LOST IN TIME TOUR 2010〜2011 “LOST & FOUND”@京都MUSE(2/15)
出演:LOST IN TIME / セカイイチ
昔からバンド同士仲のいいロストとセカイイチ。
どちらも大好きだけど、この2バンドの対バンをまだ一度も観たことがなかった。
ロストのツアーの福島でこの対バンが実現すると知って、行きたくてしかたがなかったが、日程的に無理だった。
なので遅れて発表された京都ライブでのゲストに、セカイイチの名前があって、飛び上がって喜んだのだった。
だけど平日。仕事終わりだと開演に絶対間に合わない。
休みを取るのも難しかったので夜勤明けに設定し、膝ががくがくの状態で阪急電車に乗って京都へ。
そして電車の中で、セカイイチ・慧ちゃんのツイッターを見てテンションが上がり疲れが吹っ飛んだ。
「さぁ、今日のセカイイチは京都MUSEにてLost in timeと2マンライブ。
アンコールにとっておきを持って来たから来れる方は要チェキ!!」
(以下、ネタバレあり)
01.Touch My Head
02.Kids Are Alright
03.考えすぎの僕がいる
04.朝と夜
05.Daylight
06.猿の惑星
07.カプセル
08.グレース・ケリー
09.Step On
セカイイチの2年ぶりのアルバム『folklore』は本当に素敵で、先日のインストアライブもめっちゃよかったので、早くバンドセットのライブが観たかった。
セカイイチのライブは、とにかく幸せ感でいっぱいになる。
演奏も安定しているし、慧ちゃんは真性うたうたいだし、セカイイチのアルバム聴いて少しでもいいなと思ったひとはぜひライブを観てほしい。
セカイイチのライブを初めて観たのは2005年11月のセカイランクツアー@神戸VARIT.
もう5年以上の付き合い(?)になったね。
降って来る音に包まれながら、今日も幸せな気分に浸ることができた。
●慧ちゃんが、京都に来てから健ちゃんと二人で、二条城に行ってきた、と。
健「彼(慧ちゃん)は、石垣に詳しいんですよ!二条城の石垣を見て、う〜ん、そうか・・って。」(笑)
慧「石垣じゃなくて石積み!」(笑)
健「あ、石積みか。
大きな石と石の間に小さな石が挟まっていたので、僕がそれを取ろうとすると、“そうか、それを取るのか”って。」(笑)
慧「責めたんじゃないけど、その石はそこにあってこそいいんだって思って。」
意外な趣味を知りました(笑)
●次のワンマンの告知をベースの健ちゃんが。
「4月2日に、僕がメンバーより好きな大阪でワンマンやります!」
メンバーより好きな・・って(笑)
梅田AKASO(元バナナホール)でのワンマンは、いろんな意味で本当に楽しみ!!
01.ひとりごと
02.青よりも蒼く
03.約束
04.勲章と傷
05.夢
06.その名前を
07.スピンオフ
08.所在なき歌
09.なくした歌
10.陽だまり
En
01.ニジノシズク(with 岩崎慧)
02.希望
03.今夜はブギーバック(ロスト&セカイイチ)
京都MUSEって、こんなに音がよかったっけ?
海北くんの声がもの凄く響いて、心がピリピリ震えた。
源ちゃんのドラムも安定してきたよなー(←何気に上から目線)
そして三井くんのギターから目が離せない。
弾いている姿がとても美しい・・・と思う。
特に“その名前を”〜“スピンオフ”〜“所在なき歌
歌も演奏も凄くて、鳥肌が立ちっぱなしだった。
音に合わせて揺れながらも、心はしんとしていく感じ。
海北くんのMCは、そのしゃべり口調から暗いと思われがちだけど、実はとても熱くて、
演奏は激しい曲でも心に沁みいるような静けさがあるんだ。
と、最近思うようになった。
●「今日はセカイイチとのライブ。彼らはライブの幼馴染なんです。」
うん、うまい表現!
●「ここに来るのは2年ぶりくらい?平日なのにたくさん来ていただいて・・・
前に来たときは・・・こんなに人、いなかったよ。」
2009年のオトナモードとの対バンのことかな?
そのライブには行けなかったけど、もっと前の磔磔でのライブ、とてもお客さんの少なかったときのことを思い出して胸が詰まった。
●自分の先祖は京都とゆかりがあって、と海北くん。
ご先祖さんが出家して、建仁寺(だっけ?)というお寺に絵を残しているらしい。
そのご先祖が出家しなければ、とっくに織田信長に殺されている、と。
へーーー。
「だからなんだって話ですけどね。」(笑)
客が笑う前に三井くんが「ぶっ」と噴き出したので、
海北「反応早いね、みっちゃん!」(笑)
三井「(笑いながら)いや・・・今話を聞きながら源ちゃんと、オチはどうなるんだろう、って話してたから。」(爆)
三井くん、おもしろい〜〜(笑)
●神戸でも話されていた、「ロストジェネレーション」の話を。
僕らの世代はそう呼ばれてきたけど、なくしたんじゃないんだ。最初から空っぽだから。
だから見つける世代と呼びましょう、と。
「僕は太陽になりたいと思ったことがあったけど、なれなかった。
自分の中から発しないとダメだってわかった。」
という言葉もどこかで言われていた。
●“陽だまり”の前のMC。
海北くんが何気なく、
「今、バンドが本当に楽しいんだ。」
と。そして、
「素敵な音楽に出会って、素敵だなって思う気持ちを・・・持ち続けてください。」
ああ、よかったなあ。
本当によかったなあ、って思っているところに、“陽だまり”が始まって・・・
三井くんのギターがとても温かい音で、弾いている表情も優しくて、気づいたら泣いていた。
今日はセカイイチと一緒なので楽しくて、泣かないですむと思っていたのに。
ツアーを続けているせいか、演奏も凄くよくなっていて、音だけで気持ちが伝わってきた感じだった。
●アンコール。
ステージ中央にマイクスタンドがもう1本。
恒例の?ゲストギタリストを迎えての“ニジノシズク”
海北「慧くんは本当に太陽みたいで・・・僕は月だな。月のほうが大きくてごめんね。」
海北くんに呼ばれて慧ちゃんがアコギを持って登場。
慧「“岩崎慧!って呼ばれて、響ちゃんが出てきたらおもしろいよね!”って楽屋で言ってたんだ。」(笑)
海北「もう5年くらい前かな?岩崎の“岩”と海北の“海”と、二人の頭が苔みたいだから、“岩海苔”ってユニットやってました。」
うんうん!東京だけでライブやったやつね!(←見れなかったので恨んでいる)
慧「1回だけライブやって・・・音楽性の違いから解散しちゃったけどね!」(笑)
海北「再結成・・・しようか?」
してください!!!
慧ちゃんも嬉しそうだった。
そして、
慧「福島ではコーラスだけだったから、今日はちょっと歌ってもいい?」
きゃあ〜〜〜!!
海北「・・・で、チューニングできてる?」
あ、とチューニングを始める慧ちゃん。
三井「・・・自由だなあ。」(笑)
三井くん、ツボにハマったみたいで、慧ちゃんを見ながら笑い続けてた(笑)
さあ演奏を始めよう、としたとき、慧ちゃんと海北くんが顔を見合わせて、で、どうすんの?みたいな顔で、ちょっとフリーズして。
え?打ち合わせなし?慧ちゃんが「ちょっと歌ってもいい?」ってのはアドリブやったんか?
三井くんがまたまた爆笑していてそれ見て大笑い。
海北「あー、びっくりした!ステージでとまどったの、ひさしぶりだ。」(笑)
結局打ち合わせすることなく曲が始まり、海北くんが1番、慧ちゃんが2番のボーカルを。
慧ちゃんのボーカルだと全然違う温度の曲になるなあ。
海北くんがとても楽しそうにコーラスしていて、二人を見ていてまた涙が。
対照的な二人だけど、お互いが照らし合って素敵に輝いていた。
岩海苔、再結成してぜひ関西でライブをしてほしい!
曲が終わって、大きな拍手に見送られながら慧ちゃん退場。
「夕暮れになっちゃったよ・・・」ってつぶやく海北くん。
慧ちゃんは本当に太陽だったね。
中央のマイクが片づけられ、アンコール2曲めは“希望”
「心の中から絶対消えないもの」と海北くんが言われて曲が始まった。
気付き始めてる 誰かが待ってる
だから僕は歌う
曲の終盤のこの部分を聴くと、自分の中からエネルギーに似た感情が、ほとばしり出てくるのを感じる。
海北くんの歌、またうまくなってるよね?
曲が終わると源ちゃんが小走りで退場。
海北くんはステージ中央に置かれたピアノの前に座って、その横にもうひとつギターのアンプが用意された。
あ、慧ちゃんが呟いていたセッションだ!
ステージ裏から笑い声が聞こえてきた。
海北「楽屋の笑い声が聞こえちゃってるね。」(笑)
わくわくしてきた!
海北「(三井くんに)このツアーでこれやるの、ここだけだよね?」
三井「そうだね!」
海北「どっちのバンドの曲でもないっていう・・・」
そして、海北くんがピアノを弾きながらセカイイチのメンバーを順にコール。
まずはドラムス、響ちゃん!
次にベースの健ちゃん!
そして「僕と同い年なのに、こんな色気のあるギター弾けるやつは他にいない。」
と、ウッチー!!
ウッチーと三井くんのギターの共演、ってだけで鼻血が・・(おい!)
海北「MC、出て来ーい!!」
慧ちゃんと源ちゃんがフード付きのパーカー着て弾むように登場!
ヒップホップの人みたい!←
“今夜はブギーバック”!!
慧ちゃんがMCうまいのはわかるけど、源ちゃんもよかった!!
もちろん演奏も。
最後のほうで海北くんがひとりひとりメンバー紹介。
けど、ウッチーのときに、
海北「ギター!ウッチー!・・・ウッチー、中内・・下の名前、なんだっけ?」(←失礼なヤツ 笑)
中内「・・・ジェームス!」(爆)
海北「(笑)ギター、ジェームス中内!!」(笑)
(ホントは正之ダヨ)
みんな笑顔で踊りまくって、音楽って楽しい!!
このまま終わらなかったらいいのに、って思ったよ。
終演。
ここから家まで2時間はかかるので(実際は乗り継ぎが悪く2時間半かかった)、久しぶりに会った友人やメンバーさんたちとお話したかったけど断念。
物販に真っ先に出て来られていた響ちゃんに、楽しかったお礼を言ってサインをいただいた。
身体の芯から、むくむく元気が湧いてくるライブだった。
みんな、ありがとう!