星と石ころ日記

神戸在住。風の吹くまま気の向くまま。

星と石ころ

気づいたら明日から3月ですね。

今日は暖かかったけど、明後日からまた寒くなるそうです。



2月12日はとっくに過ぎていました。このブログを始めた記念日です。

9年が経ち、10年めに突入しました。



最近は月に一度も更新できないけれど、それでも訪問していただく方が多くて、本当に感謝しています。

ありがとうございます。



そんなことを考えていたら、先ほどニュースで詩人のまど・みちおさんが亡くなられたと知りました。104歳だったそうです。

ぞうさん』や『一年生になったら』『やぎさん ゆうびん』の作詞でも有名なまどさんですが、下記の詩を知ってから勝手に親しみを覚えていました。

   石ころ 
            

                 まどみちお

石ころ けったら
ころころ ころげて
ちょこんと とまって
ぼくを 見た
−−もっと けってと いうように


もいちど けったら
ころころ ころげて
それから ぽかんと
空を 見た
−−雲が 行くよと いうように


そうかい 石ころ
君も むかしは
天まで とどいた
岩山だったか
−−雲を ぼうしに かぶってね


石ころ だまって
やっぱり ぽかんと
あかるい あかるい
空を 見てる
−−星が 見えると いうように


ここのブログのタイトルと、なんとなく似てるって思って。



それから、この詩もとても好きです。


   さくら            


              まどみちお


さくらの つぼみが
ふくらんできた
と おもっているうちに
もう まんかいに なっている
きれいだなあ
きれいだなあ
と おもっているうちに
もう ちりつくしてしまう
まいねんの ことだけれど
また おもう
いちどでも いい
ほめてあげられたらなあ…と
さくらの ことばで
さくらに そのまんかいを…

先ほどのニュースで紹介されたインタビューでまどさんは、

「この世の中に生きていると、詩にしたい材料はいくらでも見つかる」

と話されていました。

いくつになっても枯れない、瑞々しい感性がうらやましいです。



まど・みちおさん、たくさんの感動をありがとうございました。

どうぞ安らかにお眠りください。