GRAPEVINE tour 2011@神戸ウィンターランド(3/10)
前回バインのライブを観たのは、去年の9月のOTODAMA。
でもそのときは長田進さんと一緒だった。
なのでがっつりワンマンを観たと言えば、2009年のツアーまでさかのぼる。
そのときもここウィンターランドだったな。
新しいアルバムはリリース日に買ったけど、なかなか聴く時間がなくてフルで聴いたのは2回くらい。
少しドキドキしながら開演を待った。
(以下ネタバレあり)
ウィンターランドに来るのも久しぶりだったけど、記憶以上にステージが高くて、フロア中央にある柱の近くにいたが、意外によく観えた。
キャパは小さいとは言えSOLD OUT。お客さんがぎっしりで、開場直前に雨が降り始めたこともあって蒸し暑かった。そうでなくてもここは暑い。
スタッフさんが「お客さんがまだまだ入られるので、スペースのある方はもう少しずつ詰めてください。」と言うとともに、
「もっと暑くなるので、上着は脱いでください。この時期でも熱中症になられる方がおられます!」と。
コンクリート打ちっぱなしのハコだから暑くなるみたいで、以前ピロウズのシンちゃんも、
「ここはシアトルのクロコダイルカフェみたいに暑い!」って言ってたっけな。
上着と荷物は駅のロッカーに入れて来たが、外が寒かったので長袖Tシャツで着たのを少し後悔しているうちに、開演になった。
田中くんは薄いピンクのTシャツ。似合う!<セットリスト>
01.Silberado
02.This town
03.Suffer child
04.ミランダ(Miranda warning)
05.ピカロ
06.インダストリアル
07.冥王星
08.おそれ
09.Dry November
10.411
11.夏の逆襲(morning light)
12.風の歌
13.ランチェロ'58
14.Neo Burlesque
15.Sanctuary
16.VIRUS
17.GRAVEYARD
18.真昼の子供たち
En.
01.Come On
02.スロウ
03.その未来
「神戸に奉ぐ、“This town”!」
“This town”
ツインギター、良かった!
「こんばんは。ようこそストレンジランドへ。
皆さんアルバムは聞きましたか?」
一応・・・うなずく。
「嘘つきは泥棒の始まりやぞ!」(笑)
ドキッ!(笑)
「基本疑ってかかるってどうやねん!」(笑)
「これからストレンジランドのもっと深いところに降りて行きたいと思います。
演奏を通してそれぞれの景色を思い浮かべてもらって、いい意味で、心ここにあらずって感じのライブになればいいと思います。
・・・いい演奏があれば、惜しみない拍手と歓声をお願いします。」(笑)
新譜の曲と旧曲を取り交ぜてがんがんライブが進む。
深いところ・・・暗い海の底に沈んでいくような感じ。
照明も前半は青や緑が多くて、曲に合ってとてもきれいだった。
“冥王星”
ライブで聴くの、初めてだ!
テンションが上がった。
「“冥王星”っていう曲でした。覚えましたか?(笑
)
次からイントロが聞こえたら、『めい!おう!せい!』っていうように叫んでくださいね。
『めい!おう!めい!おう!せい!』っていうように。
今思いついた。」(笑)
田中くん、めっちゃリラックスしてるやろー(笑)
“おそれ”
田中くん、また歌がうまくなった?・・・ように思った。
“Dry November”
金やん、ウッドベース!
ネックに持ち手?のようなものがついてて、それが羽根のように見えた。
重くて深いアレンジ。色合いがさらに濃くなる。
“411”
続いてウッドベースで。
曲の後半、各パートのソロがあり、とにかく何って表現していいのかわからないくらいかっこよかった!
まさしく感動のあまり泣きそう!って感じで・・・
曲が終わってもその感動から抜け出せずぼーっと余韻に浸っていたら、田中くんにこっと客の顔を見て、
「おもしろかった?」(笑)
と、いたずらっ子みたいな笑顔。
あんなに色気があるのに少年っぽいって、なんなん!?
真っ向勝負したけど「完敗!」って思った。
「皆さんお聞きの通り、みんなで盛り上がっていこうぜ!っていう感じの楽曲はないので(笑)
それぞれ楽しみたいときには楽しんで、
知ってる曲やったら一緒に歌って下さい(えっ)・・・嘘!」(笑)
やーもう、かわいい!(笑)
かっこいい演奏の“夏の逆襲(morning light) ”
そのあと“風の歌”
ぎゅっと固まっていた心が溶けていく。
なぜか涙目になった。
「外は雨降ってんの?・・・急に現実に引き戻してごめん」(笑)
「もうお腹いっぱいやろ?」(笑)
まだまだ!って思いながら、実はかなりいっぱい(笑)
“ランチェロ'58 ”〜“Neo Burlesque”
田中くんの歌、やっぱいいわーーー
“VIRUS”でちょっと歌詞飛んだ?
気にしない。
「神戸を出て30年近く経ちますが、毎年神戸でライブできて嬉しいです!」
わたしも嬉しいです!
“GRAVEYARD”
自分探しはまだ飽きないのかい
見つかるのはきっと樹海のコミュニティ
田中くんの歌詞は独特。
「ラスト!」
“真昼の子供たち”
毎日があっという間に終わった
油断すると大人になっちまう
それまでの曲と比べて明るく軽い感じのアレンジだけど、歌詞の意味は深い。
バインの曲は、そういうアンバランスなところがあっておもしろい。
「どうもサンキュー!」
アンコール。
ストレンジランドTシャツと麒麟ビール持って戻って登場。
Tシャツ姿にわたしの後ろにいた女子たちが、しきりに「かわいい!」を小声で連発していた。
「アンコール、どうもサンキュー!
Tシャツ売ってます!(笑)
昨日まで、S着てたんですが、洗濯したらめっちゃ縮んだんでMにしました。
男性はM買った方がいいですよ。気をつけて(笑)」
「ではちょっと、ジャムっていいですか?」
“Come On”
ライブで聴くとさらにかっこいい!
オトナな曲だな。もっと踊りたかった。(周りの方がおとなしかったので少々抑えた 笑)
「雪になるって聞いたんですが大丈夫ですか?」
え〜?
「地元の人に降るって聞いたんですけど。ま、大丈夫か。」(笑)
「では、大ヒットした懐かしのヒットシングルを!」
“スロウ”
心が傷つかぬように
の歌詞で毎回ぐっと来てしまう。
亀井くんのメロディも素敵だ。
ラストは“その未来”
わーっと盛り上がって、田中くんもニコニコしながら歌っていた。
「どうもサンキュー!アリガットさーん。楽しかった〜!」
終演。
開場前に降り始めた雨は、雪にならずに上がっていた。
しばらく観ないうちに、バインはヤバイことになっていた。
あのクオリティ! うまく表現できないけど。
深くて暗いところに連れていかれて、
素手で魂を揺さ振られた感じ。
そのくせ本人たちは飄々とした雰囲気を漂わせて、「おもしろかった?」とか言ってるし。
でも知ってるよ?
時にはツンデレで素直じゃないこともあるけど、本当は音楽に対してとても真摯なバンドだって。
次も神戸でライブが観れたら嬉しい。
また帰ってきてね。