星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

セカイイチ「and 10」東名阪レコ発ツアー 2013@大阪 BIGCAT(3/2)



ゲスト:山田将司(THE BACK HORN)/小南泰葉


突然発表された、ベースの泉健太郎さんの脱退。

メンバーに気持ちを打ち明けたのは、去年のクリスマスイブらしい。

なんでその日なん?


ドラムの響ちゃんもこう書かれている。


『なんでクリスマスイブやねん。
おかげで僕はクリスマスイブの夕方前から、
健太郎とふたりで酒を呑むことになりました。
なぜクリスマスイブに35のおっさんと呑まなきゃいけないんだよ。
どうしてくれるんだよ、僕の2012年のクリスマスイブ。』


(詳しくはこちらへ→http://sekaiichi.jp/popup/009073.html



そして響ちゃんの表現に泣けた。


『タイミングの悪いベーシストがいて、
天真爛漫なボーカリストがいて、
ど天然なギタリストがいて、
そして僕がいて、
4人揃ってはじめて「セカイイチ」だと思ってました。
それは今でももちろん思ってます。
でも健太郎は抜けることになりました。


『だから僕はとても悩む。今でも悩んでます。
セカイイチを続けるべきかどうか。
こんなことに正解なんてないんだけど、
でもだからこそ僕らはセカイイチを続けます。
だってまだこのメンバーで音楽をつくりたいから。
まだできること、たくさんあるんです。
まだまだ続けて、
続けたことを「正解」にしなきゃいけないと思います。』



大猫(BIG CAT)でセカイイチのワンマンがあるから、久しぶりに行こう!と思って買ったチケットが、まさかこんな健ちゃんとのお別れライブになるなんて。



(下にセットリストあり)




久々に会った友人とも、なぜか健ちゃんのラストライブの話は出ず。

まだ信じられないんだよね。セカイイチの4人が3人になるなんて。


セカイイチと初めて出会ったライブは2005年11月、神戸VARIT.のセカイランクツアー。

出会ってから今年8年目に入るんだね。




〈セットリスト〉

01.シルクハット
02.RAIN/THAT/SOMETHING
03.グレイスケリー
04.猿の惑星
05.Kids Are Alright 
06.Nothing has changed(?)
07.今日あの橋の向こうまで
08.あたりまえの空



〜with 小南泰葉

09.New Pop Song Order
10.ぷれぜんと



〜with 山田将司

11.虹
12.井の中の世界



13.Step On
14.ニューカマー
15.スーパーヒーロー(新曲)
16.ふりだしの歌
17.真ん中の歌
18.カプセル
19.あかり


En
20.石コロブ
21.バンドマン




(セットリストの記憶が曖昧です。あとでこっそり修正するかも)


ツアータイトルの「and 10」というアルバムは、結成10周年を迎えるセカイイチの、初めてのセルフカバーアルバム。


and10 (2003~2013)

and10 (2003~2013)




1. シルクハット  佐々木健太郎(アナログフィッシュ)
2. あかり   田中和将(GRAPEVINE)
3. Step On  恒吉豊(OverTheDogs)
4. RAIN/THAT/SOMETHING  オカモトショウ(OKAMOTO’S)
5. 虹  山田将司(THE BACK HORN)
6. ニューカマー  宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))
7. Kids Are Alright  Chage(CHAGE and ASKA)
8. ぷれぜんと  小南泰葉
9. ふりだしの歌  須藤寿(髭)
10. バンドマン  増子直純(怒髪天)
11. 真ん中の歌


親交のあるアーティストが参加していて、どの良くも素晴らしいものになっている。

東名阪ツアーでは、この中から二人ずつゲストを迎えて、アルバム収録曲+もう1曲やるらしい。



セットリスト、完璧に覚えようとがんばったけど、5〜8曲めのときになぜか号泣してしまったうえ、“ふりだしの歌”や“真ん中の歌”でまた泣いて、記憶がすっかり飛んでしまった。




 君がいつか大人になって なりたいものをみつけたとき
 溢れる夢が君を動かすだろう
 そして少年は走り出した いくつもの夜空を越えていく
 どうか忘れないで 溢れるその気持ちだけは


      (Kids Are Alright)


のところでドバっと涙が(笑)





“今日あの橋の向こうまで”では、「4人で初めて作った曲」と紹介されてまたうるっと(笑)






一人目のゲスト、小南泰葉さんのライブは初めて観たけど、とてもかわいかった。

彼女は昔からセカイイチのファンで、ファンダンゴでのライブも観たことがあるそうだ。

だから「セカイイチの歌ならどの曲でも歌えます」と。


難しい“New Pop Song Order”を見事に歌い上げて、「いつも聞いてて“ワン!”って誰が言ってるのかわからなくて、中に入ったらわかるかな?と思って」と。

メンバー全員爆笑しながらずっこけてた(笑)


泰葉さんの衣装がとってもキュートで、でも本人は、

「・・・服間違えた!(慧ちゃんを見て)いつもカラフルなのに今日はなんでシックなの!?私だけチンドンみたいなカッコで(笑)このカッコのまま東京から来たのに!」(笑)






二人目のゲストはTHE BACK HORN山田将司さん!

登場しただけでオーラが違う・・・カッコイイ!



慧ちゃん、「僕は山ちゃんの歌がとても好きで」と。

アルバムに収録されている“虹”を、慧ちゃんと一緒に歌って、さああと1曲何をやるんだろう、とワクワクして待っていると・・・



“井の中の世界”!!



ライブで聴くとめっちゃテンションの上がるこの曲を山田さんが!

イントロが始まっただけで会場がざわざわ。

スゴーくよかった!こんなの望んでもなかなか聴けないよね?







ゲストコーナーが終わってまた4人で。



慧「新曲ができていて、健ちゃんがいる間にレコーディングしたいと思ってるんだ」


それが“スーパーヒーロー”


もちろん初めて聴いた曲だけど、ああ、この曲は健ちゃんの曲だなって思った。


脱退の理由を「『家族との時間をもっと大切にしたい』との想いが、ベーシスト、バンドマンの前に、男として父親としてもう1つの道を歩きたいという気持ちが溢れてきたからです。」と語る健ちゃん。(公式より)


ご家族にとって健ちゃんは、スーパーヒーローなんだね。





“ふりだしの歌”〜“真ん中の歌”


 右目に過去を 左目に未来を
 右手に勇気を 左手に悲しみを
 すべて すべて 一瞬で決まる
 風よ僕を流して

    (ふりだしの歌)




 誰もが言いたがらない 誰かのためなんかじゃない
 好きなんだ ただそれだけを
 このロクでもない 愛すべき世界で


 叫べ まっすぐで いびつな 優しい歌

    (真ん中の歌)






この日歌われたすべての曲が、健ちゃんに、そして自分自身に向けて歌われた気がした。

演奏も素晴らしくクオリティが高かったし、今更ながらに慧ちゃんは真性の「うたうたい」だな、と思った。






アンコールの“石コロブ”

5年前のライブでは、「大阪でしかやらないよ」って言われていたけど、その後解禁に。

こんな素敵な曲はたくさんの人に聴いてもらわなくちゃね。





そして最後は“バンドマン”



この日も昔から一緒にライブをやっていたバンドマンたちが来てくれていて、中にはもうバンドをやめたやつもいるけど、そういう人たちに向けて歌うっていつもは言ってるけど・・・




今日は自分たちのために歌うよ。


そういう曲だから増子さん(怒髪天)に歌ってほしかったんだ、って。







健ちゃん、またいつか戻ってきてくれるかなあ。


健ちゃんのベースをまた聴きたいよ。




セカイイチベース 泉健太郎さんの出演されるライブはあと3本です

・3/13(水)セカイイチ「and 10」東名阪レコ発ツアー 2013@渋谷CLUB QUATTRO

・3/20(水)SAKAI MEETING@大阪 堺市泉ヶ丘ビッグアイ

・3/22(金)セカイイチワンマンライブ『四つの弦を置く男〜またね!〜』@下北沢CLUBQue