re:mixで一度観ただけであまり知らないのだけれど、peridotswooderd chiarieがゲストと聞いて、東京まで飛んできた。


このHINTOの企画「よりあい2」は3日間あり、それぞれの日のゲストが


・1/13(木)→peridots
・1/14(金)→wooderd chiarie
・1/15(土)→peridots/wooderd chiarie


となっていた。要するに「三すくみ」企画(笑)


できることなら3日間とも観たかったな。



それからこの3日目、千葉在住の友人も来られるということだったので、久しぶりに会えるというのも楽しみだった。


整理番号は170番台。ここはキャパは250(300?)くらいらしい。






入場時にもらったドリンクカードは、カード代わりのピックだった。



思わず引き換えずに持って帰ろうかと(笑)


ステージはさほど高くない。天井にはミラーボールとシャンデリア。

赤を基調とした内装に、梅田のシャングリラを思い出した。



入場後、関西から遠征しているはずの友人や、東京在住の友人の姿を探したが見つからなかった。

ソールドアウトしただけあって、お客さんがいっぱいだ。


千葉の友人は、乗っていた電車の先行電車に事故があり、途中で立ち往生してしまったらしい。

開演に間に合うかな。

ヤキモキしているうちに開演。




wooderd chiarie


01.blue
02.Brazil
03.アイのストーリー
04.トワイライト(新曲)
05.MOONLIGHT
06.オルフォイス
07.幽霊たち



wooderd chiarie(略してウッチャリ)のライブは、去年の8月にセカンドラインで観て以来。

あれは秀吉のツアーだったなあ。


そのとき久保寺くんが、「今のところ、次の大阪でのライブは決まっていません。でもまた必ず来ます!」と言われていたが、それから関西でのライブはなかった。

なので今日、渋谷まで飛んできたと言っても過言ではないよ。




イントロが始まってウエムラくんの声が聴こえてきたとき背中がぞくぞくして、「ここまで来てよかったなあ」と思った。



最初の2曲は久しぶり過ぎて、特に“Brazil”はタイトルが思い出せなかった。(ライブで聴くのは2年ぶりだった)



ウッチャリを初めて観たのは2007年の夏。もう3年半くらい経つ。

でも実際ライブを観る機会はなかなか無く、数えてみたら今日が10回目だった。

その間一度東京でワンマンライブがあったが、その頃のわたしには、ライブのために東京まで行くなんて考えられなかったので、結局行かなかった。

・・・惜しいことをした。



そんなことを考えながら聴いていたら、美しいイントロが始まって、


“アイのストーリー”


5人が奏でる音と上邨(ウエムラ)くんの声にドキドキして、気づいたら涙目に。


曲が終わったらウエムラくんが「今のは“アイのストーリー”という曲でしたが・・・次は新曲をやります。」と。


おおっ!!

好きなバンドが新曲を届けてくれるって、本当に嬉しい。



静かなイントロから始まり、「森の中を歩いた〜」みたいな歌い出し(ウロ覚え)

ウエムラくんの声にぴったりの美しい曲だった。

(曲タイトルはあとでメンバーさんに教えていただいた)



曲調変わって、次は“MOONLIGHT”

いつからだったかサポートギターの方が入られて、音に厚みが出てきた。

ウエムラくんはギターを置いて歌うこともあるけど、時にはトリプルギターになる。


飛ぶような岡部くんのドラム、久保寺くんのベースが心地よい。



ゆらゆら揺れているうちに曲が終わって、そのあと聴こえてきたのは“オルフォイス”


この曲、CDで聴いた時もいいなと思ったけど、ライブで聴くとその何倍も素晴らしい。

去年の5月に難波ROCKETSでこの曲を聴いた時、鳥肌が立った。

その日の日記に、「ステージから光がこちらに向かってくるのを感じた」と書いている。

不思議な感覚だった。この日もまた・・・



 だからここにいる
 光を集めて
 だからここにいて
 見守っていて



ああそうか。ウエムラくんの声が光を呼んで来るんだ。

天上から降ってくるみたい。


こみ上げてくるものをぐっと堪えて聴き終わった。


最初のほうの曲の合間の短いMCでも、バンド名を言って「よろしくお願いします」とウエムラくんが言われたが、もう一度、

「ウッダードチアリーといいます。」

と静かにバンドの紹介をされた。


そして、4月23日にプラネタリウムでワンマンライブをすること、会場先行チケットを販売していることを言われ、「今ならまだいい席が選べます。昨日も言ったけど(笑)」と。


ああ、ワンマン!以前行けなくていまだに悔しいワンマンが・・・



「最後の曲です。」


“幽霊たち”


小和瀬(オワセ)くんのギターがとても美しい。

そして歌い始めたウエムラくんの声に、“オルフォイス”の時に胸にとどめたものが堪えきれずにあふれてきた。

自分でもわからないが、なぜか泣いた。


曲が自分の心の中のものを揺り動かして泣いてしまうことはよくあるが、

そうではなくてなぜ泣けるのかわからない・・・これが2度目だ。

スリーピーのコンカリーニョの時以来。


唐突に、わたしは幸せだなあと思った。




ウッチャリのライブが終わるとステージの幕が閉まった。

気持ちが切り替えられない。一旦後ろに下がろうかと思ったが、次はperidots

そのまま前のほうでぼんやりと始まりを待った。




peridots


01.急に石が飛んできて / Rhapsody Falls / 罪
02.My Mind Wanders
03.Head to Toe
04.Tokyo to Tokyo
05.労働
06.メトロ



1曲めはタカハシさんのアコギでの弾き語り。

声でその場の雰囲気を変えてしまう。さすがだ。

タカハシさんの声には魔力がある。peridotsの世界に引きずり込まれる感じ。



2曲めの前に、


「このまま大樹ちゃんを呼ばないで最後までいくという作戦を考えていたけど、そういうわけには・・・(笑)

ドラム、中畑大樹ちゃん!」


おお!大樹ちゃーん!!(何)

もう、顔がニヤケてしまう。嬉しくて。


そして、そのままラストまでアコギとドラムで。

二人だけのライブを観たことがなかったので、とても新鮮だった。



「ちょうど開演前、めったに電話なんかしてこないイトコから電話がありました。」

うん?


「なんで山形で・・僕は山形出身なんですけど・・・山形でプロモーションしないんだと。」(笑)


スタッフさんがいろいろ考えてくれてるんだよ!とガチに答えてしまった。

「それに俺があそこでやりたいここでやりたいって言ったら、スタッフさんに失礼だろ!って(笑)

でも、なんで今!?」(爆)


大樹「あ、あれ、そんな話だったの?」(笑)

タカハシ「そう!」(笑)



タカハシさん、とても気持ち良く楽しそう。

大樹ちゃんのこと、信頼してるんだろうな、と思った。


ラストの曲の前にタカハシさんが、


「次はHINTOです。なので、今までのことは全部忘れてください。」(笑)


「忘れて楽しんで・・・でないと、コウセイくん本気で怒るからね!」(笑)



音が止まったとき、階下のチェルシーホテルでやってる音が聞こえてきて、ちょっと興ざめした。

演奏中は影響ないけど。




それと13日には新曲やったと聞いたので期待したが、聴けなくて残念だった。


でもアコギとドラムのライブ、シンプルでよかった。




peridotsが終わって後ろに下がったら、千葉から来た友人に声をかけられた。


「間に合った!?」

「ウッチャリの最後2曲聴けた!」


うっ。そうか。でも来れてよかったね!




HINTO


トリはHINTO。 元SPARTA LOCALS安部コウセイさんとギターの伊東真一さんのバンド。

ライブを観るのは去年の名古屋Re:mix以来だ。

そのときは正直言って、伊東さんギター上手いなあ、コウセイさん元気だなあという印象だけだった。


でも今日は、歌詞もしっかり聴けて、しかもそれがストーリー性があって面白くて、ぐいぐい引き込まれていった。

気づいたら周りの人たちと一緒に拳を上げていた。




出囃子はなぜか“仮面舞踏会”(笑)毎回変わるのかな?



“めがねがない”って曲が特によかった。


それから、「俺、明日が誕生日なんだ!」ってコウセイさんが言われて、「自分に捧げます。」(笑)と“バースデーパーティー”という曲を。

「ハッピーバースデートゥミー♪ハッピーバースデーコウセイ♪」と歌ってた。


MCのときチェルシーホテルの音が聞こえてきて、

「・・・これ、俺だけが聞こえてるんじゃないよね?」(笑)


うんうん。


「あー、よかった。俺、病気かと思った。」(笑)




他には“おまけにアンドロイド”もやったかな?

アンコールは“しらないまち ”という曲だった。


とてもハッピーなライブだった。楽しかった!



終演後、ウッチャリのメンバーさんが出て来られたので、「また関西にも来てください!」とお願いした。

無謀にも全員にお願いしてしまった。(しつこい)




そして友人と近くの居酒屋で飲み会。

やっぱライブのあとは、飲むに限る(笑)




今年の初ライブ、とても楽しかった。いい1年になりそうだと改めて思った。