4/13(日本時間4/14)チャンピオンズリーグ準々決勝 2nd leg
http://www.soccer-king.jp/news/cl/article/201104141800_inter_nagatomo_schalke_uchida.html
1st legでシャルケが5-2と大量リードし、何よりアウェーポイント“5”が効いていて、2nd legでインテルが4点差以上をつけて勝たないと逆転できないという状況だった。
長友は「最後まであきらめない」と言っていて、それは本当にそうなんだろうと思うが、相手はGKノイアー。4失点もする可能性は極めて少ない。
なので、この試合は勝ち負けよりもまず、長友が試合に出れるか、が注目だった。
ポジション争いをしているキヴが出場停止なのと、前節のセリエAで先発した長友の出来がよかったのもあって、この日は先発だった。
試合は、インテルが押し気味でボールポゼッションもシャルケを上回っていたにも関わらず、ディフェンスの隙をつかれて結局2失点。
セットプレーで1点返したが、到底焼け石に水だった。
スタメン発表を見たとき、長友の先発は当然と思ったけど、MFがモッタだったことに驚いた。
なんで?なんでカンビアッソ違うん?
大量点を取らなあかんかったからやろか。でも前節のキエーヴォ戦、カンビアッソは素晴らしかったのに。
インテルがシャルケから4点取るのは非現実的だと思ったので、せめて失点を防いでこの試合に勝ってほしかった。
それには、ディフェンスの意識の高いカンビアッソのほうがよかったんちゃうんかなーーー
前半終了間際にシャルケに先制されたとき、つくづくそう思った。
この試合のシャルケ内田は素晴らしかった。
1st legの試合のときほどは攻撃参加がなかったけど、エトーにしっかり張り付いて、仕事をさせなかったね。
チームが優勢なことに浮かれず、本当にしっかりディフェンスしていた。
(ハーフタイムのときにマイコンにユニフォーム交換をせがまれたそうだ。凄いぞウッチー!!)
アジアカップのときにウッチーが言っていた言葉を思い出した。
「ディフェンスは労働、攻撃は華。」
この言葉の通りの働きだった。
ウッチーは、大きな試合に出るたびにうまくなる。
そして長友。
わたしは今でも、1st legで少なくとも後半から長友が出場していたら、インテルは5失点しなかっただろうし、2nd legでの展開も変わっていたと思っている。
この試合で気持ちを出して戦っていたのは、長友とルシオだけだった。
サッカーを知れば知るほど、「サッカーはメンタル面が大きく影響するスポーツだ」と感じていて、こういう劣勢のときの戦いぶりは、とにかく相手に気迫をぶつけなければ始まらない、と思う。
それができなかったインテルは、負けて当然。
長友は、2日のミラノダービー(出場機会無し)でインテルが完敗したとき、悔し涙を流したそうだ。
今のインテルに本当に必要なものを、長友は持っている。
これは長友が日本人だから言っているわけじゃないよ。
ピッチ上でもベンチでも、ここまで意識を高く持って戦える選手はそう多くはいないんじゃないかな。
それにしてもこのガゼッタ・デッロ・スポルト紙の記事、おもしろいなあ。
「キャプテン翼」とか、黒澤映画とか。
イタリアの人から見ても、長友は「サムライ」のイメージなんだろうか。
試合終了後、ウッチーと長友がユニフォーム交換していた。いい光景だった。
そしてラウールが観客席まで上がって、サポーターと一緒に勝利の喜びを分かち合っていた。
これまた感動的なシーンだった。
シャルケの準決勝の相手は、マンチェスター・ユナイテッド。
ここまで来ると、どこが相手でも強い。
行けるところまで、がんばれウッチー!
インテルは、セリエAでの首位争いも諦めていないはずだし、コッパ・イタリアもある。
シーズンの残り試合は少なくなっているけど、最後まで楽しませていただきます。