星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

sleepy.ab 「Mother Goose Tour」@umeda AKASO(4/8)


前の夜、きれいな三日月が空に浮かんでいて、唐突に「もうどれくらいスリーピーのライブを観てないのかな?」と思い、数えてみた。


4か月。

去年はほとんど毎月観ていた。

しかも東京や博多や仙台や札幌で。


今年に入ってまだ一度も彼らのライブを観ていないから、こんなにぽっかり穴が開いた感覚なのかな。


当初行くはずだった4/23の札幌にも行けなくなったし、今月末の東京もチケットを取ったもののまだ行けるかどうかわからない。(今からでも宿はあるのだろうか・・・)



なのでこの週末の大阪・名古屋だけは絶対!と思っていたのに、体調を崩してしまった。

一度崩れるとなかなか復活できないのは年のせい?

なんて弱気になったけど、上空に浮かぶ月を見ていたら、何がなんでもライブにいかなければ!と気合いが入った。


会えるときに会っておかないと、一生後悔する気がする(←やっぱり弱気だ)




ライブ当日、仕事して、その後受診して薬をもらって、2年前に入院したときのようなことではないことを確認して、雨の中、梅田へ向かった。



(下にセットリストあり)








AKASOに着くとすでに開場していて、「100番までの方どうぞ〜」の声にあたふたと入場。


入って初めて知った、椅子席だということ。

(よく見たらチケットにも「自由席」と書いてあった)


椅子に座ってライブを観るのは好きじゃないけど、今回は心底ありがたかった。

2時間も立っていられそうにないから。


スリーピーのライブでいつもお見かけする方や、最近スリーピーを好きになってくれた友人の顔が見えてほっとする。

落ち着く(笑)


座って椅子の下に荷物を置いて深呼吸。

静かな曲のとき、咳こんだりしませんように。


会場には美しいインスト曲が流れていて、「きっと山内くんの曲だな」と思った。



開演。<セットリスト>


01.マザーグース
02.アクアリウム
03.ドングリ
04.(メロウ)
05.街
06.四季ウタカタ
07.インソムニア
08.現実の箍
09.Maggot Brain
10.シェスタ
11.君と背景
12.メロディ
13.ダイバー
14.sonar
15.トラベラー
16.flee
17.遊泳スローモーション
18.かくれんぼ


En
01.メロウ
02.24





1・2曲目、かっこよくどーっと来て、3曲目の前に成山くんがギターをアコギに持ち替えて“ドングリ”


去年11月の「新譜録音経過報告行脚」ライブのときに、仮タイトルです、と言われていたが、そのままタイトルになっちゃったんだね。



 淡い
 光を浴びて
 脈拍のスピードで
 今日が始まる


歌いだしの部分、成山くんの声が聴こえてきたとたんに涙があふれて、

結局最後まで泣きっぱなし。

なんで、って説明できないけど、こういう曲のときの成山くんの声は最強だ。

そして弾むような田中くんのベースとマッチして。



 明日が来ることが
 あたりまえだと
 思わずにいられるように
 何気ない
 言葉にできたらいいな



涙と一緒に胸の中に滞っていた重くて暗いものが流れ出た気がした。


理屈なんかじゃない。

そう感じる曲がスリーピーにはたくさんある。





このあと短いMCがあって、次は「メロウ」と。

ところが・・・


???


成山くんの様子が変だ。

歌詞が・・・出てこない?え?


成山くん右手あげて演奏止めて、茫然自失・・・の様子。め、珍しい!




津波「まさか・・・歌詞忘れたの!?」(笑)

成山「・・・」

津波「自分で歌詞書いてないからいけないんだよ!

だから秋元さんに頼むのやめなさい!って言ったんだよ!」(爆)


そのあとお客さんに歌いだしの歌詞を教えてもらうも復活できず、

津波くんからとにかく「水飲んだら?」と勧められて2回飲んでもだめで、

ハラハラして(してたかな? 笑)見守っている田中くん・山内くんのほうを見て

「教えてくんないの?」と弱気な発言(笑)


一生懸命思いだそうとしている成山くんを見かねてお客さんから、

「山内くん、しゃべって!」(笑)


完全にとばっちり(笑)


立ちあがっておろおろする山内くん、「いや山内にしゃべらすととんでもないことになりますから」とかばう?田中くん。


なおも静かにパニクっている成山くんに向かって津波くんが、

「大丈夫!俺達バンドじゃないか!」



おおおお!(拍手〜 笑)




結局“メロウ”はアンコールでやりますってことになって、次は“街”

・・・こっちも怪しい。

おそらくパニックった成山くんの頭の中は、真っ白になっていたと思われる。


マネージャーさんが後ろからステージに近づいて、歌詞書いた紙をステージに放り込んでいたけど・・・あれ、明らかに怒ってたよね?(笑)

いやー貴重なもんが見れた(笑)



仕切り直して“街”から再開。


“四季ウタカタ”のアウトロから“インソムニア”のイントロが始まったときには、そのカッコよさに背中がゾクゾクした。


そして、“現実の箍”



 堕ちていく君に 届け言葉よ



うわっ!ライブで聴くの、初めてだ!嬉しい・・・



そして、仮タイトル“ゴジラ”→“Maggot Brain”と続き、“シェスタ


この曲はレコーディングぎりぎりのところで山内くんが持ってきた曲とかで、「さぼりたいなあ」という山内くんの願望が入った曲だそうだ。

アルバムの中でも特に好きな曲。



今日も“メロディ”は最強で、


 
 新しい僕達の道は 苦しいから笑おうよ



毎回この歌詞を胸に刻みつける。

うん。笑おう。



後半のMCで、田中くん・成山くん・津波くんが、言葉は少しずつ違うけど同じ意味のことを言われていた。


毎回アルバムを作っているときには「もうできない」「次はない」と思うけど、作っているうちに曲の広がりが見えてきて、完成するとまた次のアルバムがつくりたくなる。


「そう思えるのは幸せなことだなって思います。」



久しぶりの“ダイバー”から始まって、後半は攻めのセットリスト。


“flee”〜“遊泳スローモーション”に至っては、椅子を蹴って立ち上がりたかった。


そうそう、田中くんはこの後半を「肉体的なセットリスト」って言われていたような気がする。


ラストは静かに“かくれんぼ”


去年の10月、仙台のdarwinで初披露のこの曲を聴いたときのことを思い出して、胸が熱くなった。

あれからまだ5ヶ月しか経っていないのに、いろんなことがあったね。




アンコール。


リベンジでやった“メロウ”は素晴らしかった。

なんで歌詞飛んだんだろう。“現実の箍”のような難しい曲ならともかく。



“24”

うわっ!これも久しぶりだ!

最近スリーピーを知って好きになってくれた友人にも、ぜひライブでこの曲を聴いてほしかったんだ。


圧巻だった。


ただ、前聴いたときより少し・・・なんだろ、優しい感じがした。

曲の後半、有無を言わさずごーっと持ち上げられる感じがある曲なんだけど、今日のは一緒に浮上していく、みたいな感じ?



終演。



物販に並んで新アイテムのDIGITAL BOOKを買った。

それに満足してバッジを買いそびれた(とほほ)


また列に並んでメンバーさんにサインをいただいた。


ご挨拶して握手してもらった。



いつまでも変わらないでほしい。

大きくなってほしい。



相反した気持ちで、「ありがとう」って伝えた。